アニメ＆GEリザレクション新情報も！「ゴッドイーターフェス2015」フェンリル広報部＆平田広明さんのスペシャルステージをレポート

TVアニメに向け、今月6月より開始されているWEBラジオ「レンカとヒバリとリッカのフェンリル広報部」より、空木レンカ役の木島隆一さん、竹田ヒバリ役の伊藤かな恵さん、立花リッカ役の小見川千秋さんが、東京・ベルサール秋葉原で開催された「ゴッドイーターフェス2015」でスペシャルステージを行った。

会場には木島さん、伊藤さん、小見川さんに加え、バンダイナムコエンターテインメント プロデューサー・富澤雄介氏、バンダイナムコスタジオ 総合ディレクター・吉村広氏が登壇。さらにスペシャルゲストの雨宮リンドウ役・平田広明さん、アニメ制作のufotable、発表されたばかりのPS4/PS Vita「ゴッドイーター リザレクション」のスタッフも迎えられ、3部構成のスペシャルプログラムで進められることに。

第1部「TVアニメの新情報」

イベント第1部は、現在制作進行中で、7月5日を皮切りに全国TV放送＆WEB配信がスタートするTVアニメ「ゴッドイーター」の紹介ステージ。ここではアニメ制作を担当するufotableより代表取締役社長・近藤光氏がゲスト出演し、さまざまな制作話について語ってくれた。

まず始めに富澤氏より、本日6月28日に同時実施されるはずであった、TVアニメ版の先行上映が中止になったことに関する謝辞が述べられる。現在本アニメは「劇場で流せるクオリティ」をコンセプトに、それに見合うような作品にするため、現場が大忙しで回されているとのことだ。

アニメはゲーム第1作目、PSP「ゴッドイーター」の物語をベースにしつつ、オリジナル主人公・空木レンカをおくことで、“アニメのならではのゴッドイーター”を目指していくという。アニメではゲームで描けていない部分をはじめ、ただ原作をトレースするだけに収まらないよう、多彩なアプローチを仕掛けていくと富澤氏、近藤氏は語った。

また、ビジュアルについてもこれまでになかったような絵を作るという思いから、両社の開発陣が夜な夜な集まり、議論を重ね続けてきたとか。アニメの絵はハイライト、影などの工夫に留まらず、改めて追求した背景や設定なども形作っていき、アニメを見た人に「大変というのはこういうことだったのか」と思ってもらえる作品を目指していくとしていた。

なお、会場で公開された美術ボードでは、ゲームでお馴染みのエントランスが、アニメでより広くなることが言及された。これは、ゲームではサクサク出撃準備ができるよう、無駄を省いた広さに設定されているものが、アニメでは登場人物たちのドラマが描けるよう、広いエントランスを使うということだ。“ゲームとアニメでただ違う”というのではなく、1つ1つを吟味し、アニメらしさを演出していく試みなのだろう。

パーツずつを練り上げたというメインビジュアル、極東支部という舞台のスケール感、ゲームでは省かれている神機使いの出撃場面など、どうなっているのか気になる部分の盛り込みにも期待させられる。また、リンドウ、ヒバリ、リッカ、色んな意味で人気のエリックの設定画もお披露目。会場を大きく沸かせていた。

さらに、早くもブルーレイの発売情報および法人特典、さらにリンドウ、ソーマ、アリサが参戦する明後日6月30日より開催のiOS/Android「テイルズ オブアスタリア」コラボレーション、アニメ放送＆配信情報と、OLDCODEXからのコメントムービーも紹介された。

特にOLDCODEXからの動画は、「ゴットイーターと自身の世界観をミックスした」というメロディアスでハードな楽曲、インパクト溢れるビジュアルとは裏腹に、絶妙なテンポの掛け合いで会場のハートをもぎ取っていた。

第2部「フェンリル広報部 出張版」

ここでは広報部に進行が任され、同時にスペシャルゲスト・平田広明さんが迎えられた。平田さんは、神機使いの証である腕輪のレプリカ、銀に煌めくGEのステッカーと、正に完全装備な出で立ち。皆興味津々で目を向けていた。

第2部ではまず、シリーズ初参戦の木島さんに、アニメ収録の印象が尋ねられる。特に「平田さんへの印象」という問いには平田さん自身も興味津々なのか、思わず壇上で詰め寄っていく。木島さんはそんな状況にタジタジながらも「リンドウはアニメでも、とてもカッコいいです」とコメントした。

また、小見川さんからは「平田さんの煙草を吸う演技がとってもカッコいい！」と言われ、平田さんは「俺の演じるキャラクターは煙草吸ってばっかりだもん。煙草声優」と会場の笑いを誘う。ちなみに富澤氏によると、アニメでのリンドウはゲームの台詞だけを言うキャラクターではなく、アニメならではの台詞で既に名言をたくさん生んでいるんだとか。

そして次にラジオで評判のコーナー「こんな状況…くつがえしてやる！」出張版が実施。本コーナーは、主人公・レンカの台詞「こんな状況…くつがえしてやる！」をフィーチャーし、木島さんがリアルで“厳しい状況を覆す”という趣旨のもの。

収録分では既に2回中2回の失敗となっているが、今回は「衆人環視の中でこそ覆す！」という意気込みが、本人の口からではなく伊藤さんや小見川さんの口から発せられた。女性陣からのいじられキャラが板につき始めている木島さん。がんばって。

お題は、ラジオ向けではないけどイベントステージにはピッタリの「木島さんには恥ずかしさを克服してほしいので、ヒバリ(伊藤さん)とリッカ(小見川さん)を5秒間見つめ倒してください」というもの。「全力でいかせていきますので」と何故か大きく語る小見川さんには、圧倒的な完敗。続く伊藤さんからも、徐々に接近される羨ましい圧力ににじり寄られ、満場一致で完敗。今回もくつがえせなかったようだ。

なお、本日22時30分からは、TOKYO MXにてTVアニメ「ゴッドイーター」の放送直前特番が放送される。ここでは広報部メンバーの面々がアニメについて紹介するようなので、気になる人は視聴/録画のチャンネルを今から合わせておくといいだろう。

第3部「ゴッドイーター リザレクションの新要素＆実機プレイ」

続く第3部では、“原点にして最新”をテーマに、第1作目のシステムをブラッシュアップした「ゴッドイーター バースト」をベースとし、さまざまなリデザインが施された最新作、PS4/PS Vita「ゴッドイーター リザレクション」の紹介が行われた。

2015年10月29日に発売予定の本作では、シリーズの特徴的なアクションである“捕喰”に着目し、ジャンプ中やスライディング中に捕喰アクションが可能になる「プレデタースタイル」が導入される。「最初のゴッドイーターのオープニングムービーでソーマがやっていたのを、実に5年越しにできるようになりました」と、吉村氏にも念願であったようだ。

また、最新ハードに合わせてグラフィックもより高精細にされ、登場人物たちのデザインについても「少しだけ大人っぽくりしました」とのこと。そしてここでのゲストとして、本作のディレクターを務める渥美航氏も登壇することに。

渥美氏は第1作目からシリーズに関わりのあるスタッフで、これまでは主にシナリオ監修、音声収録などを担当していた。直近では「ゴッドイーター2 アナザーエピソード 防衛班の帰還」のストーリーも手掛けている、生粋のGE開発陣の1人である。

本作では、細かく散らばっていた設定をまとめ上げることで、原作の印象をブレさせずに、新規要素を取り入れていくという。例えば「ゴッドイーター2 レイジバースト」で追加された刀身「ヴァリアントサイズ」を含む、全6種の刀身カテゴリがこの時期に存在する訳についても、「欧州では既に実用化されており、極東支部にも研究用のパーツが届けられていた」など、世界観に付随する疑問・補足もしっかり練られている模様。ただ単に新規要素が盛り込まれただけの作品にはならないようなので、ファンには嬉しい限りだろう。

また、第1作目で猛威を振るったアラガミ「ディアウス・ピター」が、本作ではリニューアルされ、禍々しい翼を生やした“覚醒”なる状態に進化することも明かされた。「（富澤氏いわく）こいつとあいつのセットの凶悪なミッション」といえば、1作目プレイヤーなら今でも震え上がるほどの強敵である。今回、一体どのような進化を見せてくれるのだろうか？

なお、会場で流されたPVを見る限りは、ハイスピード過ぎて倒せるのか心配になるくらいであったが。まあ、同時に腕がなる神機使いも多いだろうから期待と不安でイーブンだ。

ここで披露されたヴァジュラ相手の実機プレイでは、ジャンプ中、スライディング中、周囲をまとめて、何が何だかよく分からないくらい大きい捕喰アクションを実際にお披露目。このプレデタースタイルにより、今までは逃していた隙を捕喰できるようになるため、プレイ感覚もより鋭く、ハイスピードになることが予想される。

さらに、ここでコンボ中の「切り上げ変形」が復活することも発表。これは「ゴッドイーター2」になるにあたりオミットされたアクションで、剣コンボ中に特定コマンドを入力すると、切り上げジャンプ攻撃をしながら銃形態に移行するというアクションだ。空中ですぐさまバレットを撃ち込めるため、あの頃を生き延びた銃大好きハッピートリガー派には願ってもない朗報といえる。

なお、これらを含む操作体系については、コンフィグを拡張し、切り替え項目を用意することで、さまざまな操作スタイルに対応していくと述べられた。また、補喰についても今回発表されたアクションが全てではなく、追加ストーリー(？)のような存在もPVにて映されていたので、今後の続報にも一層目を光らせておきたい。

そのほか、ゲームがアニメのBlu-rayと同日発売なことから、PS4ディスク版＋PS Vitaダウンロード版＋アニメ Blu-ray Discをパッケージングした「クロスプレイパック＆アニメ Vol.1」が発売されることも決定。さらに初回封入特典となる、チャージスピアを持った「アナザーキャラクター リンドウ」のビジュアルも公開された。

また、アニメ Blu-rayが全7巻、来年4月まで発売されることにあわせて、 Vol.2～Vol.7には、神機使いのプライベートに迫る「ゴッドイーター オフショット」が同梱される。本作ではフェンリル広報部の要望により、極東支部メンバーの日常風景に迫っていくため、主人公(各プレイヤーの主人公)がアリサやシオたちをさまざまなシチュエーションで写真撮影していくというもの。撮影対象はVol毎にフォーカスされている。

撮影中はさまざまなリアクションを取ってくれるほか、自身の「ゴッドイーター リザレクション」のセーブデータと連動することにより、“自身のキャラクターと極東支部メンバーとのツーショットが撮れる”というので、夢のコラボにときめく人は是非ともチェックしておきたいアイテムだ。

なお、壇上の伊藤さん＆小見川さんには「ヒバリは？」「リッカは？」と富澤氏に疑問が投げかけられたが、撮影場所によってはさまざまなキャラクターがいるかもしれない…というので、フォーカスを考えればそのほかのキャラクターたちとの撮影も実現する見込みはあるようだ。

ちなみに、「ゴッドイーター リザレクション」に関する情報、クロスプレイパック＆アニメの発売情報やスクリーンショットは、こちらの発売発表記事で目にすることができるので、あわせて確認しておくのもオススメだ。

そんな訳でフェンリル広報部スペシャルステージのレポートはここで終了。最後に広報部からは「今日のフェスの感想もドシドシお待ちしています！」とコメントされていたので、会場に足を運んだ人はもちろん、配信を見ていた人も、気になる質問がある人も、お便りを送ってみてはいかがだろう。

※イベントオープニングステージ、本日配信の「ゴッドイーター2 レイジバースト」アップデートVer.1.30に関するレポートはこちらの記事で。