バンダイナムコエンターテインメントが、2016年に稼働を予定しているアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー」。シリーズ最新作となる本作を一足先にプレイすることができたので、その基本となるゲームシステムやプレイフィールを紹介する。
目次
「機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー」(以下、U.C.カードビルダー)は、2005年に「機動戦士ガンダム0079カードビルダー」、2007年に「機動戦士ガンダム0083カードビルダー」とリリースされた、ガンダムゲーム初のトレーディングカードアーケードゲーム「機動戦士ガンダム カードビルダー」シリーズの完全新作だ。
前作のネットワークサービス終了から3年の時を経て発表されたU.C.カードビルダーには、「機動戦士ガンダム」の宇宙世紀作品すべてが参戦。さらにゲームシステムにも大幅に変更され、キャッチコピーのとおり「再構築(リビルド)」されている。
本稿では、大まかなゲームの流れや、一新されたゲームシステム、プレイフィールを紹介していく。7月3日より実施されるアルファロケテストや、今後プレイする際に、ぜひ参考にしていただきたい。
カードの種類とユニット編成
まずは筐体のルックスから。前作よりコンパクトになったボディ、そして上下に2つ設置された32型フルHDディスプレイが目を引く。手元(下画面)はフラットパネルリーダーになっており、プレイヤーはここでカードを操作しながら、モニターをタッチしてプレイする。
筐体上部と左手には仕切りのようなパーツもあり、ちょっとした個室感覚も味わえる。自分のプレイに集中できる環境だ。
U.C.カードビルダーでは、プレイヤーは自分で操作するメインユニット3体と、メインユニットに付き従うアシストユニット18体(メインユニット1体につき最大6体)を出撃させることができる。ユニット1体は、メカニックカード1枚とキャラクターカード1枚で構成される。
※アルファロケテストでは、プレイヤーが編成するのはメインユニットのみ。アシストユニットは自動で編成される。
ここは前作と比べて一番変わった点といっても過言ではない。「カードビルダー」シリーズの代名詞であった5連装スリーブはなくなり、ウェポンカードやカスタムカードなどのリアルカードもなくなった。
※アルファロケテストでは未実装だが、ウェブサイトとの連動でデジタル上でのカスタマイズ要素を入れるなど、ゲームと連動したサービスも展開していくとのことだ。
しかし、U.C.カードビルダーにはそれに取って代わるシステムがきちんと用意されている。こちらは後に詳しく紹介しよう。
メカニックカードとキャラクターカードを下画面の所定の位置に置くと、筐体がカードを認識。出撃させる部隊を決定したら、メカニックカードは盤面から取り除く。ゲーム中、実際に動かすのはキャラクターカードのみだ。準備が整ったら、いざ出撃!
バトルの流れと新要素「ストライクオペレーション」
バトルは敵味方メインユニット最大3体ずつで行われる(1体から3体まで自由に設定可能)。またメインユニットには、3体を1部隊としたアシストユニット2部隊(計6体)をセットすることができる。
アシストユニット2部隊のうち、1つは「トルーパー」といい、通常戦闘に呼び出す。1つは「ストライカー」と呼び、新システム「ストライクオペレーション」の際に呼び出す。これらについては後述しよう。
ユニットは、敵が攻撃エリアに入るとオートで攻撃するので、プレイヤーはカードを操作しながら敵機を捕捉していく。攻撃を当て続けると、画面下部に表示されている「戦術レベル」が上がる。この戦術レベルが一定値に達すると、ストライクオペレーションを繰り出すことが可能だ。
ストライクオペレーションは、各機体が持つ必殺技のようなものだ。タッチパネル右側のユニット一覧から発動させるストライクオペレーションをタッチし、敵を攻撃エリアに一定時間捉え続けるとロックオン。ロックオンした状態で筐体右側にあるボタンを押すと発動する。操作としては、前作の攻撃方法に近い。
このストライクオペレーションが、U.C.カードビルダーでは重要なダメージソースとなっている。戦術レベルが上がれば、ダメージも演出もパワーアップした、より強力なストライクオペレーションを繰り出すことが可能だ。戦術レベルを10まで上げて発動させるストライクオペレーションなら、HP満タンのユニットを一撃で落とすことも!
さらにストライクオペレーションには、前述のとおりストライカーを参加させることができる。ストライカーはストライクオペレーションの際に「ストライクブースト」という能力を発動させることができ、これによってストライクオペレーションの威力や命中率を上げることも可能だ。
ただ、ストライクオペレーションは必ずヒットするとは限らない。キャラクターのスキルや、ストライクオペレーションに参加したストライカーのストライクブーストで、命中率は上下する。ストライクオペレーションを仕掛けられた相手もストライカーを参加させることができるので、ここで戦況を含めた読み合いが生じるのだ。
上画面の下部には、自軍と敵軍の戦力ゲージが表示されている。メインユニットが撃破されると、メカニックカードとキャラクターカードのコストの合計値分、戦力ゲージが減少。戦力ゲージがゼロになったほうが負けだ。
主人公級のメカニックカードやキャラクターカードは強力だが、そのぶん撃墜された際のダメージも大きい。どのユニットを狙うか、どのユニットが狙われているか、ここも駆け引きのうちのひとつだ。
U.C.カードビルダーの肝となる「戦術ポイント」
ここからは、ゲームシステムについてもう一歩踏み込んだところを紹介しよう。実は、各ユニットはそれぞれ「戦術ポイント」というものを所持している。U.C.カードビルダーでは、この戦術ポイントを消費してさまざまなアクションを行う。具体的には、ストライクオペレーションの発動、トルーパーの出撃、そして「モードの切り替え(武装の切り替え)」である。
ストライクオペレーションは前述したとおりのシステムだ。補足すると、ユニットによっては最大3段階のストライクオペレーションが設定されており、強力になるほど発動条件の戦術レベルも上がり、消費する戦術ポイントも増える。また、ストライクオペレーションにストライカーを参加させ、ストライクブーストを繰り出すにも戦術ポイントが必要だ。
トルーパーを呼び出すと、メインユニットとともに攻撃したり、呼び出した時点での戦術レベルに応じてスキルが発動したりする。例えば戦術レベル2の時に呼び出せば、トルーパーが持つスキルの中で、戦術レベル2以下で発動するスキルの効果が得られる。
「モードの切り替え」とは、端的に言うと武装の切り替えのことだ。メカニックカードは、A、B、C、Dという最大4種類のモードを持っており、それぞれに相性がある。AはBに強く、BはCに強く……というふうに、4すくみの関係になっているのだ。所持しているモードはメカニックカードの裏面に記載されており、4種すべて持っているモビルスーツもあれば、BとDしかないというモビルスーツもある。
バトル中、画面には敵ユニットが現在選択しているモードが表示されている。これを見ながら、相性の良いモードを都度選択していこう。モードの選択は下画面左上のエリアで行う。
当然、モードによってレンジは異なる。また切り替えに戦術ポイントを消費するので、この点にも注意を払う必要がある。いざというときにストライクオペレーションが発動できないなんてことのないように……。
まとめると、バトル中の大まかな流れは以下のとおり。
敵を捕捉→「モード」の切り替えを駆使してオートで攻撃→敵攻撃で戦術レベルがアップ→ストライクオペレーション発動
U.C.カードビルダーの肝となる戦術ポイントは、戦術レベルが上がるごとに獲得できるので、いかに効率よく戦術レベルを上げていくかが重要なポイントだ。1試合に使える戦術ポイントは大体決まっているので、慣れてきたら頭の中でマネジメントしながら戦えば、より有利にバトルを進めることができるだろう。
テクニカルかつタクティカルなゲームに「再構築」
さて、気になる収録カードだが、稼働第1弾では80種類以上のメカニックカードが収録予定だ。前作で人気だった水中型ガンダムや、ブルーディスティニーも登場する。モビルスーツのイラストはすべて描き下ろしだ。
カードの活躍の場はさまざま。メインユニットで使うには火力が足りないモビルスーツでも、アシストユニットに加えれば十分戦力になる。例えば、「MSスキル」「パイロットスキル」の発動条件が戦術レベル1のカードをトルーパーに入れておくと、戦闘開始してすぐに呼び出せば、即スキルが発動。先手が取りやすくなるというわけだ。
今回はCPU戦のみプレイしたが、対人戦ではお互いに相手のユニットを見ながらモードを切り替えたりするので、より的確な状況対応とプレイングが求められるだろう。
戦術ポイントに気を配りながらカードを操作して敵を捕捉、相手によってモードを切り替え、敵のストライクオペレーションを避けつつこちらのストライクオペレーションを狙う。プレイ中に考えることは多岐にわたるが、そのぶんテクニカルで戦略性の高いゲームが存分に楽しめ、また勝利した時の喜びもひとしおだ。
前作に比べて、かなりタクティカルかつやりごたえのあるタイトルに“再構築”されたU.C.カードビルダー。新たなゲームシステムもさることながら、その多彩な参戦作品も大きな魅力だ。「機動戦士Vガンダム」が好きな筆者も、Vガンダムを操る時が待ち遠しい。まずはこの骨太なガンダムカードゲームを、早速今週末に実施されるアルファロケテストで体感してみてはいかがだろうか。
アルファロケテスト概要
会場
namcoラゾーナ川崎店
日時
7月3日(金):18:00~23:30
7月4日(土):10:00~23:30
7月5日(日):10:00~23:30
※300円/1プレイとなります。
※ステッカーは数に限りがございます。なくなり次第終了となります。
※風適法及び各都道府県の条例により。規定時間以降の入場制限がございます。
※実施内容は、予告なく変更・終了となる場合がございますので、予めご了承ください。
※詳細については公式サイト(http://gundam-cardbuilder.com/)をご確認ください。