バンダイナムコオンラインは本日8月17日、東京・品川の同社会議室において、iOS/Android向けアプリ「アイドリッシュセブン」の完成披露・ゲーム先行体験会を開催した。

目次
  1. 「アイドリッシュセブン」は“2Dアイドル創造プロジェクト”
  2. 各種商品展開、メディアミックス、デビューイベントなどリリースに向けた取り組みも
  3. 種村氏によるリリース記念のイラストも披露!
  4. リズムゲームとしてのやり応えがポイント!

本作は、プレイヤーが新人アイドルとともに、アイドル界の頂点を目指して個性あふれる7人のキャラクター育成を行うリズムアクションゲーム。ADVパートのシナリオメインキャラクターは、小野賢章さん、増田俊樹さんなど声優陣によるフルボイス仕様となっており、シナリオ進行に併せて解放されていくリズムゲーム用楽曲は、すべて本作のために新たに制作されている。

キャラクター原画に「神風怪盗ジャンヌ」などの作品を世に送り出した少女漫画家の種村有菜氏、そしてオープニング楽曲はkz氏、シナリオ脚本に都志見文太氏が参加するなど、各方面で活躍するアーティストが参加することでも反響を呼んだ本作だが、そのゲーム内容を紹介するべく、バンダイナムコオンラインよりIP統括プロデューサー 下岡聡吉氏、ゲームプロデューサー 根岸綾香氏が参加し、ゲーム内容の紹介を行った。

「アイドリッシュセブン」は“2Dアイドル創造プロジェクト”

下岡聡吉氏

下岡氏によると本作は、ゲームコンテンツというよりは、2Dアイドル創造プロジェクトとして始動しており、2次元のアイドルが2.5次元に飛び出ていくコンテンツを目指しているという。本作の開発にはリズムゲームを手がけるギークスが参加、ゲストの種村さんをはじめ、さまざまなクリエイターが集まっている。また、声優陣にはTVアニメに換算すると約20本ほどのボイス量を収録してもらったとのこと。

また、ゲーム開発より先に音楽とミュージックビデオを制作したとのことから、コンテンツとしてのこだわりも伺える。“IDOLiSH7”は爽やか・青春・友情、ライバルグループの“TIRGGER”はクール・挑発的をそれぞれテーマにしており、多様な制作陣が参加している。そしてシナリオは、ノベルも担当する都志見氏が手がけており、深い謎を残すサスペンスな要素も入り、ドラマチックに制作されているという。

ギークスが開発を手がけるリズムゲームの部分については、下岡氏自身が「太鼓の達人プラス」を担当していたこと、そして根岸氏もリズムゲームをやりこんでいることから、リズムゲームとしての難易度や面白さをしっかりと意識していると強調。さらに、ノベルやコミックをWEB上で無料公開することでファンになってもらう、無料体験型のメディアミックスを目指しており、ゲームに関しても基本的には無料で遊べるよう、課金要素も低めに設定していると話した。

ゲーム自体のサイクルは、シナリオ、リズムゲーム、カード育成の3つで構成されているということだが、その中でゲームとしてプレイヤーの成長を大事に考えているという。プレイヤーはマネージャーとしてゲーム中に関わっていくこととなるが、実は舞台演出の才能を持っており、リズムゲームパートは舞台を演出しているという設定になっているのだとか。

プレイヤーにとっては難易度も気になる部分だとは思うが、本作は通常で4段階、イベント時には8段階と幅広く難易度設定が用意されており、低い難易度でもシナリオを進められるほか、カード育成によりリズムゲームの難易度を調整可能で、プレイの途中でゲームオーバーになることもないので、試行錯誤しながらのプレイでも十分に楽しめる。

ここからは根岸氏に引き継ぎ、各モードの特徴を紹介。メインキャラクターについてはフルボイスで収録されるシナリオモードは、読み進める上で便利なオートやログも用意。1話約5分、全92話とたっぷりのボリュームで楽しめる。

そしてリズムゲームは、シンプルな4ボタンUIとなっており、奥から流れてくるノートに併せてタップ/フリック/スライドの3種の操作を行う。端末のスペックや好みに合わせてカスタマイズ可能なキャリブレーションも用意。また、カード育成に関してはカードごとに最大レア度が設けられており、それまでであれば同一カードを重ね続けることでレア度がアップする仕組みとなっている。

本作の特徴のひとつである「ラビットチャット」についても紹介。カードには3~5ほどの話が用意されており、さまざまな条件をクリアしていくことで開放されていく。ここではアイドルとのチャットが可能となっており、コミュニケーションを楽しむためにスタンプも豊富に用意。そして、本編のストーリーを補完する役割も担うという。

各種商品展開、メディアミックス、デビューイベントなどリリースに向けた取り組みも

ここからは下岡氏に再びバトンタッチし、8月21日にオンライン上で、コミカライズと小説版の第2話が公開となること、さらに種村氏によるイラストをジャケット写真に用いたOPテーマ「MONSTER GENERATiON」がiTunes/アニメロ/moraにて近日先行配信予定であることが明らかになった。

さらに商品展開や各種プロモーション情報も公開。まずは商品展開として、ムービックよりアクリルキーホルダー、クリアファイルセット、ホック付きトートバッグ、缶バッジセット、バンプレストよりリリースを記念した一番くじ、プリントキャラマイド、とるキャラマイド、“IDOLiSH7”とライバルグループ“TIRGGER”の缶バッジが発売。

また、ケンエレファントより「アイドリッシュセブン つながる ON STAGE タペストリー」のほか、各グループのロゴラバーストラップ、ライセンスエージェントより“IDOLiSH7”メンバーのスマホクリーナーが発売される。そのほかにも、バンダイ、アニウェア、コスパ、学研ステイフル、ナターシャ、フロンティアワークスほか数社が商品を企画しているとのこと。

さらに、アニメイト79店舗(予定)にて「『アイドリッシュセブン DEBUTキャンペーン in アニメイト』~7人のアイドルがアニメイトを揺るがす~」が10月8日より開催決定。それに先駆け、8月29日からは上記で紹介したリリース記念の一番くじがアニメイト新宿店および大阪日本橋店のみで販売される。

ゲーム中では公式サイト上のキャンペーンが77,777万人を突破したことを記念して、プレイヤー全員にステラストーン20個が配布されるリリース直前キャンペーンを実施。今回は、新たに7人のSSRカードの中から1枚がプレゼントされることも明らかになった。

最後に紹介されたのは、8月24日から30日までの7日間、東京メトロ新宿駅構内「メトロプロムナード」で行われるデビューイベントについて。“IDOLiSH7”デビュー記念限定缶バッジがもらえるポスターを掲示。缶バッジを外していくとキービジュアルを見ることのできる仕様となっており、期間中はアニメイト新宿店にて特設コーナー設置&オリジナルクリアファイルの先行販売も行われる。

種村氏によるリリース記念のイラストも披露!

(左から)種村有菜氏、根岸綾香氏

ゲームに関する紹介と発表が一段落したところで、ゲストである種村氏が加わり、開発陣とのトークセッションを実施。まずは寮で暮らしているメンバーが集まってお祝いしている、リリース記念のイラストが公開。本日完成したというこのイラストだが、線画と言えどさまざまなところに魅力が詰まっていると根岸氏はアピールしていた。

下岡氏が着ているのは、自身がお気に入りだという<br />三月が着ている服。その後ろには音楽記号の♭が。
下岡氏が着ているのは、自身がお気に入りだという
三月が着ている服。その後ろには音楽記号の♭が。

ここからは制作にまつわるさまざまな話が披露されることに。まず今回の座組みが成立した経緯として、根岸氏が種村氏の手がける「神風怪盗ジャンヌ」の大ファンだったところから、ダメ元でお願いしたことに端を発するという。種村氏自身もこれまで漫画家としてのキャリアのみだったことから受けるべきか悩んだそうだが、挑戦しようという思いで引き受けたことを語った。

昨年の5月に話をして、イラストを仕上げたのが7~8月ということで、ゲームの完成に向けてはかなり時間をかけてきたということだが、キャラクターについてもディスカッションを重ねてきたという。例えば、兄弟である一織と三月に関しては、最初はデザインを似せていたものの、似ていなくていいというオーダーを受けてどう描くのかに悩んだ結果、父親似、母親似と切り分けたこと、環は最初もっと背の低い男の子だったが、大人っぽいラフを提出したところ、そのイラストを活かすためにキャラクターの設定を変えてアンバランスな魅力を出したことなどが語られた。

キャラクターの名前が決まっていない時は、それぞれにイメージとして設定されている音楽記号で呼んでいたというこぼれ話が披露されたり、そのほかのキャラクターの制作エピソードが語られたりと話は尽きなかったが、実は種村氏にはまだシナリオが教えられていないのだとか。種村氏自身もユーザーと同じ歩幅で進んでいきたいと考えており、氏個人のTwitterにてリリース後もイラストを公開していく予定だと話した。

リズムゲームとしてのやり応えがポイント!

最後に、筆者が会場で本作をプレイしてみての印象を紹介。今回はリズムゲーム部分を重点的にプレイしてみたが、奥から球体のノートが迫ってくる感覚はやや独特で慣れるまでには少し時間が必要そう。ただし、先ほど紹介したキャリブレーションで自分のタイミングに合わせることができるため、プレイを始めたらすぐに調整しておくといいだろう。

難易度はハードでクリアできるようになればシナリオ開放には問題無いということだが、思ったよりも間髪入れずに操作する必要があるため、初見ではやや難しいかもしれない。タイミングを合わせたり、本作独特の操作であるフリック、スライドに慣れることを含めてイージーから順にプレイしていくと、高難易度のプレイに役立つのではないだろうか。

カード育成要素が絡んでいるということでリズムゲームプレイ時のユニット編成も気になるところ。本作ではカードごとに“Shout”“Beat”“Melody”の3つの属性が用意されており、編成時もそのバランスを意識したいところ。ちなみに本作では楽曲で3つの属性による取得スコアの割合がパーセンテージで表示されるため、その時々に応じた編成が必要となるだろう。

このほかにもこれまでに紹介してきた多様なコンテンツが用意されている本作は近日中に配信予定とのことなので、引き続き期待してみてはいかがだろうか。

アイドリッシュセブン

バンダイナムコオンライン

iOSアプリiOS

  • 配信日:2015年8月20日
  • 価格:基本無料

    アイドリッシュセブン

    バンダイナムコオンライン

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2015年8月20日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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