ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、PS4オンライン配信専用タイトル「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」を2016年に配信すると発表した。
「きっと、到底理解できないことだらけだと思うけれど、まずはこの家のことを話しましょう」―――エディス・フィンチ
残された彼女は、家族の追憶を探した
そんな導入から始まる「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」(原題:What Remains of Edith Finch)は、不可解な死を遂げたフィンチ家の屋敷を舞台に、一族の追憶を体験していくインタラクティブアドベンチャーゲーム。
主人公はフィンチ家の血筋を引く女性、エディス・フィンチ。ワシントン州の静かな森の中に佇んでいるフィンチ家の屋敷で、彼女は不可解な死や失踪を遂げた家族の軌跡をたどっていく。プレイヤーは一人称視点で彼女を操作し、屋敷の中に点在しているものに触れて、一族の奇妙な死の断片を体験していく。人物の思いや語りは文字で表示され、まるで本を読み進めていくような感覚でゲームを進められる。
不可解な死を遂げた家族の追憶の中に、彼女は何を見つけるのか?
ゲーム開発は、独特な世界観とゲーム性で高い評価を得ている「The Unfinished Swan」を生み出したGiant Sparrow。「The Unfinished Swan」のテーマである“未知の体験”は、「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」に継承されていながらも、真っ白な世界をインクで浮かび上がらせながら進む「The Unfinished Swan」とは、またひと味違ったゲーム性を堪能できるとしている。
Creative Director・Ian Dallas氏のコメント
今制作を進めている「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」が日本でも発売されることを楽しみにしています。舞台はアメリカの太平洋岸北西部ですが、実はゲームを作る上でのアイディアは日本から得ている部分が大きいんです。特に私たちのお気に入りの作品は上田秋成氏の「雨月物語」と小泉八雲氏の「怪談」。どちらも超自然的な日本の物語で1950~1960年代に映画化もされています。
私たちのゲームはいくつかの物語が集まったものになるのですが、どれも奇妙で、不可解で、心に引っ掛かるものになっています。そういった感情表現は日本の作家が非常にうまく描いていると感じます。インスパイアされた作品には安部公房氏の「砂の女」や新藤兼人氏の「藪の中の黒猫」、伊藤潤二氏の「うずまき」などもあります。
きっと私たちの作品で今までにない体験を提供できると思いますが、その体験の中にどこか馴染みがあるもの、しかも日本っぽいものをきっと感じて頂けるのではないかと思います!