バンダイナムコエンターテインメントより配信中のiOS/Android向けアプリ「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」。現時点でプレイ可能な一通りの要素を遊んでみてのレビューをお届けします。
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「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(以下、デレステ)」は、MobageおよびApp Store、Google Playにて配信中、現在はTVアニメの2ndシーズンも放送中の「アイドルマスター シンデレラガールズ」を題材とした、アイドルリズムゲーム。
6月末に発表されて以来、「シンデレラガールズ」関連のイベントなどで続々と新情報や映像が公開され、話題を呼んできた本作がいよいよApp Store/Google Playでリリースされました。ここでは、まだプレイしていない人に向けて、本作をプレイしてみて感じたポイントを主に3つに分けて紹介していきましょう。
リズムゲームとしての幅広さと奥深さ
まずは本作の一番のポイントとも言える、リズムゲームが楽しめる「LIVE」について紹介。本作では最大5人のアイドルをひとつのユニットとして編成、その上で楽曲と難易度を選択してプレイすることとなります。アイドルたちはキュート、クール、パッションの3タイプに分かれており、それぞれのタイプボーナスと、ボーカル、ダンス、ビジュアルのステータスが異なります。このあたりは「シンデレラガールズ」をプレイしている人には馴染みがあってわかりやすいところだと思います。
属性は楽曲側にも設定されており、ソロ曲やユニット曲は大体がいずれかのタイプ、そして「Star!!」や「お願い!シンデレラ」のような、テーマソングの類は全タイプにボーナスが付与されるようになっています。そのほか、ユニット以外のアイドルから10名が選ばれ、そのステータス合計の半分が付与される「サポートメンバー」、ほかのユーザーから1人に手伝ってもらう「ゲスト」、そして5人の中から選ぶセンターアイドル、ならびにゲストの「センター効果」を加えた数値が合計アピールとしてリズムゲームのスコアに影響します。
もちろんタイプボーナスの効果は小さくないのですが、最終的にはアピール値が重要となるため、よりレア度の高いアイドルを持っている場合は、そちらを重視したほうが良さそうです。とにもかくにもまずは好きなアイドルをリズムゲームやガシャなどを通して入手して、レッスンでレベルを上げていくことが重要となります。
リズムゲームの遊び方ですが、本作では選んだ楽曲に合わせて、編成したアイドルたちの顔が写し出されたターゲットを、リズムアイコンが重なった瞬間にタッチすることでスコアを獲得していきます。タッチ操作は基本となるタップのほか、長押し、同時押し、スライドと多彩となっており、難易度が上がる毎にその組み合わせが増えていきます。
用意されている難易度はDEBUT、REGULAR、PRO、MASTERの4種。MASTERはPROをクリアしないと 開放されないので、まずはPROのクリアを目指しましょう。 |
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アイコンを外すとライフが減少、ゲージが無くなってしまうとLIVE失敗となります。 |
感触としては、リズムアイコンが画面奥中央から手前側に広がってくるため、近づいた時にやや詰まったように感じるものの、音楽のタイミングに合わせれば問題ないため、プレイに慣れてくれば違和感は無くなるはず。また、ユニット確認画面右上にある「LIVE設定」ボタンからは、リズムアイコンの判定タイミングが調整できるため、自身の感覚により近いかたちで楽しめます。
基本的にはオーソドックスなリズムゲームですが、本作ならではのポイントとして、スライド操作に左右の方向付けがされていることと、そして5つのターゲットをまたいでの入力が発生することが挙げられます。実際に譜面の中に組み込まれていると一気に難しさが増しますが、低難易度ではほとんど出てこないので徐々にプレイのハードルを上げていくのが良いでしょう。
ちなみに筆者は両手持ちの、いわゆる親指プレイで遊んでいますが、MASTERになってくると時折指が絡んでしまうような譜面も出てくるので、場合によっては端末を置いてプレイするほうが良いかなとも思います。その一方で判定は緩めになっていたりするので、スマートフォン向けのリズムゲームとしては間口が広く、奥深さも持ち合わせています。
そしてもう一つ、スマートフォン向けのリズムゲームで気になるのは端末との相性。正直このあたりは推奨端末であっても触ってみないとわからないところではあるのですが、今作ではその点にも配慮した仕組みが用意されています。そのあたりは次項で紹介していきましょう。
3Dと2D、2つのモード選択でアイドルのパフォーマンスを楽しめる!
発表時からプロデューサー(「アイドルマスター」シリーズのファン)にインパクトを与えたのは、「シンデレラガールズ」のキャラクターたちが3Dモデルで踊っている点ではないでしょうか。5人のアイドルたちをカメラが縦横無尽に映し出し、時折カメラ目線でポーズを決めてくれる瞬間は心躍ります。
せっかくなのでこの映像をじっくりと楽しみたいというのが正直なところですが、先ほども触れたとおり、端末によってはスペックの関係で快適にプレイできない状況もあります。ここで泣き寝入り、というのがリズムゲームでは多かったのですが、本作では低スペックの端末でも楽しめる2Dモードが用意されていて、デフォルメされた“ぷちデレラ”が非常に可愛らしくパフォーマンスをしてくれます。
今作ではそれぞれのモードの全ての演出を楽しめる「3D標準」「2D標準」、そして動作の軽量化を目的に一部の演出がカットされた「3D軽量」「2D軽量」の4つから、ゲーム冒頭で最適な表示設定を選んでくれます。そのままプレイするもよし、もしラグが発生するような状態であれば設定を変える、といった幅広い選択肢が用意されているのです。
2Dモードで楽しんでいる人でも、もちろん3Dのアイドルたちが踊る姿は楽しみたいところでしょう。実は最高難度のMASTERのクリア後にはMV、つまりミュージックビデオが解放されます。これはリズムゲームの演出そのままにパフォーマンスをするアイドルを鑑賞できるものでして、リズムゲーム時の負荷から普段は2Dで遊ぶしかない人でも、こちらであれば3Dのアイドルたちを存分に堪能できることでしょう。
そして、ゲーム攻略とは違い、プレイヤーは本当の意味で自分が好きなアイドルたちでユニットを組んで、そのパフォーマンスを見ることができます。MASTERまでクリアした時にはご褒美代わりにぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
アイドルとのコミュ、育成、ルーム機能などほかにもお楽しみが盛りだくさん!
「LIVE」だけでもかなりのボリュームを持つ本作ですが、さらに楽しむための要素が盛りだくさんです。まずはLIVEでの曲の開放、そしてアイドルの育成にも関わる「コミュ」について紹介しましょう。
コミュは2種類に分かれていまして、プロデューサー(プレイヤー)の目線からアイドルたちがステージに立つ姿を描くのが“ストーリーコミュ”となります。こちらを読み進めることで新たな楽曲をプレイできるようになり、その楽曲をクリアしたりプロデューサーレベルを上げることで新たなストーリーが読めるようになります。
一方、アイドルのファン人数が増えたり、特訓を行った時に読むことができるのがアイドルコミュ。こちらは各アイドルに紐付いていて、アップデートなどによって徐々に拡張していくようですので、好きなアイドルは積極的にLIVEに参加させると良いと思います。
どちらにも共通しているのが、ボイスの実装されたキャラクターはフルボイスで喋ってくれる点です。「シンデレラガールズ」に関してはアニメの認識しか持っていない私としては、新たな一面が見えて楽しいので、こちらもぜひチェックしてもらえればと思います。
そしてアイドルコミュの開放にも関わってくるのが、アイドルたちの育成です。アイドルは基本、レアリティ単位で育成することになりますが、ほかのアイドルやトレーニングチケットを利用してレベルを上げる「レッスン」だけでなく、親愛度がMAXになったアイドルを、アイテムを使って覚醒させる「特訓」、同じアイドル同士を掛けあわせて、LIVE時の獲得マニー量やレア獲得率を上げる「スターレッスン」が用意されています。
全てをまんべんなくというのは難しいですが、いずれも異なるかたちでの成長となっているので、その時々の状況に応じてしっかりと強化しておくと、後々楽になってきそうです。レベルに関してはガシャなどでも入手できるトレーニングチケットを使うと一気に上げることができるので、ひとまずは使いたいアイドルのレベルを上げることから始めてみるといいでしょう。
もう一つ、本作ではプレイヤーごとに事務所を模した「ルーム」を所有することができます。ルームはショップから家具、家電、壁飾り、さらには壁紙など、多種多様なアイテムの数々を購入することで自在に彩ることができますが、ここで必要になるのがLIVEで手に入るマネーです。そして自分で作り上げたルームはほかのプロデューサー(同僚)も見ることが可能で、“Like”をつけてもらうとお互いに友情ptが入手できます。こうした見せびらかせと実益が噛み合った仕組みは、モチベーションにもつながってくると思います。
そうした部分に興味がない人にとっても、ルーム内に設置することで効果を発揮するアイテムがあります。それが各属性の宅配ボックスやスペースです。前者は一定時間ごとに小包が届いて特訓アイテムが入手でき、後者はLIVEでの各属性のアピール値が上昇するという効果を持ちます。どちらも前述した要素と連動してくる重要なものとなりますので、しっかりと管理していきましょう。
さらにもう一点、ルーム内にはサウンドブースが用意されており、開放された楽曲を聴くことができるほか、一部の楽曲(記事執筆時点ではTVアニメ内のユニット曲)を購入することもできます。購入した楽曲はLIVEでもプレイ可能となるので、マネーが貯まった時点で忘れずに手に入れておきたいところです。
現時点でのボリュームはもちろん、拡張性にも期待の持てるゲームに
総じてプレイしてみると、遊べるボリュームはもちろんのこと、それらが連動するようになっていて、ゲームのバランスとしては非常に遊びやすくなっていました。一方で、リズムゲーム部分は2Dで遊んでいても高難易度の時にはラグが発生することもあるので、そのあたりは改善されてくるとより楽しめるかなと思います。
また、登場するアイドルと楽曲は続々と追加されるということで、「シンデレラガールズ」を日頃からプレイしているプロデューサーの方にとってはまだまだプレイしたい楽曲、ユニットに加えたいアイドルはいることでしょう。こちらのレビューを通して楽しさを感じてもらいつつ、スタートダッシュに臨んでもらえればと思います!