千葉・幕張メッセにて9月17日より開催中の「東京ゲームショウ2015」。カプコンブースで先日発表されたばかりのニンテンドー3DS用ソフト「逆転裁判6」を試遊したのでレポートする。
本作の舞台は、異国の地「クライン王国」。主人公の成歩堂龍一は、どこかエキゾチックな雰囲気が漂う異国の地を旅行中に、ひょんなことから弁護士のいない裁判の弁護を引き受けるというところから始まる。
なお、体験版の細かいストーリーはネタバレのため公開できないが、ここでは具体的にはストーリーには触れない範囲でレポートしていく。会場に訪れる人は、実際にプレイして体験してほしい。
新システム「水鏡」
試遊できる部分は、主に新システムの水鏡を使った推理パート。水鏡というのは、死者の魂が感じた何かを言葉として水鏡に浮かび上がらせるというもので、五感全てを映像と言葉で表現するようだ。
死ぬ直前に聞いた音(聴覚)が言葉として映し出されたり、あるいは見たもの(視覚)が映像となって映し出される。体験版ではこの新システムを使用して、死者の五感が訴えているものから矛盾を見つけていくことができる。
この水鏡だが、死者の訴えている何かを数十秒間視覚的に見せるため、静止画ではなく動画で進んでいく。よってこれまでのシリーズ作品のように一つ一つの証言をじっくりと精査していくのではなく、より直感的な操作が求められる。
流れる映像は一時停止をすることもできるが、疑問を感じた場所で一時停止できるわけではない。数十秒間の映像がさらに細かく5~6フェーズほどに分かれていて、そのフェーズの冒頭で映像がストップするような形だ。気になったフェーズは何度も繰り返し見ることができるので、映像を最初から最後まで何度も見返す必要はない。
体験版ではヒントのボタンを押せばあやしいフェーズを教えてくれたが、これが製品版にも搭載されるのかは不明だ。
画面上部に水鏡のシーンが流れつつ、画面下には水鏡を操る証言らしきものが表示できるようになっている。この証言と、水鏡による死者の言葉、そこから矛盾を指摘して、相手を論破するのはいつもと変わらない「逆転裁判」だ。
一度クリアできると途端にすんなり理解できる水鏡システム
水鏡システムは独特なシステムで慣れるまでは少し時間がかかるかもしれない。まずはおかしいと思う証言を選んだ上でその証言に矛盾する死者の言葉を見つけなければならない。
しかもその死者の言葉が映像で流動的に変わっていくため、初めてプレイするときは何をどうすればいいのか、わかりにくいかもしれない。
例をあげるのならば、証言は「被害者は眠っているところを襲われた」と言っていたら、必然的に水鏡の映像は真っ暗になるだろう。なのにそこになんらかの映像が映し出されたら、「眠っているのに物を見れたはずはない!」と、そこが矛盾点になる。なお、この例は体験版の正解とは全く違うので、試遊するつもりの人も安心してほしい。
コツは次々と浮かんでは消えていく水鏡の言葉に焦らず、ゆっくりと考えてみると良い。筆者はシステムの理解に時間がかかってしまったこともあり、見事に4回ほどつきつけに失敗。
後がないというところまで追い込まれてなんとかクリアできたが、一度クリアしてみるとどういったシステムなのか、そのおおよそを理解できたような気がした。
なお、水鏡システムでの矛盾点を論破出来れば、体験版もそこで終了だ。
実際の試遊はプレイ時間に制限があるので、場合によってはクリアできずに終わってしまうこともあるだろうが、一般公開日に試遊を考えている人はぜひこのヒントを頼りに矛盾を見つけて「異議あり!」とその指を突きつけてきてほしい。
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