千葉・幕張メッセにて開催中の「東京ゲームショウ2015」の会場内にて、ソニー・コンピュータエンタテインメントが2015年秋に配信を予定しているPS4用ソフト「トゥモローチルドレン」のメディア向けセッションが行われた。

ソニー・コンピュータエンタテインメント JAPANスタジオ アソシエイトプロデューサー 田中和治氏が進行役となり、開発のキュー・ゲームスよりディレクター ディラン・カスバート氏が参加して行われた本セッションでは、9月19日・20日に一般公開日を迎える東京ゲームショウ2015での施策内容と遊び方を紹介していった。

ディラン・カスバート氏 田中和治氏

まずはユーザー同士がゆるやかなつながりで楽しめる、オンライン専用タイトルとなるゲームの特徴について簡単に触れつつ、先日公開となったトレーラーに沿うかたちで、実際の試遊版をプレイしながらTGSでの試遊内容について、両氏が順を追って紹介。

東京ゲームショウの期間中は、SCE関係者たちが“英雄的労働者”として、「人類復活300名」計画と題し、人類を300名復活させるべくゲームプレイを進めていくとのこと。そして、来場者にもゲームプレイをしてもらい、支援してもらいたいということだが、会場で配布される「労働報告カード」を参考に、ゲームを進めてもらいたいとのこと。

すでに17日から街づくりはスタートしており、今回の紹介時点で早くも街のかたちが出来上がっていた。昨年実施したαテスト版では人類を250人復活させたら終わりというかたちだったが、街に住みたいという声が多かったことから、継続的に遊べるかたちに落ち着いたという。

基本的なゲームサイクルは、労働・繁栄・闘争の3つを繰り返しおこなっていくことになる。まず労働だが、労働者たるプレイヤーたちは島に行って資源を集める必要がある。

島への道中はまだ開発されていない地域もあり、その一帯は地面が固まっておらず歩くとプレイヤー自身が沈んで行動不能になってしまう。クリスタルを埋めることで少しの時間は地面が固くなるそうだが、それよりも確実なのが移動手段を使うこと。今回はバスに乗って島に行くという手段が紹介されたが、ほかの行き方も用意されているそうだ。

今回の島では、ほかのプレイヤーによって階段が作られており、上層から探索できるようになっていた。なお、ほかのプレイヤーはアクションをした時だけ見えるゆるやかなつながりであり、オンラインゲームを遊ばない人でも楽しめる仕組みが意識されている。

島では基本的にジェットパックや懐中電灯などのアイテムを使いながら縦横無尽に移動し、資源を掘り進めることとなるが、そのスピードはプレイヤーの成長によって早くなっていくという。また、その時点では行き止まりの道であっても掘ることで隠れた道を発見したりと、自由に道を開拓できるのもポイントだ。

同時に必要となるのが、人類復活のためのマトリョーシカを探すこと。手に入れたマトリョーシカはリュックの下に紐で下げるため、ジェットパックを使うと落としてしまうのだとか。そこで、例えば傘を広げてゆっくり降りるといった手段も用意されているので、いろいろと試してみるといいだろう。

ちなみに、懐中電灯を地面に置くとその周辺が明るくなるなど、ほかのプレイヤーを支援することも可能だ。また、マトリョーシカの持ち運び中は、コントローラからかわいい音がするのでそちらも要注目だ。

資源は持ち帰った後、資源ごとの納品場所に置く。これらのアクションはすべて貢献度として積み上げられていき、それを労働監査局に報告することで報酬を入手することができる。行動に対してGOODがもらえると貢献したことになるのだが、一方でBADをもらい続けるとペナルティがあるという。ただし、あくまでも悪い行為も許容する世界になっており、それもプレイスタイルのひとつとなっている。

繁栄については、人力発電機に乗って街の電力を生み出したり、万能工作台を使ってビルなどを作り、自身の手で街のレイアウトを整えたりと、こちらも自由度の高いプレイが楽しめる。今回は苗木を作りそのまま地面に埋めたが、それが後々大きな木となり、そこから果物などが手に入る。

また、今回はペンキ缶24種をTGS用に用意。施設の色を自由に塗り替えることができる点もαテスト時以降で新たに追加されたポイントとなる。

最後に、イスベルグと呼ばれる怪獣を退治していく闘争について。こちらはロケットランチャーや砲台で攻撃することで倒すことができるが、倒した敵は石のような状態となって、掘ることでアイテムがが手に入るという。ちなみにαテストとの違いとして、今回は手に入れたアイテムをダンボール化して渡すこともできるとのこと。

イスベルグによって壊された建物は、修理が必要。一定時間が経ってしまうと無くなってしまうのでこちらも要注意だ。

そのほかにもコスチュームを家で変更することなどもできるが、ひとまず以上がゲームとしてのサイクルとなる。一方で作中では一日のサイクルがあり、プロジェクションクローンであるプレイヤーは、夜になるとライフが減ってしまう。暗くなったらとにかく明るいところに行く、もしくは用意する必要があるということだ。

こういった遊びを通すことで、プレイヤー同士でつながりがなくとも自然と役割分担が生まれてくるため、好きな遊び方を発見してもらうのがゲームとしての特徴となる。一般公開日に試遊するという人は、ここからさらに変わっている街の中でプレイを試してみてはいかがだろうか。

トゥモローチルドレン

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

PS4ダウンロード

  • 発売日:2016年9月7日
  • 12歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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