9月17日より幕張メッセにて開催中の「東京ゲームショウ2015」カプコンブースにて出展されている「モンスターハンタークロス」の試遊レポートをお届け。今回は大剣とブシドースタイルで四大メインモンスター・ディノバルドに挑んだ。
8月に行われた「夏のクロス体験ツアー」で、筆者は操虫棍とエリアルスタイルの組み合わせでプレイした。今回の試遊では、体験ツアーではプレイできなかったブシドースタイルにチャレンジする。
さらに相手には本作の四大メインモンスターの一角・ディノバルドを選択。大剣をかついで、灼熱の刃たる尾を持つ新モンスターに挑んだ。
これまでとまったく異なる感覚のブシドースタイル
ブシドースタイルとは、モンスターの攻撃をジャストタイミングで回避ないしガードで特別なアクション(ジャストアクション)を繰り出す狩猟スタイル。ガードもできる大剣だが、ジャストアクションのトリガーとなるのは回避だ。
ジャスト回避に成功すると、身を翻して攻撃を回避したのち、指定した方向へダッシュする。その後は、ジャストアクション後にだけ出せる特殊な攻撃で反撃することが可能だ。まさに柔よく剛を制すスタイルなのである。
だが多くのハンターは、モンスターの行動・攻撃を予測して、あらかじめ当たらない場所にポジショニング、あるいは回避しつつ攻撃する戦い方を主体としているだろう。つまり、ジャストアクションを意図的に発生させるには、敢えて攻撃を受けるという今までにない感覚でモンスターに挑まなければならない。
これをいきなり実践するのは、よほどアクションゲーム慣れしている人でないと難しいかもしれない。ましてや、動きの読めない新モンスターならなおさらである(先に言うと、今回筆者は“3落ち”している)。
しかしモンスターの攻撃をヒラリと避け、ピタリと止め、鮮やかにカウンターを繰り出すことができたらカッコいいことこの上ない。今回の試遊で、一度だけカウンターに成功したときは思わず声が出たほどだ。
この頂を目指すハンターは、まずはジャストアクションが偶発的にでも発動したら、そのままきっちり反撃につなげることを意識するといいだろう。アクションやモンスターの行動に慣れたら、意識的にジャストアクションをどんどん狙ってみよう。
ブシドースタイルは狩技も武器固有のもの一つしか使えず、確かに上級者向けである。しかしエリアルスタイルのプレイレポートでも書いたが、目指す極みがまた一つ用意されたといえる。これまでとは正反対の感覚で戦う、新たな「モンスターハンター」のスタイルだ。
灼熱の刃が猛威を振るうディノバルド
ディノバルドは見ての通り、体長の約半分を占める大きく長い尻尾が特徴だ。こんなものを見たら切りたくなるのがハンターの性。しかし尻尾そのものがディノバルドの強力な武器でもあるため、近づくだけでも難儀する。
とにかくやっかいなのが、尻尾に炎をまとってのなぎ払いだ。これを受けると火属性やられ状態(大)になり、水場のないエリアでは苦労させられる。
また大剣のような尻尾の斬れ味が悪くなると、牙を使って研ぐ。すると尻尾の硬度が上がり、普通の攻撃が跳ね返されてしまうことも。
加えて恐ろしいのが、あの尻尾による叩きつけ攻撃だ。ダウン後の起き上がりに重ねる様は、ナルガクルガのそれと重なる。さらに炎の玉を放射したり、一定時間後に爆発するマグマの塊のようなものを吐き出したりと、その攻撃スタイルは実に多彩だ。
結局、罠や麻痺ナイフを総動員したが、15分の試遊の間に尻尾を切ることは叶わなかった。今回筆者は尻尾に執着したが、この手のフォルムのモンスターと対峙する際の常套手段として、足元に潜り込んで攻撃を重ねるのがいいだろう。双剣が有効かもしれない。
また、どのモンスター相手でもそうだが、乗りや罠、状態異常を積極的に使っていこう。武器では前述の双剣のほか、操虫棍も選択肢に入る。ディノバルドは横向きの攻撃が多いので、Z軸が使える操虫棍は相性がいいだろう。
四大メインモンスターの一角だけあって、歯ごたえのあるモンスターであったディノバルド。だが強敵であるほど燃えるのがハンターというもの。発売された折には、ぜひディノバルドを相手に狩人魂をたぎらせてほしい。