千葉・幕張メッセにて開催された「東京ゲームショウ2015」。9月18日に行われたPS VR専用タイトル「RIGS:Machine Combat League」のセッションをレポートする。

「RIGS:Machine Combat League」は、PS VRのロンチタイトルとして開発されている、近未来を舞台にしたマルチ対戦型ロボットアクションだ。今回、開発元であるGuerrilla Cambridgeのシニアプロデューサーのマーク・グリーン氏と、シニアデザイナー サム・ディッキンソン氏から本作の説明を聞くことができた。なお、本作についてはE3でのインプレッションを掲載しているので、あわせて読んでもらえればと思う。

プレイヤーは、世界各地の主要な都市に設けられた専用アリーナでRIGSと呼ばれる巨大な競技用戦闘マシンに乗り込んで、個人やチームで競い合う。戦闘マシンといってもあくまで競技用で、ゲーム内でもスポーツ競技のような扱いだ。

現在、体験できるアリーナはブラジルのリオが舞台。リオ以外にも世界の各都市が舞台として登場し、そこに設置された立体的なアリーナで試合を行うことになる。アリーナは、通路が入り組んだような形状で中央の高い位置にゴールの輪が設置されている。この世界の人々はこのようなアリーナでRIGSを使ってアメフトとモータースポーツを合わせたようなスポーツを楽しんでいる。

解説ムービーは日本語化されていた。

PS VR専用タイトルである本作では、まさにアリーナにいるような感覚でプレイすることが可能だ。今回、説明されたのはパワースラムというゲームモード。このモードは、3vs3のチームスポーツで、アリーナの中央にあるゴールに自身のマシンごと飛び込んで得点を競い合う。ゴールを目指すだけでなく、マシンの両手に装備された武器を使って相手のマシンを破壊することも可能だ。バスケットボールとFPSをミックスしたようなものだと考えればわかりやすいだろう。

ただゴールに入ればよいのではなく、敵を倒して敵が落とすパワースフィアと呼ばれる黄色いボールを拾い、ゲージをMAXにした状態でゴールに入れば得点になる。ゴールを目指すのか、敵の妨害をするのか、といった駆け引きがゲームの勝敗を決めるポイントだ。

操作方法は、左スティックで移動、右スティックで向きを変更、PS VRの視点が武器の照準となる。マーク氏は右スティックを無効にし、PS VRの視点で、向きと照準を合わせる設定が好みとのことで、操作方法に関しては今後もチューニングが行われそうだ。

RIGSに登場するマシンは3種類で、2つの武器と1つのアビリティを持っていマシンは3種類。全高4mで一番小さなマシンとなるハンターは、素早い移動と他のマシンでは移動できない小さな空間を通ることが可能だ。ミラージュは最も大きなマシンでダブルジャンプができる。テンペストは、背中についた羽を使ってホバリングが可能だ。

マシンをカスタマイズすることはできないが、今回登場した3種類以外にもマシンが存在し、それぞれに異なる武器を装備しているほか、チームごとに特別なアビリティを備えているので、組み合わせによってさまざまなスタイルでプレイが可能だ。また、搭乗するパイロットはカスタマイズが可能とのことだ。

現在登場するチームは、ダイナモとコブラの2つ。ダイナモは、ノックアウトというアビリティを持っており、近接攻撃が強力で、近接攻撃が当たると相手のアビリティが無効化される。コブラは、敵を倒すことで、相手のパワースフィアを吸収することができる。この2チーム以外にも登場し、それぞれが特別な能力を備えている。

マシンがスピードアップするがレーダーに写りやすくなってしまうターボモード、ダメージを受けたマシンを修理できるリペアモード、攻撃力をアップするアタックモードの3種類のパワーモードが存在する。これらのモードは試合中に自由に切り替えることができ、状況に応じて最適なモードを選択することで試合を有利にすすめることができる。

今回紹介されたパワースラム以外のゲームモードも存在。製品版では、ゲーム内でリーグ戦が行えるシステムも用意したいとのことで、将来e-Sportとして展開する可能性もあるそうだ。なお、本作はPS VR専用タイトルとなり、テレビ画面でのプレイは想定していないという。

現在、PS VR向けに展示されているタイトルの中では、ゲーム性が高く、PS VRの特徴をストレートに体験できる本作。ロンチタイトルとしてどのように仕上がるのか、今後発表されていくであろう、新たなモードやシステムに注目したい。

左からマーク・グリーン氏、サム・ディッキンソン氏

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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