千葉・幕張メッセにて4日間にわたって開催された「東京ゲームショウ2015」にて、インターグローのローカライズスタッフによる「ファーミングシミュレーター 15」のセッションが行われた。ここで説明された本作の内容を紹介する。
2015年11月26日にインターグローより発売されるPS4/PS3用ソフト「ファーミングシミュレーター 15」は、スイスのデベロッパーであるGiants Softwareが開発した農業シミュレーションゲームの最新作。
本作は農園を経営してお金を溜め、精巧に再現された140種以上の農機や器具を購入し、さらに効率化を図っていくという、ビジネスとして農園を経営するのにこだわった作品となっている。
本作はPS3だけでなく、PS4にも対応したことで40社を超えるメーカーの農機が美麗なグラフィックで表現されている。また、本作から農機を一人称視点で運転することが可能だ。ハンドルの位置やアクセルの場所などが実在の農機とよく似ているので、実際に運転しているかのような気分が味わえる。
圧倒的なスケールで表現された農園を経営しよう
本作では、プレイヤーは農業/畜産業/林業で農園を経営していく。農業では作物を栽培し、それを収穫して販売するというサイクルを繰り返していく。
ゲーム開始時の農機はコンバインやトラクターしかなく、育てられるのは最低限の作物のみ。ここからサイロ(農産物などを保存するときに使う倉庫)にある作物を売って資金を稼ぎ、新たな重機を購入していく。
前作では指定された地点以外を耕すことができなかったが、本作ではプラウという農具を使って好きな場所を畑にできる。これを使えばミステリーサークルや顔文字のような形の畑を作成することも可能だ。
畜産では、鶏/牛/羊などを飼育して、畜産物を得ることができる。牛や羊に餌を与えるために、草を刈り干草を作る必要があるのだが、この工程は手間が掛かる作業だ。餌を作るだけでも時間が掛かってしまうため、草を集めるために使用する“ウインドロウアー”などの農機を購入して効率よくお金を入手していこう。
本作からの新たな要素である林業では、農園周辺にある木をチェンソーで伐採し、邪魔な枝をなくした後に出荷してお金を稼いでいく。チェンソーは好きな角度を指定できるので、さまざまな形に木を切ることが可能だ。開拓者のような気分が味わえるのだが、農機でどんどん木を切ると自然が徐々になくなっていってしまうので、定期的に木を植えるのが林業のポイントだ。
すぐに新しい事業に手を回したいなら、農園にあるATMを利用すれば、借金をすることができる。借金をすると利子がつき、返済するときに莫大な金額になっていることもあるので注意したほうがいいだろう。
畑がある程度大きくなって、1人で手が回らなくなったら、NPCに手伝わせることが可能だ。このNPCが行う作業を友達に手伝ってもらうのが、本作のマルチプレイ要素となっている。
マルチプレイは最大6人までとなっており、ホストのセーブデータにほかのプレイヤーを呼んで遊ぶ。利益を得られるのはホストのみになってしまうので、自分の農園を手伝ってもらったらフレンドの農園も手伝ってあげるといいだろう。またホストは、ほかのプレイヤーの行動を制限して畑を荒らされないようにすることができる。
本シリーズは自由度が高い作品なのだが、序盤に何をしていいかわからない人のために、本作から13個のチュートリアルが用意されている。初心者でも安心してプレイすることが可能だ。
農園を使ってお金を稼いでいくシンプルな目的のゲームだが、お金の稼ぐまでの工程は非常にリアルだ。気がつけばプレイし続けてしまう中毒性を持っているので、ぜひプレイみてしてほしい。