日本一ソフトウェアより2015年9月25日に発売されたPS4用ソフト「魔女と百騎兵 Revival」。可愛い絵柄とは裏腹にダークなストーリーが展開される本作のプレイインプレッションをお届けする。
「魔女と百騎兵 Revival」は、薄暗い不気味な雰囲気の漂う世界“ミデア”を舞台に沼の魔女“メタリカ”に呼び出された百騎兵となって、世界を沼で満たすために戦うアクションRPG。
2013年7月に発売されたPS3用ソフト「魔女と百騎兵」のプラットフォームをPS4にしてグラフィックを高精細化し、さらにフレームレートが60fpsになったことで、キャラクターたちの動きが滑らかになっている。
ここでは前作までの「戦術換装」「戦術トーチカ」などのゲームシステムと、武器を捧げて生成されたダンジョンの最上階を目指していく「幻影の塔」などについて紹介する。
ゲームの基本的なシステムを紹介
本作の肝と言える基本的なゲームシステムを4つの項目にわけて紹介する。
5つの武器を巧みに操って戦え
本作では5つのスロットに武器をセットし、その順番通りに武器を切り替えていく「戦術換装(タクティカル・コンバージョン)」を使っていくことになる。5つのスロットには最も平均化した能力を持っている“刀剣”、攻撃速度が遅い代わりにクリティカル率が高い“鈍槌”、範囲は狭いが攻撃力が高い“古塔”、遠距離から攻撃ができる“蝕台”、範囲攻撃が得意な“槍鎌”などを装備することができる。
本作には斬撃/打撃/魔撃という3つの属性があり、敵の弱点属性を突くことで効率よくダメージを与えることが可能だ。前作では武器のグループを1つしか登録できなかったが、本作から最大で3グループ登録することができ、R2とL2で切り替えることができる。さまざまな武器を1つにまとめてしまうと敵にダメージを与えにくくなるので、各属性に特化した装備セットを作っておこう。
敵を攻撃したときにVery Effective!、Effective!と表示されれば敵の弱点属性を突いており、 逆にNot Very Effectiveと出れば敵はその属性に耐性を持っている。また、Invalidと出たときは攻撃が無効化されている。 |
そのほかにも百騎兵は、得意な武器や見た目が変化する「ファセット」を使用することで、武器の能力を最大限まで引き出すことができる。「ファセット」には、バランスタイプの“ワンダー・ナイト”、鈍槌の攻撃が得意で防御力に優れている“パワー・フォートレス”、蝕台と槍鎌による攻撃が得意な“マージナル・ゲイス”などさまざまな種類が存在する。
百騎兵のレベルは「ファセット」ごとに設定されているので、敵の弱点を突きたいけどレベルが低くてダメージを与えづらいということがないように均等に上げていったほうがいいだろう。
「戦術トーチカ」を呼び出して戦闘を有利に
百騎兵が持つ残り99体の力を使ってさまざまな能力を持つ「戦術トーチカ」を召喚することができる。「戦術トーチカ」には自立戦闘型の“1系チビヘイ”、周囲の敵や特殊な魔法障壁を破壊する“8系チクボム”などさまざまな種類が存在する。
名前に1系や8系などの数字がついているが、これは百騎兵が召喚した際に消費する力の数となっている。最大99まで同時に使用することができるが、ほとんどの「戦術トーチカ」は呼び出せる数に限りがあるので、欲しいときに使えないということがないようにしよう。
特にボスで重要になるのが囮の役割をする“16系デコイモ”と敵を追尾する弾を発射する“42系キャセリオ”だ。“16系デコイモ”は、敵の攻撃を誘発することができるので攻撃をするチャンスが増え、“42系キャセリオ”で敵の攻撃をガードし、かつ攻撃をしてくれる。
「ミスティカル・ダッジ」を狙え!
本作のボスには、ガードゲージがあり、敵が移動しているときなどガードゲージが上がっているときはダメージを受けづらくなっている。そのため、ボスが攻撃をしてガードゲージが下がるときを狙って攻撃をしていくことになる。
ボスを攻撃できるタイミングが極端に少ないので、敵の攻撃をギリギリで回避したときに周囲の動きが5秒間遅くなる「ミスティカル・ダッジ」を使用して効率よくダメージを与えていくといい。「ミスティカル・ダッジ」の発動タイミングはかなりシビアなので、敵をR1でロックオンした状態で攻撃を回避するといいだろう。
また、敵の近接攻撃は連続で当たってしまうこともあってリスクが高いので、遠隔攻撃を敵から少し離れた状態で回避すると安全に「ミスティカル・ダッジ」が発動できる。
そのほかにも百騎兵の能力を一時的に上昇する代わりに、マップを探索するときに徐々に減っていくギガカロリーを大幅に消費し「カオスリバレーション」もかなり強力だ。ただ、「カオスリバレーション」は一度発動させると解除することができないので、使いどころを間違えると逆にピンチになってしまう。
家を制圧して報酬を入手しよう
村や街などにある家に押し掛けてその家の住人との戦いに勝利し、制圧すると家宝が入手可能だ。家宝は回復アイテムや武器などさまざまな種類があるので、家を見つけたらとりあえず入ってみるといいだろう。
家を制圧すると、カルマ値が大きく上昇してしまい住人たちが敵対行動を取ってくる。住人を倒すこともできるが、攻撃力の高い武器などを使用しないとダメージを与えづらいので逃げてしまおう。また、レベルを上げれば百騎兵の主人であるメタリカの家を制圧することも可能だ。レベルをかなり上げなくてはいけないが、その代わりに優秀な武器が入手できる。
「幻影の塔」の頂上を目指せ
本作からの新要素となる「幻影の塔」は、所持している武器を捧げて攻略するダンジョン。捧げた武器によって「幻影の塔」のレベル、階層、敵のレベルなどが変化していくので、自身の実力にあった難易度で挑戦することが可能だ。
「幻影の塔」は、1層ごとに敵を全滅させると次の階層に進むための階段が出現していく仕組みとなっており、頂上まで登ることで今までストーリーで戦ってきたボスたちが強化された状態で出現する。強くはなっているが敵の攻撃パターンはさほど変わっていないようなので、通常のボス戦のときと同じ動きができればクリアできるようになっている。
ボスを倒すと、また別の武器を捧げて新しい階層を作る必要があるのだが、「幻影の塔」はある程度ストーリーを進めないと次に進めなくなっている。
各階層に出現するモンスターたちは、武器やアイテムなどを大量にドロップするので、アイテム収納する「ストックストマック」の容量がアップする「ストマックストーン」を見つけてから挑戦するといいだろう。
マナを溜めてリカを召喚!
本編とは異なった世界のマゴリアに存在する「幻影の塔」では、容姿も性格もメタリカにそっくりなマゴリアの天才魔女・リカを召喚することができる。
リカを召喚するためには、百騎兵はHPバーの下にある魔女の帽子がついている3段階のゲージに、「幻影の塔」で出現する敵を倒して入手できる濃縮マナを集める必要がある。召喚の時間はゲージを溜めた量が多いほど延長していき、3段階目まで溜めると長時間戦闘することができるようになる。
リカは、×ボタンで短距離の瞬間移動、×ボタン長押しでホウキに乗って空を飛び、□ボタンで剣による攻撃、□ボタン長押しで溜め攻撃、△ボタンで魔法攻撃となっている。□ボタンによる攻撃は3回連続攻撃を行うことができ、打撃と斬撃の属性ダメージを与えることが可能だ。
また、魔法攻撃は5つの弾を発射する“5Way魔法”、大量の雷を落とす“大魔法”、敵を一箇所にまとめる“敵吸い寄せ”の3種類が存在し、武器の切り替えと同じようにR2とL2で指定することができる。
全属性をカバーでき、かつ攻撃力も強いのだが、ボス戦ではガードゲージが下がらないとダメージが与えづらいので、一定時間で変身が解除されるリカには不向きなようだ。
各階層に出現する敵を“敵吸い寄せ”でまとめて、“大魔法”などで一掃するといった戦いかたのほうが敵からダメージを受けづらいので効率が良さそうだ。
「触媒」を入手して武器を強化
「幻影の塔」で入手できる宝箱では、アイテムを強化するのに必要になる「触媒」が入手可能だ。強化したい装備品、代償になる装備品、触媒を組み合わせることで「錬成」を行うことができる。「錬成」では、強化したい装備品に代償になる装備品の攻撃力と防御力を少しだけ引き継がせることができ、かつ触媒によって強化の内容が変化する。
「触媒」は貴重なアイテムだが、入手できなくなるということはないので、積極的に使っていったほうがいいだろう。
「幻影の塔」は本編を進めながら登っていくことができるため、ストーリーのレベル帯にあった装備品を調達できる場所になっている。また、強力な武器を捧げると最強のボスである外道魔女を討伐するときの装備品を集めるのにも最適なので、ぜひ挑戦してみて欲しい。