マーザ・アニメーションプラネットは、カプコンの「バイオハザード」の長編フルCGアニメーション映画を製作すると発表、国内含む全世界にて2017年に公開することを明らかにした。
実力派スタッフが集結!実写映画ではアリ得ない!?
本作品は、劇場版「呪怨」シリーズを手がけ、USリメイク版では実写で日本人初の全米興行収入1位を達成した、ホラー映画界の巨匠・清水崇氏と、実写版「機動警察パトレイバー」シリーズや「ウルトラマンX」などのドラマティック・アクション映像に長けた辻本貴則監督が強力タッグを結成。
話題作を手がける脚本家・深見真氏(「PSYCHO-PASS サイコパス」「がっこうぐらし」)を迎え、シリーズ最恐のホラーストーリーとダイナミックなアクションシーンを描く、「バイオハザード」のフルCG長編映画となる模様。
さらに、恐怖を煽る重要な音楽を担当するのは、実写映画およびアニメ作品の楽曲だけでなく、TVドラマやゲーム音楽でもその才能を発揮する川井憲次氏。原作監修としてカプコンからは、「バイオハザード」シリーズなどをプロデュースしている小林裕幸氏が参画するとのことだ。
なお、CG映画では初登場となる人気キャラクター、クリス・レッドフィールドとレベッカ・チェンバース、おなじみのレオン・S・ケネディが新たな脅威に立ち向かうことが明らかにされている。
第1弾「バイオハザード ディジェネレーション」(2008)、第2弾「バイオハザード ダムネーション」(2012)からもスタッフは一新され、完全リブートの体制で挑まれる今回。ゲーム往年ファンも、実写映画・アニメファンも続報に期待がかかるところだ。
「バイオハザード」新作CG長編映画製作陣プロフィール
清水崇/エグゼクティブ・プロデューサー
大学で演劇を専攻し、脚本家の故・石堂淑朗氏に師事。助監督を経て、黒沢清と高橋洋両監督の推薦を受け、1998年監督デビュー。1999年のVシネマに端を発する「呪怨」シリーズが大ヒット。2004年には、サム・ライミ監督によるプロデュースのハリウッドリメイク版「The Grudge」も自ら監督し、全米興行成績1位を記録した。ホラーを中心にコメディ・SF・スリラーなど幅広い分野の作品を手掛ける。
近作に「魔女の宅急便」(2014)。2016年には、お台場の日本科学未来館の3Dドーム映画「9次元からきた男」の公開も控えている。
辻本貴則/監督
1998年に自主映画製作チーム「T3AAエンターテイメント」を結成、低予算ではありながら精力的かつ迫力あるアクション映画を自ら制作し、数々の賞を獲得した。その手腕を高く評価され、オムニバス映画「KILLERS キラーズ」で商業映画監督デビューを果たす。主な代表作に「THE NEXT GENERATION パトレイバー」シリーズ、「BUSHIDO MAN:ブシドーマン」「ハード・リベンジ、ミリー」など多数。
また、今期シリーズの最新作にあたる特撮ドラマ「ウルトラマンX」(TV東京系列で放送中)でも監督を務めている。
深見真/脚本
2000年の富士見ヤングミステリー大賞を受賞し、小説家デビュー。また、角川Next賞、漫画原作やアニメ企画の分野でも受賞歴多数。虚淵玄氏との人気アニメシリーズ「PSYCHO-PASS サイコパス」の脚本(一期・劇場版)を担当し、リアリズムなミリタリーアクションやストーリー描写が高く評価されている。
現在も人気作家の一人として「ゆるゆりさん☆ハイ!」(シリーズ構成)、「がっこうぐらし」(各話脚本)など、アニメ作品やゲーム・漫画原案なども多く手がけている。
川井憲次/音楽
バンドのギタリストとして活動した後、押井守監督作品の映画「紅い眼鏡」で作曲を担当。以降も「機動警察パトレイバー」のTVアニメ、劇場版シリーズや劇場版「攻殻機動隊」の楽曲を創作し、押井作品に欠かせない作曲家。現在も幅広いジャンルや、海外のエンタテインメント作品への曲の提供を行っている。
代表作には「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」「東のエデン」「DEATH NOTE」「花燃ゆ」「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」など他多数。
小林裕幸(カプコン)/原作監修
株式会社カプコンのプロデューサー。1995年、カプコンにプログラマーとして入社。ゲーム「バイオハザード」「ディノクライシス」などの開発に携わった後、「バイオハザード」シリーズ(02~15)、「戦国BASARA」シリーズ(05~15)、「ドラゴンズドグマ」シリーズ(12~15)など、様々なタイトルのプロデューサーとして、企画部分からプロモーションまで手がける。
ゲーム以外にも映画「バイオハザード」シリーズ、TVアニメ「デビルメイクライ」、TVアニメや舞台、実写ドラマなど多岐にわたって展開されている「戦国BASARA」シリーズにも参加している。
マーザ・アニメーションプラネットについて
マーザ・アニメーションプラネット株式会社は、セガのCGアニメーション開発部門を原点とした、セガサミーグループのCGアニメーションスタジオ。2009年にセガのCG映像制作事業を分社化した以降、長編作品のCGアニメーション制作に力を入れており、自社内での制作設備と体制を整えている。
2013年に公開された長編CGアニメ―ション映画「キャプテンハーロック」では、国内外の様々な賞を受賞するなど、MARZAのCG映像制作技術は国内外から非常に高い評価を受けている。現在は、米国ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとの共同製作である長編CG映画「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を制作中。
MARZAは日本で唯一のグローバル市場をターゲットに置いたCGスタジオとして、新技術や映像表現に積極的に取組み、世界を見据えた事業展開で最高のエンタテインメントを届けていく。
MARZA代表作品
- 長編映画「キャプテンハーロック」
【受賞歴】「VFX-JAPANアワード2014」劇場公開アニメーション映画部門最優秀賞
「国際3D協会 ルミエール・ジャパン・アワード 2013」グランプリ
「3D CREATIVE ARTS AWARDS」外国アニメーション映画部門最優秀賞- 長編映画「ソニック・ザ・ヘッジホッグ 」(現在制作中・近年公開予定)
- 短編映像「Sonic Night of the Warehog~ソニック&チップ 恐怖の館~」
- 長編映画「暗殺教室」(2015)一部VFX制作
- 長編映画「日本のいちばん長い日」(2015)一部VFX制作
- リアルタイムCG映像「HAPPY FOREST」