原作ファンも納得の、迫力ある戦闘が展開する「聖闘士星矢ソルジャーズ・ソウル」のプレイレポート＆プレイ動画！Gamer限定称号も掲載

バンダイナムコエンターテインメントより発売中の、PS4/PS3用ソフト「聖闘士星矢ソルジャーズ・ソウル」。「聖闘士星矢」を題材としたゲームの集大成と言っても過言ではない本作の魅力を紹介するべく、イベントシーンと戦闘シーンてんこもりのプレイ動画を作成した。

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本作は、“シネマティック小宇宙（コスモ）アクション”と銘打ち、総勢50名以上という大ボリュームのキャラクター群を備え、「黄金十二宮編」「北欧アスガルド編」「海皇ポセイドン編」「冥王ハーデス編」の4編から成るストーリーを収録する。これまで聖闘士星矢を見続けてきたファンには嬉しい内容となっていると言える、肉厚の仕上がりだ。

……と前置いてみたものの、ぶっちゃけて言えば筆者のときちくは、「聖闘士星矢」シリーズにこれまで触れたことがなく、今回のプレイレポートを作成するのにあたって初めてストーリーや世界観を知った。まず、ここから正直に申し上げておくことにする。

原作の前知識がまったくない人間が本作をプレイしたら、いったいどんな感想を持つのだろうか。という部分が、このゲームについてちょっと気になっている人に対して、購入への背中の後押しになれば幸いだ。

どのぐらいの知識量なのかとしいて言えば、「ペガサス流星拳、という技が登場するはず」「燃えろ、俺の小宇宙（コスモ）ってセリフあったよな」というレベルなので、本作の大ファンの人は「そんなことも知らねえのかよ」と怒らないでくださいね。

さて、まずは聖闘士星矢の大まかなストーリーについて紹介しよう。主人公は、世界に邪悪がはびこるときに現れるという、天馬星座（ペガサス）の星矢をはじめとする希望の闘士“聖闘士（セイント）”たちだ。地上を制覇しようと企む、ほかの神々たちに対抗するべく、彼らは女神アテナに仕え、激しい戦いへと身を投じていくことになる。そこから、各章としてさまざまなストーリーが展開していくというわけだ。

本作に収録されているのは、前述のとおり4つのシリーズで、原作の名シーンが3Dムービーで忠実に再現されている。筆者のようなシリーズに対する知識不足な人間でもストーリーを把握できるように、物語の展開を原作アニメでもお馴染みの田中秀幸さんがとても丁寧にナレーションしてくれるので、すんなりと理解することができた。ムービーのほうも、イラストと見比べても違和感のない3Dモデリングされたキャラクターが演じており、本編をずっと親しんできたかたも“これまでのおさらい”的な感じで、楽しめることだろう。

肝心のゲームプレイに関しては、スピーディーかつ派手なアクションを簡易化された操作でくり出せるので、対戦型のアクションゲームが苦手な人でも手軽に遊べると感じた。敵のAIはキビキビと動き、割と隙がない動作をするので、初見では簡単に倒されてしまうかもしれないが、コンティニューもできるので根気よく挑戦すれば撃破も不可能ではない。ただ、コンティニューする際に、10秒以内にボタン連打をしてゲージを溜めなくてはいけない仕様で、もう少し易しくして欲しかったのが正直なところ。ステージを最初からやり直す“リトライ”自体はいつでもできるので、そう大きな問題ではないのだけど。

何度かくり返し戦ううちに、聖闘士を自分の手足のように自在に動かせるようになると、相手の攻撃を食らった瞬間に“光速ムーブ”で「甘いな」と背後に回りつつ、渾身の必殺技を叩きこむなどのトリッキーかつアニメ的な戦いかたもでき、非常に爽快な気分でプレイすることが可能だ。

さらに、戦闘中はアニメでもキャラクターボイスを担当する声優らによる、迫力あるセリフや必殺技名のシャウトが響き渡る。“シネマティック小宇宙アクション”というジャンルは伊達ではない気合の入りようなので、ぜひとも作成したプレイ動画を参考にしていただきたい。全力で演じているのが伝わる、気迫の演技とダイナミックなムービー演出が相まって、敵の大技を食らって大ダメージを受けたというのに嬉しくなってしまうのは不思議だ。

シンプルな操作で本格的な小宇宙アクションが楽しめて、聖闘士星矢のストーリーを満喫できる本作。格闘ゲームのような見た目に敬遠しているとしたらもったいないほど、やりこめばやり込むほどに腕の上達を実感できる良質なアクションゲームに仕上がっている。そして、シリーズにまだ触れたことのない人が入り口としてプレイするのにうってつけの、わかりやすいストーリー展開となっている。

めっきり冷え込んできた今日このごろだが、熱く燃え上がるようなゲームを求めている人は、ぜひプレイしてみてはいかがだろうか。