11月12日より韓国・釜山のBEXCOにて開催されているゲームショウ「G-STAR 2015」。ネクソンがパブリッシングするiOS/Android用アプリ「三國志曹操伝 Online」の開発者にインタビューした。

「三國志曹操伝 Online」は、ネクソンの子会社であるThingsoftが開発するiOS/Android向けモバイルゲームだ。

コーエーテクモゲームスのタイトル「三國志曹操伝」のIPを活用したモバイルゲームで、中国における三国時代の実際の戦場を背景とし、歴史的事実に基づいたシナリオが楽しめるストラテジーRPGだ。

今回、SOFTMAXでPCオンラインゲーム「テイルズウィーバー」などを開発し、本作のディレクターを務めるイ・ドゥッキュ氏への合同インタビューを行った。

韓国でシミュレーションRPGと聞くとあまりイメージできないのだが、イ氏によると1990年代~2000年頃までは人気のジャンルで、その後はオンラインゲームに人気が移ったという。シミュレーションはタッチインターフェースを使うことでより手軽に楽しめ、スマートフォンにぴったりであると語っていた。

なお、本作はPCとスマートフォンの両方で契約を行っており、将来はPCでのサービスする可能性もゼロではなさそうだ。

数多くある英傑伝シリーズの中から曹操伝を選んだ理由を聞くと、システムの面で完成度の高い作品であり、韓国や中国には曹操伝のマニアが多く大きな市場があったことを挙げた。また、同社の代表が曹操伝のファンだったことも関係したという。

本作のキャラクターはドット絵で表現されるのだが、同じくドット絵で描かれている「テイルズウィーバー」などを手がけたアーティストが参加しているそうだ。

戦闘には演義編と戦略編の2つのモードがあり、演義編には原作のシナリオがすべて収録されているほか、オリジナルのシナリオも追加されている。それぞれに難易度が設定されており、ユニットなどの報酬を求めて繰り返し楽しむことが可能だ。

戦略編は18の州にある城を奪い合うモードで、州を統一することができれば報酬を得ることができる。攻城戦で対戦する相手は同じレベル帯のユーザーが選ばれ、勝利することができれば、相手の資源を奪うことができる。相手から攻撃されない状態にする保護モードといったシステムも搭載される。

イ・ドゥッキュ氏
イ・ドゥッキュ氏

毎日のプレイ状況に応じてランダムで開くインスタンスダンジョンも存在。インスタンスダンジョンは600ほどあり、攻城戦の城は70ほど。インスタンスダンジョンは、攻城戦を行わなくても楽しめるそうだ。

シミュレーションでは武将を得るためには一般的に相手のユニットを捕虜にしたり、登用するタイプのタイトルが多いが、本作には、そのようなランダム要素を排除した系譜と呼ばれるシステムがある。キャラクターにはツリーが存在し、その武将に関係する武将を手に入れていくことで目的の武将を仲間にできるそうだ。

マルチプレイ専用のコンテンツも用意されている。マルチプレイモードは、全体のユーザーから自動でマッチングされ、1対1の非同期戦闘となる。連合と呼ばれるギルド同士が戦う連合戦は、1対1の戦闘の累積ポイントを競い合う形式。その他に、リアルタイムでPvPを楽しめるモードを開発中だという。

気になるサービススケジュールは、2015年中に韓国でのテストが予定されており、日本でサービスされることも決定している。サーバーは日本と韓国で同じのものを使用。ブースでは、試遊台が設置されていたほか、インタビュー会場では開発中の日本語クライアントにも触れることができた。

ドット絵で描かれた懐かしくも洗練されたキャラクターがサクサクと動くのが印象的で、日本語のローカライズもほとんど完了していた。動かしたいキャラクターをタッチして、移動したいところをタッチするといった、シミュレーションの基本操作とタッチ操作が非常にマッチしているのも印象的だった。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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三國志曹操伝 ONLINEサービス終了
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