スクウェア・エニックスが2016年に提供予定のアミューズメントカードゲーム機「ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー」。本日11月27日より関東地区の3ヶ所で随時実施されるロケテストバージョンを一足先にプレイしてきました。
「ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー」は、「ドラゴンクエスト」に登場するモンスターたちがカードになって白熱のバトルを繰り広げるスキャンバトルRPG。「ドラゴンクエスト」シリーズのアミューズメント向け作品は、2010年に稼働を終了した「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」シリーズ以来となります。
数々の子供向けアミューズメント機を手がけてきたマーベラスが開発を担当することは発表されていたものの、その後の続報が無く気になっていたところで今回のロケテスト実施が決定。それに伴い、ベールに包まれていたそのゲーム内容が明らかになりました。
その模様はすでにロケテストに先駆けて行われたオープニングセレモニーの記事にてお伝えしていますが、それに先駆けてロケテストで使用した筐体を触らせてもらいました。プレイの流れを簡単に紹介しつつ、本作ならではの魅力を紐解いていきたいと思います。
「本作では「ドラゴンスキャナー」を持ってスキャン!
カード型のモンスターチケットをスキャンし、モンスターを呼び出して戦うということは、公式サイト上で公開されているイメージビジュアルなどからもイメージできるかとは思いますが、どうやってチケットをスキャンするかは気になるところでしょう。操作部分を見ていると、左側にレバーと赤ボタン、右側に青ボタンが用意されていますが、中央にドラゴンの頭を模した何かがあります。
実はこのアイテムは「ドラゴンスキャナー」と呼ばれるもので、実際に手に持って操作をします。口の中がスキャナーになっていて、チケット左上のQRコードなど、スキャンしたいコードに向けて首の部分にあるトリガーを引くことでスキャンできるという仕組みです。
スキャンの対象となるのは、後ほど紹介するモンスターチケットだけでなく、画面上に出現するコードも含みます。ボタンでの選択も可能ですが、基本的にはこのスキャナーだけでバトル中の動作が完結するのは嬉しいところです。
モンスターチケットはS、M、Lの順に強くなる!
ゲームを進める前に、ここで本作で扱うことになるモンスターチケットを簡単に紹介します。今作のチケットはSサイズ、Mサイズ、Lサイズの3種類に分かれていて、その分類が指すようにチケットのサイズが異なります。
チケットでは「ドラゴンクエスト」シリーズおなじみのステータスが確認できますが、少し見ただけでわかるように、サイズが変わるとその数値が大きく変動します。モンスターは最大6体呼び出すことができるのですが、チケット自体に制限は設けられていないので、Lサイズを手に入れた際にはドンドン活用していきましょう。
ちなみに、今回のロケテストで登場するモンスターは各サイズ10種ずつです。おなじみのモンスターばかりですが、今後どんなモンスターが登場するのかにも期待したいところです。
クエストは3回のバトルを6体のモンスターで戦いぬく!
本作では、1プレイごとにクエストをひとつ選んで進行していきます。クエストは3つのバトルで構成されていて、最後に待ち受けるボスを撃破するとクリアとなります。
最初は、手持ちのチケットから3体を選んでバトルスタート。もちろん、初回プレイのようなチケットがない状態でもモンスターは用意されているほか、ロケテストではチケットの貸出も行うそうなのでご安心を。
本作はターン制のバトルとなっていて、3ターンの間に敵モンスターを全滅させることを目指します。モンスターごとのステータスが行動順やダメージに影響するのは「ドラゴンクエスト」のシリーズ作品をイメージしてもらえばわかりやすいと思いますが、HPのみ全モンスターの合計値となり、基本的にターンごとに使用できるわざやじゅもんは固定となります。
ただ、味方モンスターの攻撃時に指示に合わせてトリガーを引くか、赤ボタンを押すことで、画面右下の赤色のゲージを溜めることができます(ダメージを受けても溜まります)。これはテンションゲージとなっていて、ターンが始まる前に溜まったゲージをモンスターに与えることで、より強力なわざやじゅもんを使えるようになります。使えるわざ・じゅもんはチケットの左下に書かれているので、そちらもチェックするようにしましょう。
そしてもう一つ、こちらもチケットに記載されているのですが、わざ・じゅもんにはそれぞれ属性があります。例えば下の写真のように同じ属性のわざ・じゅもんを連続して使うと、コンボ成功となり追加効果が発動します。今回の体験では実際にその部分まで踏み込むことはできませんでしたが、知っておくと戦略の幅が広がる要素になりそうです。
ちなみに、今作ではドラゴンスキャナーやバトル実況のボイスが用意されていて、バトル中も戦況やアドバイスを伝えてくれます。声優さんによる臨場感あふれるボイスは、ゲームを賑やかにしてくれること間違いなしです!
ゲームの最後にチケットをゲット!
そして、ゲームをクリアするとその内容に応じてランダムでチケットが出現、その中から最大で3枚入手することができます。チケット化するためにはSサイズ(100円)、Mサイズ(200円)、Lサイズ(300円)とそれぞれ異なる金額が必要になりますが、1枚目に関しては、ゲームプレイのクレジット(100円)を含みますので、Sサイズであればそのまま入手可能です。
チケットを排出する前には、そのチケットに写るモンスターの向きやポーズを変えることができるほか、ランダムで決まる“せいかく”(下のチケットの“ごうけつ”を指します)により、パラメーターも変動します。まさに自分だけのチケットとなるので、愛着も湧いてきそうです。
今作ではユーザーデータはチケット内のQRコードに保存されますので、2回目以降のプレイの際にはQRコードを読みこめば引き継いてスタートできます。またロケテストでは、2回目以降でより難易度の高いクエストに挑戦できるようになっています(筆者は見事に全滅しました…)。
ここまでゲームの流れを簡単に紹介してみましたが、個人的にはプレイヤーが能動的にスキャンするという仕組みが面白く、一時写真を撮り忘れるぐらい夢中になっていました。最初のうちはスキャンすることに慣れないかもしれませんが、一定の距離を置いてドラゴンスキャナーをかざせばすぐに読み込んでくれると思うので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
なお、初回のプレイのみ排出するチケットの選択後、さらにどこかで見たことのあるような姿のチケット仮面が登場し、さらに3枚のカードを手に入れることができます。6枚揃えてこそ楽しみが広がると思いますので、その演出とともにぜひチケットを揃えて楽しんでみてください!