スパイク・チュンソフトは本日12月2日、東京・六本木のZeppブルーシアター六本木にて「ダンガンロンパ プロジェクト発表会」を実施。イベントでは石田晴香さんと内田彩さんらをゲストに迎え、PS4/PS Vita「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」の続報などが明かされた。

目次
  1. 「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」
  2. アニメ「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」
  3. 大山のぶ代さん&神田沙也加さん&歌広場淳さんも登場
  4. 最後に質疑応答の時間も
  5. アニメ「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」概要

本発表会では、シリーズ最新作のPS4/PS Vita「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」の続報をはじめ、「ダンガンロンパ」シリーズにおける今後のプロジェクト展開が明かされた。

イベントではスパイク・チュンソフト ゼネラルプロデューサー 寺澤善徳氏のほか、「ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生~」で不二咲千尋を演じたAKB48・石田晴香さん、PS Vita「絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode」で苗木こまるを演じた内田彩さんがゲストに迎えられた。

寺澤氏が「先週『ダンガンロンパ』シリーズが5周年を迎えました。今回もこのような発表会という形で、皆様に新展開をお伝えできることを嬉しく思っています」とコメントすると、いよいよ発表会がスタート。

左から寺澤善徳氏、石田晴香さん、内田彩さん

「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」

左から小高和剛氏、佐々木駿氏、菅原隆之氏
左から小高和剛氏、佐々木駿氏、菅原隆之氏

まず最初は、今年のプレイステーションカンファレンスにて発表され、誰もが気になっているだろうシリーズ最新作「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」の話へ。

壇上には本作のシナリオ担当・小高和剛氏、ディレクター・佐々木駿氏、リードプランナー・菅原隆之氏が加わり、待ちに待ったビジュアル初出しとなるPVがお披露目されることに。

本作は“ダンガンロンパ3”ということで「続き物にするか」「完全新作にするか」から議論がはじまり、最終的に“完全新章”で進めることを決めたとのこと。そのため、これまでメインの舞台であった希望ヶ峰学園から、巨大な檻に囲まれた新たな学園「才囚学園」へと舞台が移され、登場人物に関しても一新されるという。

本作のテーマ「サイコクール」は、大人っぽいクールさの追求を表している。また、捜査・探索・日常パートと呼ばれるものの造形をより深めるために、これまでの「1対1の会話形式」に手を加え、アニメや舞台からインスピレーションを得たという“直接会話しているキャラクターの周囲にいる、ほかの登場人物たちの雰囲気”に着目。開発の3人は、表情や仕草によって場の臨場感を作っていくと語ってくれた。

続いては、さらに進化した「ハイスピード推理アクション Version.3」について。ゲーム内容に関しては、会場では詳しく語られることがなかったが、PSPからPS Vitaへの移行をふまえ、新ハードならではのスペックを活かした演出を多数試みていくという。

また、これまでのゲームコンセプト“相手の嘘を論破する”から、本作では“自分の嘘で論破する”という新たなコンセプトを模索しているとのこと。下記画像の右上画面にデカデカと表示されている「嘘」の文字が、そのキーワードになっているのだとか。

ちなみに石田さんより「タイトルのV3は、Version.3の略でV3なんですか?」と問われたが、これに関して開発側はキッパリ「違います」と一言。どうやら、ヴァイオレンスやヴィクトリーやらと、さまざまな意味を複合しているらしい。

今回明らかにされた情報はここまでとなったが、シリーズの正統続編となる本作の、今後の続報に目が離せなくなった。

アニメ「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」

そして本日、一般来場者からの「V3以外に何が発表されるんだろう?」という期待に応えるかのように、完全オリジナルのTVアニメ「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」がサプライズで発表された。

PV公開とともに、会場も拍手と声援で一色に。

本アニメは、これまでゲーム/アニメで展開されてきた希望ヶ峰学園シリーズの最終章として、2016年に放映される。映像内では主人公・苗木誠をはじめ、霧切響子、朝日奈葵、葉隠康比呂の大人になった姿が映されているほか、苗木に関しては両手に手錠がはめられていることが伺える。一体、何を表しているのだろう。

そんな疑問について応えるべく、アニメの総監督を務める岸誠二氏が登壇。ここから詳しい話が伺われることに……といきたかったのだが、残念なことに現時点では話せる情報が全くないのだとか。実際、本日朝10時からシナリオ会議を進め、スタッフ同士の熱意がぶつかった結果、リハーサルにも出ずの会場入りとなってしまったと暴露。現在進行形で作品づくりに取り掛かっていることがよく分かるエピソードである。

右:岸誠二氏

ここで石田さんより、「どうして(アニメ的に)『ダンガンロンパ2』ではなく、『ダンガンロンパ3』というタイトルなんですか?」と鋭い質問が。これについて岸氏は、「アニメで多くの人に『ダンガンロンパ』という作品を知ってもらえましたが、ゲームをやっている人にも、同じように楽しめる作品にしたいという思いから、完全オリジナルアニメーションによる完結編として製作することにしました」と述べられる。

アニメではゲームのスタッフを交えて、しっかりとしたナンバリングタイトルとして提供できるよう、今まで隠されてきた伏線の改修などを行いつつ、もちろん「ダンガンロンパ2」のファンにも期待してもらえるような作りにしていくとのこと。

さらに、本作の成り立ち自体が“必然的にアニメでしかできない内容”であったことから、普通のアニメではやらない、業界で初めての試みに挑んでいるとしていた。今までの「ダンガンロンパ」が好きな人には「ええーっ!!?」というような、“毎週疲れる仕掛け”が用意されるというから期待しておこう。

物語の時間軸は2の後。1→絶対絶望少女→2→3となるようだ。

そしてスペシャルゲストとして、シリーズ作品および本アニメの主役・苗木誠役を務める緒方恵美さんが登場。緒方さんは来場者との定番の挨拶「ダンガンワー!」を済ませた後、「最初の頃はイベントも小さな会場で行っていましたね。そこからゲームが口コミで広まり、皆の頑張りを集めた結果、こんな大きな会場で発表会ができるようになりました」と、これまでのシリーズの歩みを振り返りつつ謝辞を口にする。

右:緒方恵美さん

なお、今回の登壇に関してはタイトなスケジュールをぬってきたことに加え、最初のオファー自体も「何をやるかわからないけど来てくれ」という、大分ふんわりとしたものであったことで、緒方さん自身もまだアニメについては何も情報を得ていないという。

本日公開のキャラクタービジュアルについて緒方さんは、「絶対絶望少女でちょこっと(苗木が)出たときは、希望ヶ峰学園から出てきたまんまの風貌でしたが、今回は顔が大分変わっていてビックリしました」と、来場者一同の驚きを代弁してくれる。

さらに、「朝比奈さんのアダルティバージョン、ヤバいですよね?」と寺澤氏に問いかける緒方さん。朝日奈葵が好きな寺澤氏も、今回のビジュアルについてはご満悦の様子であった。

ゲームではなく、アニメで完結編を送るという構図自体も新鮮な「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」。ゲームと合わせて、こちらの続報にも注目していきたい。

大山のぶ代さん&神田沙也加さん&歌広場淳さんも登場

ここで、シリーズの象徴「モノクマ」を演じる大山のぶ代さんからの肉声コメントが公開。大山さんからは「シリーズ5周年ということで、おめでとうございます。モノクマも多くの人に愛されるキャラクターになってとても嬉しいです。会場の皆さん、最後まで楽しんでね! 途中で退席したらお仕置きだからね。ウププププ」とのメッセージが贈られる。ファンの多くは「脳内再生余裕!」であることだろう。

続いて「ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生~」で江ノ島盾子を演じた神田沙也加さんが登壇し、「今回の新情報はどうでした? 皆さんも絶望的に興奮してますよねー?」と挨拶。観客も拍手でこれに応える。神田さんは舞台というジャンルで「ダンガンロンパ」に関われたことを自身の誇りだとし、これからもファンと一緒に「ダンガンロンパ」シリーズを永久に追いかけていくと述べ、壇上を後にした。

そして、そのほかのプロジェクト情報を伝えてくれるプレゼンターとして、「ダンガンロンパ」シリーズではお馴染みのアソシエイトプロデューサー・齊藤祐一郎氏が“誰かによく似た姿”で登場。

しかし、ここでまさかの待ったコール。「ちょちょちょ、ちょっと待って斎藤さん! 本当ね、前からあなたに言いたいことがあったんです! ハッキリ言って迷惑です!」と斎藤氏とそっくりな人物、ゴールデンボンバー・歌広場淳さんが物言いに押し掛けた。

分かるだろうか?左から齊藤祐一郎氏、歌広場淳さんだ。
モノクマと同じ白黒の配色が斎藤氏、その反対が歌広場さんと覚えれば間違えないらしい。難しい。

歌広場さんは、自身が行ったことのない場所で目撃情報が寄せらることが多く、それらに推理を働かせて「犯人は全部あなた(斎藤氏)だ!」という結論に達したようだ。それに対して斎藤氏も「たまたま似ちゃいましたね」とキレキレの返し。もはや色々なものが似ている。

そんな歌広場さんは、会場の近くを歩いていたら、斎藤氏に間違われ、台本を渡され、メイクをされ、進行を任せられてしまったのだとか。ということで、今後の「ダンガンロンパ」展開については、斎藤氏&歌広場さんからの両名で進行されることに。

ここでは、舞台「ダンガンロンパ THE STAGE ~希望の学園と絶望の高校生」のブルーレイ/DVD情報からはじまり、年末イベント「ナンジャタウン」コラボレーション、コミックマーケット89への出展、来年開催のファン向け施策「ダンガンロンパ検定」、ノベライズ情報、さらに2016年冬にコミッククリアにて連載される「スーパーダンガンロンパ2 絶望的因果律の中の左右田和一」も発表。

新連載で左右田和一にフォーカスされていることについて寺澤氏は、「バレンタインになると、左右田のスパナを模したチョコが贈られたりと、左右田ファンは熱い人が多いんですよ」と、ファンたちの熱意に応えたとしていた。

販売グッズの一つであるTシャツも披露。

「ダンガンロンパ」について詳しくは知らず、斎藤氏への怒りだけでこの場に来た歌広場さんは最後に、「マジでその頭のまま女の子とナンジャタウンに行かないでくださいね。斎藤さん」と新たな風評被害への訴えを行うが、それに対して斎藤氏も「本人も同じようなことやってるでしょ?」と返す。どうやら相性も良好なようだ。ちなみに歌広場さん、今後は「ダンガンロンパ」ファンになるべく、シリーズを追っていく宣言していた。

さらに、明日12月3日に発売される廉価版「絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode PlayStation Vita the Best」について主演の内田さんは、「ダンガンロンパのファンはもちろん、アニメだけしか見たこと無い人などは、次のアニメにも(内容が)関わってくると思いますので、ぜひともプレイしてほしいです!」とコメント。TVアニメにこまるが出るか否かは、ベスト版の売上次第だとか?(小高氏談)

さまざまな新展開が発表されつつ、多彩なゲストが次々と登場した今回の「ダンガンロンパ プロジェクト発表会」。ゲーム/アニメ、イベントやグッズ展開などもあわせて、「ダンガンロンパ」の進んでいく道がますます見逃せなくなった。

最後に質疑応答の時間も

――「ニューダンガンロンパV3」と「ダンガンロンパ3」を一緒に発表した意図はありますか?連動要素を考えているのか、それとも完全に別物なのか教えてください。

小高氏:今回のコンセプトとしては、“2つの「ダンガンロンパ3」”を両方やる姿勢を大事にしています。まだ内容面については一切触れられない状態ですが、新しい試みに注目していてください。

――石田晴香さんは、アニメに出られるならどんな役で出たいですか?

石田さん:自分自身、演じたことのあるキャラクターというのは少ないのですが、“男の娘”をやる機会が多いので、できれば幼い男の子のキャラクターなどもやってみたいです。

アニメ「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」概要

総監督:岸誠二
アニメーション制作:Lerche
シリーズ構成:海法紀光
キャラクターデザイン:森田和明・アミサキリョウコ
シナリオ原案&総指揮:小高和剛
キャラクターデザイン原案:小松崎類
背景デザイン原案:ダンガンロンパスタッフ
おたすけプロデューサー:寺澤善徳
公式サイト:http://www.danganronpa.com/2016/
Twitter:@dangan_anime

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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