セガゲームスが本日12月6日に開催した「セガネットワークス ファン感謝祭2015」。本稿では、同イベントで出展された新作アプリ「蒼空のリベラシオン」の発表会、ならびにプレイレビューを紹介していく。

目次
  1. 開発陣が実際にチャレンジ!「蒼空のリベラシオン」発表会
  2. ここからは筆者が実際にプレイした感想を紹介
  3. 攻撃方法の仕組み
  4. コンボを仕立てる
  5. 気になる要素を運営ディレクター・五条隆将氏に尋ねてみました

先日発表され、今回の「セガネットワークス ファン感謝祭2015」では早くも試遊出展が行われたiOS/Android「蒼空のリベラシオン」。本作は、2つのボタン(+α)の入力順で多彩な技が発動できる操作システム「スキルセレクター」、敵を打ち上げて攻撃を繋げていく「空中コンボ」が魅力の本格コンボアクションゲームとなっている。

プレイヤーは5つの職業に分かれた多数のキャラクターの中から、最大4名まで用いてパーティを作り、それぞれの特徴を活かして難関クエストにチャレンジしていく。従来のスマートフォンゲームにいわれる“ユニットの強さ”だけでなく、各々のプレイヤースキル、職業の組み合わせによる戦闘準備がカギを握るタイトルだ。

今回は会場にてアプリ発表会が執り行われたほか、ゲームを一足早くプレイさせてもらうことができたので、正式配信に先駆けて「蒼空のリベラシオン」の魅力を皆さんに伝えていこう。

開発陣が実際にチャレンジ!「蒼空のリベラシオン」発表会

左から福里隆氏、福里済氏、五條隆将氏
左から福里隆氏、福里済氏、五條隆将氏

発表会の壇上には、プレイハート 代表取締役社長 開発プロデューサー・福里済氏、プレイハート 取締役 開発ディレクター・福里隆氏、セガゲームス セガネットワークス カンパニー「蒼空のリベラシオン」運営ディレクター・五條隆将氏が姿を見せた。

この福里氏らは実の兄弟(兄:済氏、弟:隆氏)で、幼少の頃から格闘/アクションゲームが大好きで、学生の頃には「いずれゲームを作るんだろう、いや作る!」と考えていたのだとか。

時には格闘ゲームで大喧嘩を繰り広げたこともあるという、兄弟ならではの2人がメインで企画・開発を進めてきたのが、今回の「蒼空のリベラシオン」となるわけだ。

本作は、帝国に侵略された王都を奪還すべく結成された「革命軍」を率いる、主人公・ロランたちの冒険を描いた1ライン型の2Dアクションゲーム。ゲームではロラン一行のメインストーリーを追いつつ、プレイヤーはさまざまな特徴を持ったキャラクターを操作・育成していったり、オンラインマルチプレイでワイワイ楽めるよう設計しているという。

さらに、会場では本作の魅力を伝えるため、福里隆氏がゲームの実機プレイも紹介。ゲーム内容の詳細については後述するが、アクションゲーム大好きな開発者というだけあって、デモンストレーションも慣れたお手前。しかし、壇上ならではの緊張感か、(Android端末の)ホームボタンを押してしまいゲームが中断。だが、本作は1人プレイであれば画面切り替わりの際、自動的に一時中止になるようなので一安心。

なお、正式配信以降のマルチプレイ時に画面を切り替えてしまうと、済氏いわく「死んでしまいます」とのことなので、ミスタッチには気を付けたい。

また、ここでの初出し情報として、ゲームの主題歌にAKINO with bless4の歌う「OVERNIGHT REVOLUTION」が起用されると発表。同時に楽曲の一部が会場で披露された。

ここからは筆者が実際にプレイした感想を紹介

本作は“格闘ゲームが大好きな開発陣”が制作しているとのことで、戦闘では“コンシューマーゲームのコントローラーをイメージしたボタン配置”が採用されている。ゲームに慣れている人であれば直観的に操作でき、かといって複雑なコマンドは要求されないので、コントローラーに不慣れな人でも従来のスマートフォンゲームのようにサクサクとプレイできるはずだ。

本日会場でプレイすることができた「感謝祭特別バージョン」では、ゲームの主人公であり、アタッカーとして操作できる軽剣士「ロラン」を操り、「はじめての方向け」「アクションが得意な方向け」というクエストにチャレンジすることができた。ゲームは一定の敵を倒す毎に新たな敵が出現する「WAVE制」で、クエストの最後にボスが登場する。同社が配信している「チェインクロニクル」などでお馴染みの進行である。

ゲームの操作方法は、画面上を左右ドラッグでキャラクターが移動、素早くスワイプするとダッシュが発動する。移動に関してはバーチャルパッドで行われるのだが、“移動は画面上のどこを操作しても対応”していることから、端末の持ち方を選ばずにプレイできる。

操作性もすこぶるよく、一昔前に見られていたバーチャルパッド特有のひっかかりもまったく感じられないので、これが実に快適だ。

画面上の何もない場所をタッチすると、バーチャルパッドが出現。

※以下、ボタン名・技名称は正式名称とは一部異なります。

「スキルセレクター」と銘打つ攻撃方法に関しては、通常攻撃をだせる赤いボタン「アタック」、その左の黄色いボタンが「スキル」、右上には各キャラクターおよび職業の特性を生かした緑色のボタン「特殊アクション」が存在。

今回操作できたロランは、通常攻撃を3回連続で入力すると3コンボ(アタック→アタック→アタック)が可能。スキルについては下記画面を例に出すが、ニュートラル状態でスキル(装飾の付いた枠内)を入力すると「スキル0のアクション」が発動、アタックを1回入力した後は左からスキルボタンが1枠ずれ、「スキル1のアクション」が発動できる。

これを箇条書きにすると…

攻撃方法の仕組み

アタックの組み合わせ

  • アタック(剣で斬る)
  • アタック→アタック(剣でさらに斬る)
  • アタック→アタック→アタック(剣で突き上げて、ヒット時に浮かせ)

スキルの組み合わせ

  • スキル0(飛び道具)
  • アタック→スキル1(前進しながら回転斬り)
  • アタック→アタック→スキル2(前方に向かって炎の柱を走らせる)
  • アタック→アタック→アタック→スキル3(空中打ち上げから回転斬り)

要約すると、“アタックとスキルの入力順でさまざまな攻撃アクションが発動”するということだ。なお、スキルは使用後に一定時間のクールタイムが存在するので、使用可能と表示されるまでは連続で使用することができない。

また、ロランの操作時に特殊アクションのボタンを押すと、ジャンプしながら切り上げ、ヒット時に敵を空中へと打ち上げる攻撃が出せる。

これらを混ぜて、さらなるコンボに仕立て上げていくと…

コンボを仕立てる

アタック→アタック→アタックの3段目で浮かせて、
アタック→アタック→スキル2で敵の浮きを継続しつつ、
アタック→アタック→アタック→スキル3でダメージを取り、
アタック→スキル1で高度を下げ、
特殊アクションでさらに空中へと打ち上げ、
アタック→アタック→アタックでクールタイムを稼いで、
以下ループ…。

などなど、自分だけのコンボを追求していける。文字にすると非常に難解に思うかもしれないが、ボタン毎の配色や使用可能なボタンが視覚的に分かりやすく仕上げられているので、実際にプレイすれば感覚でコンボを作り上げられるはずだ。もっと簡単にいえば、「アタック3の打ち上げを繰り返すだけで、延々と敵に空中コンボを決められる」くらいのもの。

そのほか、攻撃を当てるとゲージが溜まる青いボタン「必殺技」、画面外の敵や視界の確保に使える「ターゲットボタン」、プレイを中断して操作キャラクターのコマンドやオプションが確認できる「一時停止ボタン」が搭載。中でも必殺技はバトルにおいて重要である。

本作ではダッシュはあれど、ジャンプ・ガードの共通アクションは搭載されておらず(スキルによるジャンプ、職業「装甲士」のガードスキルなどは存在)、敵の攻撃は「浮かせて攻撃させない」「移動・ダッシュで左右に避ける」こととなる。そんな中、敵の強力な行動に対して「必殺技の演出で強制的に割り込む」ことができるため、必殺技はダメージを取るため以外にも、防御面で活用できるのだ。

なお、ボスには赤い体力ゲージに加えて、白色の特殊ゲージ「ブレイクゲージ」が備わり、“このゲージを削りきるまで浮かせることができない”ようになっている。ブレイクゲージが残っている間、ボスはこちらの攻撃ではのけ反らず、どれだけ攻撃を重ねてもスーパーアーマー状態で強引に攻撃してくる。油断ならない。

ただし、このゲージを削りきった後は「ブレイク状態」となり、巨体を誇るボスであっても浮き放題。無防備な状態にして、空中コンボを延々と叩き込める。しかし、一度でも地面に落としてしまうとブレイクゲージが全快してしまうので、回復不足で継戦力にかけるパーティであったり、「このブレイクをモノにしなければ全滅する…」などの状況では、華麗にして一方的なコンボを繋げて繋げて繋げて繋げきる、1度のチャンスで倒し切る気概も必要になってくる。

とはいっても、ここまで説明していない重要な要素がある。それは「仲間」の存在だ。戦闘中は自分1人で戦っているのではなく、仲間3人を加えた4人パーティで戦っていくので、1キャラクター、1キャラクターが、それぞれド派手なアクションを用いて戦場を暴れ回ってくれる。

場合によっては「何も操作してないのに、味方が延々とコンボを叩きこんでる」などのケースにも出会うので、非常に頼もしい。自身でコンボの起点を作るのもいいが、状況によっては仲間をアシストする形で連携すれば、より無理のないパーティコンボを叩き込めることだろう。

ちなみに、今回のバージョンではロランのみが操作可能であったが、正式配信以降は操作キャラクターが自由に選べるようになるので、それぞれのキャラクター・職業で遊べるようになる。パーティを補佐するヒーラーに徹したり、仲間を守るディフェンダーに徹したりと、各々のロールを活かせば遊び方もふんだんに広がるのだ。

気になる要素を運営ディレクター・五条隆将氏に尋ねてみました

キャラクター・ストーリーについて

本作の戦闘では操作・育成キャラクターをプレイヤーが自由に選べるようになっている。各キャラクターは各々がバラバラのスキル構成であることから、プレイヤーはキャラクター毎に異なる独自のアクションを体験できる。

また、各キャラクターにはそれぞれの人物像を考慮したAI調整を施すとのことで、「勇敢なアタッカーだからバシバシ攻撃する」「仲間思いのヒーラーだから回復が丁寧」など、ゲーム中での活躍に合った戦闘スタイルを見せてくれるとか。

なお、ロラン一行はゲームを進めていくことで入手でき(冥界の女王・リベルはナビゲーター)、そのほかのキャラクターはガチャやイベントなどから仲間にしていけるようだ。各キャラクターのプレイ感・スキル構成の違いも細かいとしているので、ゲームとしては「好きなキャラクターとじっくり付き合ってもらいたい」と五條氏も述べていた。

各職業の特性

軽剣士:攻撃が早く、コンボの要となる。
重戦士:攻撃は遅い、しかしダメージ&範囲に優れる。
装甲士:範囲のシールドなどで味方を守る防御タイプ。
遊撃士:遠距離で弓を撃てる攻撃職。HPは低い。
術死:詠唱が伴う攻撃・回復魔法が強力。

ロラン リベル

マルチプレイについて

本作のオンラインマルチプレイは、最大4人のプレイヤーで遊ぶことができる。仕組みは、誰かが部屋を立てた後に参加者を募集する形式だ。参加者同士は戦闘前のロビーでチャットをしたり、作戦会議をしたりと、コミュニケーションが十分にとれるシステムを採用。全職業を揃えたパーティ構成で挑んだり、「ヒーラーオンリーであのボスに勝つ!」など、楽しみ方もさまざまに広がりそう。

特質すべきは、スマートフォンゲームでよく見られる「1クエストで解散」ではないこと。つまり、部屋ごと解散しなければさまざまなクエストに挑んだり、欲しい報酬のために連戦したりと、コンシューマー/携帯ゲーム機ばりのオンラインマルチプレイを楽しめるのだ。

パッと繋がり、パッと別れる仕組みも、スマートフォンならではの「手軽さ」「気軽さ」であるが、本作ではこの本格的なゲーム性も相まって、しっかりとコミュニケーションできる場を提供したいという思いがあるらしい。各クエストにも攻略BBSへのアクセスが用意されているおかげで、さまざまな形でユーザー間の繋がりを実感できそう。

なお、本作は来年2016年の年明け、それも早い内に正式配信が予定されており、それに先駆けて「限定キャラクター」がプレゼントされる事前登録も実施中だ。興味がある人は今の内からチェックしておくといいだろう。

蒼空のリベラシオン

セガゲームス

iOSアプリiOS

  • 配信日:2016年5月19日
  • 価格:基本無料

    蒼空のリベラシオン

    セガゲームス

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2016年5月19日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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