新たなアニバーサリーイヤーの幕開け―「ネオロマンス 20th アニバーサリー・フィナーレ」12月6日・昼の部をレポート

クリスマスらしい装飾に彩られたロビーには、大きなツリーが登場。公演で使用されたキャストのサイン入りプレゼントも飾られており、熱心に写真撮影するファンの姿が見られた。

開演前にはアンフィニの2人が登場し、帝都新聞の記者として場を盛り上げつつ「アンジェリーク ルトゥール」のテーマソング「天使の翼～Carry on your dream～」を熱唱。まもなくゼフェル、友雅、八木沢、マティアス、信長がステージに現れ、大歓声と共にイベントが開幕する。

キャラソンがベースのミュージックショー＆○×で答えるバラエティコーナー

ライヴコーナーでは岡本さんの「希望の光輝（ひかり）」に合わせてアンフィニがダンスを披露し、続いて立木さんによる迫力の「未来に舵をとれ」へ。岩田さんが懐かしげに歌う「Goin'MY Speedway」へ四反田さん、松風さんも加わり、お互いに視線を送り合いながら楽しげに歌い上げた。

キャラクターソングを題材としたミニドラマは、キーボードの生演奏を加えて「ミュージックショー」として上演。今回は「金色のコルダ3」から大地、八木沢のほか狩野も登場。主人公が欲しがっていた楽譜を手に入れ、練習に誘おうとしていた大地の耳にバイオリンとトランペットの合奏が聞こえてくる。そこには気分転換にと、音を合わせる主人公と八木沢の姿が。複雑な胸中を悟られないよう取りつくろう大地だったが、その心に秘めた本音を「君のすべてを」に乗せ、ファンへと届ける。ミュージックショーではキャラクターソング中に語りを織り込んだり、ショーの前後にはジュリアス、ナーサティヤ、レインなど、他の作品の登場キャラクターが見守ったりという演出もはさまれた。

バラエティコーナー「○×で大分析！ 20th Question」には神奈さん、岩田さん、竹本さん、楠さん、木村さん、岡本さんが登場。「20年来の友人がいる？」「自分の演じるキャラに聞いてみたいことがある？」「マティアスのようなサラサラロングヘアーに憧れる？」「『下天の華』の主人公のような変化の術を使ってみたい？」「パシフィコのイベントでやってみたいことがある？」といった質問に○×で答え、その答えをもとにトークを広げていく。

キャラに聞いてみたいことについて、それぞれから「サクリアって疲れるの？」「素直になれとお説教したい」「桜智に大丈夫ですか？って言いたい」「セレスティア教団に出前は来るの？」「干し柿っておいしいの？」といった疑問が上がる中、木村さんはロシュに対し「一生フリーの“路地裏の情報屋”のままでいいのか？！男として主人公を養っていけるのか？！」と、2人の幸せについて考えてほしいと熱弁。パシフィコでやりたいことについては「檜山さんが着てた服を着たい」「『ネオ アンジェリーク』のチームで芝居をしたい」「この場で出前を取りたい」などが挙げられた。

2HEARTSのライヴも！フィナーレの締めくくりはメドレーで

ここで「アンジェリーク」から生まれたFu-min(立木さん)とToshi(森川さん)のユニット「2HEARTS メモリアルミニライヴコーナー」がスタート。2人はしっとりとした「夢のありか～realize your dream～」、思わず飛び跳ねたくなるような「Dearest You」を満足そうに歌い切る。「アンジェリーク ルトゥール」コーナーではゼフェルの甘いセリフに加え、神奈さんと岩田さんが息ぴったりのパフォーマンスで新曲「2＋1～困らせてゴメン」を披露した。

愛のメッセージ「Xmas present for you」ではヴィクトール、翡翠、九段、八木沢、信長がとっておきのプレゼントと愛の言葉を投げかけ、ミュージックショー「遙かなる時空の中で3 運命の迷宮」の「いつか消えるその日まで」へ。迷宮の図書館を探索する敦盛、景時、白龍。自身のもつ力や存在意義に悩む敦盛だったが、景時と白龍の神子を想う楽しげな会話にいつしか気も和らいでいく。ミュージックショー後のブリッジドラマでは、探していた書について敦盛を問い詰めてしまうエルンストといったコミカルな一幕も見ることができた。

ライヴコーナーでは「Sunny Shiny Holiday」に合わせてパープルのペンライトに染まった会場に感動した様子の木村さんに続き、置鮎さんが「日蝕の鍵穴」を会場内に響かせ、竹本さんの「永遠花火」に加わった速水さんと高橋さんの歌声がファンを感動に包みこむ。エンディングを飾るのは出演者全員による「君は独りじゃない～ALWAYS～」「遼遠の旅路を行け」「BLUE SKY BLUE」「軌跡～the brilliant days～」「光射す未来へ」のメドレーと、ネオロマンス20周年記念曲「Eternal Kiss」だ。

アンコールでは「クリスマスの街角にて」を歌い上げた後、新たなスタートに向けてテープカットセレモニーも行われた。今後も2016年2月7日開催の「ネオロマンス・フェスタ アンジェリーク ルトゥール」をはじめ、「遙かなる時空の中で」シリーズのイベント、「下天の華」「金色のコルダ」「ネオ アンジェリーク」の新展開も発表となり、ネオロマンスシリーズの今後がますます楽しみになるイベントとなった。