コンセプトは最先端のハードで名作をリマスター！PS Vita/スマートフォン版「ロマンシングサガ2」配信決定発表会＆コラボウィスキー試飲会の模様をレポート

0 2015年12月16日 11:00

担当：高島おしゃむ

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スクウェア・エニックスは、12月15日に東京・銀座の銀座B.E.HOUSEにて、PS Vita/iOS/Android版「ロマンシングサガ2」の配信決定発表会とコラボレーションウィスキーの試飲会をメディア向けに開催した。

往年のファンも納得できるように仕上がりを調整！
厳選された3本のコラボレーションウィスキー
歴代サガの名曲をフルオーケストラで収録したサウンドトラックが発売に！

市川雅統氏

コラボレショーンウィスキーの試飲会も含まれていたため、銀座のバーというちょっと風変わりな場所で行われることとなったこの日の発表会。まず最初に登場したのは、同社の「サガ」シリーズプロデューサーを務める市川雅統氏だ。

「エンペラーズサガ」を担当していた市川氏だったが、あるとき「サガ」シリーズのエグゼクティブ・プロデューサーの河津秋敏氏より、25周年になにかしたいねという話をされたという。

「サガ」シリーズは、新しいことにチャレンジしてきたタイトルだったということもあり、チームでいろいろと話し合った。そこで、第1弾として行ったのが佐賀県とのコラボである「ロマンシング佐賀」だ。それに続いて佐賀県で「ロマンシング佐賀2」を実施。ラッピング電車を走らせたりしたそうだが、記念すべき25周年ということもありまだまだ物足りない。そこで企画されたのが今回の発表会である。

本発表会で、まず最初に発表されたのは「ロマンシングサガ2」の新しいロゴだ。これは、「ロマンシング佐賀2」のときのロゴを担当した書道家・江島史織氏によるものだという。

往年のファンも納得できるように仕上がりを調整！

オリジナルの「ロマンシングサガ2」は、1993年12月10日にスーパーファミコン向けに発売された。内容は、昔英雄だった7英雄たちが世代をさかのぼって戦っていくといった壮大な物語である。今回さまざまなイベントを行っているなかで、なぜ現在の環境でこのゲームが遊べないのかという声をたくさんもらっていたそうで、それが今回のリマスターの開発につながったというわけである。ちなみに、対応機種はスマートフォン（iOS、Android）とPS Vitaが予定されている。

ここで、リマスターされた本作の映像紹介と、市川氏による実機でのプレイが行われた。これまでさまざまなタイトルの移植を手がけてきた同社。今回のリマスター版は「最先端のハードで出したらどういう形になるだろうか？」というのをコンセプトに作られているという。ちなみに、現在の開発の進行状況としては90に近い80パーセントぐらいで、最終調整中の段階だ。




市川氏が実機でプレイ。

本作ではグラフィックスなどはすべて一新されているが、ドット絵の懐かしさなどは残されている。ボスなどのキャラクターも基本はドット絵だが、アニメーションで動きが付けられているといった感じだ。このあたりは、往年のファンも絶対に納得できるように調整しているとのこと。

また今回は、2010年にリリースされたモバイル版の新クラス（職業）や新シナリオも追加されている。それとは別に、オリジナルの内容に近いバージョンのものも収録されており、プレイヤーが自由に選択できるようになっているとのこと。残念ながら25周年には間に合わなかったが、2016年の春になる前ぐらいまでの発売を目指しているそうだ。

厳選された3本のコラボレーションウィスキー

ここで本シリーズの生みの親である河津秋敏氏と、信濃屋食品スピリッツバイヤーの北梶剛氏が登壇し、サガシリーズ×信濃屋食品のコラボレーションウィスキーの話題に移った。当初、25周年ということで、25年もののウィスキーなんていいよねという話をしていたそうだが、子供向けにゲームを作っているということもあり社内でも議論になったという。企画段階から1年以上をかけて、今回のコラボレーションがようやく実現。北梶氏にアドバイスをもらい3本のウィスキーがセレクトされた。

中央が北梶剛氏、右が河津秋敏氏。

左からジェラール、イスカンダール、ファイヤーブリンガー。

ジェラール（ブナハーブン1990）

25周年を記念して作られた1本。熟成年数も25年となっているウイスキーの生地とも呼ばれている、スコットランドのアイラ島の蒸留所から選ばれている。価格は22,500円（税抜）。

イスカンダール（クライヌリッシュ1996）

「アンリミテッド：サガ」のキャラクター・イスカンダールをイメージした1本。中期熟成の一番よいところを兼ね備えたボトルから選ばれている。価格は17,500円（税抜）。

ファイヤーブリンガー（カリラ2006）

名前や絵からイメージされる荒々しさを味で表現した1本。こちらもアイラ島の蒸留所から選ばれており、スモーキーで塩辛いのが特徴。価格は15,500円（税抜）。

ラベルの背面には、河津秋敏氏によるストーリーと北梶剛氏によるウィスキーの説明が記載されている。

さらにここで、同社執行役員の橋本真司氏（右）が加わり、4人での試飲が行われた。

発売は2016年1月15日から。予約は12月23日から順次行われる。

歴代サガの名曲をフルオーケストラで収録したサウンドトラックが発売に！

歴代の「サガ」シリーズの中から、特に人気の高い楽曲をフルオーケストラで収録したアルバム「サガオケ！The Orchestral SaGa - Legend of Music -」が発売される。こちらは伊藤賢治氏が監修をつとめており、チェコのドヴォルザークホールを使用して録音されたそうだ。オーケストラは参加人数は70名人以上参加しており、アダム・クレメンス氏が指揮を取っている。発売は2016年春の予定だ。