コーエーテクモゲームスより、2016年2月25日発売予定のPS Vita用ソフト「金色のコルダ4」。今回は、土岐蓬生役・石川英郎さんへのインタビューをお届けする。
本作は、星奏学院高校オーケストラ部が「全国学生音楽コンクール」で全国優勝を達成した「金色のコルダ3」の約1カ月後から物語が始まる。秋の文化祭やクリスマスや大晦日といったイベントをはじめ、自由な組み合わせのアンサンブルや「片想い」などの新要素を楽しむことができる。
ここでは、本作で攻略対象キャラクターのひとり、神南高校3年の土岐蓬生役・石川英郎さんのアフレコ収録後にお話を聞くことができたので紹介しよう。
――アフレコを終えての感想をお願いします。
石川さん:「金色のコルダ3」で土岐蓬生という役をいただいてから何作品も出演しているので、とくにトラブルもなく、すんなり終わったかなという感じがしています。ただ彼はそんなに声を張った演技ではないので、リップノイズやお腹ノイズが目立ってしまって…アフレコはノイズとの戦いでした。
とくに今回は大変で…演出の方がおっしゃってたんですけど、腹筋を使うとどうしてもお腹が鳴ってしまったりするんですよね。。元々声を張らないキャラなので、よけいにノイズが拾われやすくて、自分のヘッドフォンにも聞こえてくるんですよ。せっかく良いセリフを喋っているのに、そうした雑音で台無しになってしまうのは辛かったです。別にお腹が空いてるとか、そういうんじゃないんですよ(笑)。こうしたノイズ以外は全く問題ありませんでしたが。
――舞台が「夏」から「秋冬」へと進み、さらに「彼からの片想い」「主人公からの片想い」という新要素が加わりました。ご自身が演じられている「土岐蓬生」に新たな発見などは見られましたか?
石川さん:基本的には想定内です。最初に土岐蓬生という役をいただいた時、浮世離れしている話し方や性格だったので、自分に入ってくるまでに時間がかかったんですね。でも何作品も演じていると、段々と土岐君がどういうふうに主人公と距離を置いているかとか体に染み込んできまして。成長する・しないなど、全部含めて「土岐蓬生はこういう性格なんだな」というのを理解したので、自分としてはそんなに差はないと思いました。主人公との距離感だけじゃなくて、自分が好きという場合と相手に好かれている場合でも、態度を大幅に変える必要はなかったですね。
例えば世間的には、親密になるとちょっと冷たくなるとか、気が抜けてダラッとした態度になる彼氏とかもいますよね。でも土岐君は自分が好きな相手としても、女性というくくりでも、どちらでも優しいじゃないですか。彼は好かれるならどんな子でも嬉しいし、好きな子ならもちろん嬉しいというか。やっぱり、好かれるっていうのは嬉しいですよね。敵は少ない方がいいと思います、榊だけでいいです(笑)。
――石川さんご自身の片想いエピソードをお聞かせください。
石川さん:まあ、そういう片想いの思い出っていうと、中学~高校とか、大学くらいってイメージじゃないですか。ぶっちゃけると、その頃はずっと彼女がいたんですよ。
塾にいた百人一首が得意な女の子で、どうやったらアピールできるかなって考えて、百人一首を全部覚えたんです。それで、塾の中でちょっとした大会があったので、勝ち上がって決勝でその女の子と当たったんですよ。塾のほうもその子が勝つと思ってたので、女の子っぽい賞品を用意してたんですが、僕が圧勝しました(笑)。それから貰った女の子向けの賞品を交換して、っていうのが始まりだったんですよ。片想いというより、初恋の思い出になっちゃいましたね。
――今回はキャラクターが新たに秋~冬の衣装で登場しますが、石川さんが土岐に着てほしいなと思う衣装はどんなものでしょうか?
石川さん:衣装って土岐1人だけがどうというのじゃなくて、千秋と並んだ時のバランスだと思うんですよ。コーエーテクモさんのデザイナーさんとかが選ばれるデザインって、夏服にしても絶妙ですし、冬服のデザインもすごく良いですよね。
土岐君って「合わせる」のが基本なので、千秋がこういう格好をしていたら土岐君はこうというか、かぶらないようにというか、彼も結構頭を悩ませてるんじゃないでしょうか。でも決して千秋のためというのではなく、千秋はこうだから俺はこうしようとか、はたまたどこかで千秋を食ってやろうという気持ちもあると思うんです。なので千秋と並んで、2人とも際立って格好良くなるバランスで考えられているんじゃないかなって思います。
でも、土岐君は髪の色から考えると、黄色とかはあんまり似合わない気がしますね。髪の色に合わせたコーディネートっていうのも難しそうですが、そういうのも踏まえた上で千秋とのバランスで答えが決まってくるかもしれませんし、広がるのかもしれません。
――石川さんご自身がお好きな秋~冬のイベントとは、どんなものでしょうか?
石川さん:四季折々で色々なイベントがあるかと思うんですけど、やっぱり紅葉が大好きなんです。モミジやイチョウ、山が色づいている自然の風景ってすごく綺麗ですよね。
12月だと、京都とかならまだ紅葉が残ってるじゃないですか。そういう時に雪が降ったりすると、コントラストが最高ですよね。そういう自然が与えてくれたイベントが好きです。誰でも楽しめますし、眺めて心穏やかになりたいなって毎年思ってるんですが、なかなか行けず…。でも去年は仕事の関係で12月くらいに京都に寄れたので、色々なところを見ることができました。
最近はライトアップなんかも流行ってますけど、できれば陽の光を浴びている、自然のままのものが1番良いんじゃないですかね。それとは別に、クリスマスのライトアップは綺麗だなって思いますよ。
――読者・ファンの方々へメッセージをお願いいたします。
石川さん:「金色のコルダ4」まで来ましたね。ゲームは「3」関係だけでも7本目で、皆さんとも長いお付き合いですよね。僕たちもユーザーの皆さんも年を取っていきますけど、心はその時のままでずっと応援いただけたらと思います。「金色のコルダ4」でも長い付き合いになると思いますけど、コルダの世界と土岐君と、声優陣も合わせてよろしくお願いいたします。
――ありがとうございました。