カプコンが2016年1月21日に発売を予定しているPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC用ソフト「バイオハザード0 HDリマスター」。そのテーマ曲「Until the Justice」を歌うRaychell feat RICKEY & RABBIEにインタビューを行った。
「バイオハザード」シリーズの最初の物語を描く本作では、S.T.A.R.S.のブラヴォーチーム所属のレベッカ・チェンバースと死刑囚のビリー・コーエンの2人を切り替えながら進む“パートナーザッピング”を使って、さまざまな謎を解いていく。
そんな本作のテーマ曲「Until the Justice」を歌っているのが、Raychell feat RICKEY & RABBIEだ。Raychellさんは、2013年4月25日に発売された「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」のテーマソング「Coils of Light」を担当、さらに2015年には舞台「BIOHAZARD THE STAGE」で、BSAA隊員のソフィア・ホーム役を演じるなど、多岐にわたって活躍している。
また、RICKEY & RABBIEは2人組のバイリンガルユニットで、2015年2月にはRaychellさんとのコンセプトミニアルバムをリリース。現在はさまざまな分野のアーティストとコラボレーションを行っている。
ここでは、1月20日に発売される「Until the Justice」の歌詞の意味などをたっぷりと聞いたので、その内容をお届けしよう。
――今回テーマ曲を歌うことになった経緯について聞かせてください。
Raychellさん:カプコンさんとは、「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」の主題歌を歌ったときからお付き合いがありました。そして我々全員が「バイオハザード」のファンということもあり、本作が発売されると小耳に挟んだときから、かなり熱烈なアプローチをさせていただきました。
――テーマ曲を担当することが決まったときの気持ちはいかがでしたか?
Raychellさん:ものすごくうれしかったです! 大好きな「バイオハザード」のなかに自分たちの曲が流れると聞いただけで興奮しました(笑)。
RICKEYさん:僕はそのときの気持ちを一言でいうと「Oh My God」でした(笑)。世界的に有名な「バイオハザード」の曲になるなんて、本当に驚きましたね。
RABBIEさん:僕は「バイオハザード」の大ファンでして、この話が来たときに本当によくわからない状態になってしまいました(笑)。
――すでに本作のムービー付きで「Until the Justice」を聞いていると思いますが、感想をきかせてください。
Raychellさん:もう鳥肌が止まりませんでした。ゲームの映像と曲が一緒に流れたときには本当に信じられなくて、自分たちの曲じゃないような錯覚をしてしまいました。
RICKEYさん:よくわかります(笑)。僕も「神様これはどういうことだ! 信じられない!」という気分でした。
――やはりプレイヤーの反応が気になりますよね(笑)。
Raychellさん:「バイオハザード」のファンの人たちが、曲付きのPVを見たときにどう思ってくれるのかは気になるところですね。
――本作のために作った新曲だというお話を聞いたのですが、どういったイメージで作ったのでしょうか?
Raychellさん:「Until the Justice」はカプコンさんに本作の資料をいただき、それをもとに作詞しました。「バイオハザード」シリーズのはじまりのストーリーが描かれているので、“なんのために戦っていくのか”や“何を守るためにこの世界を生きていくのか”をテーマにしています。
あと本作はレベッカとビリーを切り替えながら、進んでいくキャラクターザッピングが特徴です。お互いを信じないと先にも進めない状況のなかで、本当に信じていいのか疑心暗鬼になってしまいますが、最終的にビリーを信じようというレベッカの心境を歌詞にしています。
またレベッカとビリーが別々に行動する場面もあり、孤独感もあると思います。そんな絶望的な状況のなかで、希望を持って進んでいこうという意味も込めて書いています。
――「Until the Justice」は激しい曲調をしていますが、どういった意図があったのでしょうか?
Raychellさん:もともと「バイオハザード」シリーズが持っている恐怖感だったり、私たちが感じた孤独感を表現しています。またEDM(Electronic Dance Music)にすることで、ストーリーが進むときのドキドキ感を、曲の疾走感で感じてもらえるようにしました。よく聞くと銃声やゾンビのうめき声などが入っていて、「バイオハザード」らしいサウンドに仕上がっているので、確かめてほしいです。
――「Until the Justice」の魅力を教えて頂ければと思います。
Raychellさん:歌はレベッカの気持ちを表現しているので、“その声をその言葉 信じていいの?”というフレーズがあります。ゲームのキャラクターなので台詞などで感情を表現していますが、実際にその状況になったときの心境などを表現しています。
RICKEYさん:3人ともコンセプトは同じなのですが、それぞれ選んだ言葉で伝えたいことを表現しています。ぜひ歌詞に注目してください。
RABBIEさん:本作をクリアしたあとに、もう1回「Until the Justice」を聞いてもらえると、より歌詞の内容が理解できて楽しめるようになっています。
――Raychellさんは舞台「BIOHAZARD THE STAGE」にソフィー役で出演していましたが、演じた感想を教えてください。
Raychellさん:すごく楽しかったというのが正直な感想です。今回は舞台のなかだけに登場するBSAAの隊員として出演させて頂きました。ゲームでプレイしたときには、やはり自分が実際にその場にいないので、“なんで戦うのか”などの意味合いを考えていませんでした。
ですが、舞台でソフィーを演じることになったときに、助けた人がゾンビに噛まれていた場合には倒さないといけないので、すごくせつなくなりました。自分は「バイオハザード」の世界には行きたくないですね(笑)。
――千葉真一さんなどの大御所の役者さんも出演していましたが、やはり緊張しましたか?
Raychellさん:いろいろな意味で勉強させていただきました。舞台俳優さんや女優さんたちはキャラクターになりきっていたので、私もソフィーになった気持ちで演じました。特に千葉さんは稽古のときから自身の役に入り込んでいたので、すごいと思いました。
――3人は普段ゲームをするのでしょうか?
Raychellさん:私とRABBIEは結構しますね。
RICKEYさん:僕は不器用なので2人がプレイしているのを横で応援しています。
RABBIEさん:筋トレしながらね(笑)。
――実際に触れてみた感触はいかがでしたか?
Raychellさん:映像が鮮明になっていた分、恐怖感が倍増しましたね。
RICKEYさん:1人じゃ絶対に無理ですよ……。
RABBIEさん:暗いところでやったら、すごく怖いと思います。
――本作ではゾンビだけじゃなくて昆虫系もいますからね……。
RABBIEさん:昆虫系はやはりびっくりしますね。特にプレイグクローラーは驚きましたね。
Raychellさん:解像度が上がっているので壁の絵や読めなかった字も全部見れるんですよ! あとレベッカの顔がリアルになっていて、化粧が綺麗で驚きました!
RICKEYさん:ビリーの筋肉のキレにも注目してほしいですね!
――3人はレベッカとビリーのどちらをメインに使いますか?
Raychellさん:私はレベッカですね。でもビリーの筋肉もたまには見たいなと思います。
RICKEYさん:僕自身がビリーのようなものなので、レベッカをメインにプレイしたいですね。
RABBIEさん:僕は女の子が好きなのでレベッカですね。
――今回はDLCでナース姿のエクストラコスチュームなども入りますし、レベッカはかわいいですよね。
Raychellさん:実は今回、私達のCDにはレベッカをフィーチャーしたビデオクリップが入っているので、レベッカ好きにはぜひ見ていただきたいですね!
――楽曲や作曲などで2016年に向けた目標はありますか?
Raychellさん:2016年は「Until the Justice」や、そのほかの曲をいっぱい届けていきたいと思います。また、今回発売されるアルバムは「Until the Justice」の英語版も収録されているので、これを機に世界に行けたらなと思っています。
――なるほど。目標は世界なんですね。
Raychellさん:「バイオハザード」も世界的に人気なので、私たちも一緒に世界にいきたいです。
RICKEYさん:今回のアルバムを引っさげてライブで盛り上がっていければいいなと思います。
RABBIEさん:僕らなりのJusticeを世界中に届けていきたいです。
――最後にファンにメッセージをお願い致します。
Raychellさん:「Until the Justice」は「バイオハザード0 HDリマスター」のためだけに描き下ろした楽曲なので、ぜひ「バイオハザード」が好きなユーザーのみなさんに聞いてもらえたらと思います。
RICKEYさん:みなさんと会って、一緒にライブで盛り上がりたいです! SNSとかもやっているので、さまざまな人と繋がりたいです。
RABBIEさん:この曲を聞きながら、本作をプレイしていただけると両方とも楽しめるようになっているので、ぜひやってみてください。
――ありがとうございました。