【台北国際ゲームショウ 2016】子供のノクトのシーンは一体？「ファイナルファンタジーXV」ステージ

ステージでは、ソニー・コンピュータエンタテインメント 台湾 総経理 江口達雄氏とスクウェア・エニックスの田畑端氏が登場し、「ファイナルファンタジーXV」の最新情報を紹介した。

左から江口達雄氏、田畑端氏

冒頭、両氏はPlayStationとファイナルファンタジーシリーズの歴史を振り返った。江口氏は「PlayStationにとってファイナルファンタジーは無くてはならないタイトルだと思うんです」と述べ、PS4と「ファイナルファンタジーXV」がお互いに支え合う存在になりたいと思っていると期待を語った。

江口氏は、昨年のステージ終了後にアジア市場の重要さを田畑氏に説明したのだという。田畑氏によると、昨年のステージの段階では本作の中文版を出すとは決めていなかったそうだが、江口氏の説得もあって、すっかり考えが変わったそうだ。

これまで日米欧の地域に比べアジアの優先度が低かったことを明かした田畑氏だったが、本作では考えを大幅に変更、日米欧そしてアジアを同じように扱い、同じタイミングで遊べるように準備していると発表。これには会場からも大きな拍手が沸き起こっていた。

さらに、江口氏からの革命を起こすようなことをして欲しいと打診があったことを受け、アジアのパートナーと一緒に開発するという選択をしたそうだ。本作のプロジェクトにはアジアの開発会社が9社参加しており、一例として台湾のXPEC ART CENTERと、香港のPlusmileを紹介。XPEC ART CENTERは敵やキャラクターを、Plusmileには世界に存在する小道具や大道具、そして背景を制作してもらっているという。

このように開発に関わってもらうことで各社の開発力を底上げし、アジアで世界最高のゲームが生まれるようになることが、貢献となるのではないかと考え、取り組んでいるという。

また、本作は面白いのかという直球な質問を投げかけられると「面白いです。エピソード・ダスカよりもはるかに面白いです」と力強く回答。本当に2016年に発売するのかという質問には「必ず出します！」と宣言していた。

田畑氏は改めて本作を紹介し、世界初公開となるムービー2本が上映された。映像の詳細は本日放送された「アクティブ・タイム・レポート vol.7.0」で紹介されているので、未確認の人はそちらをご覧頂きたい。

1本目のムービーは、制作過程の映像で紹介するプログレスレポート2.0。なぜ、車を押す必要があるのかという質問には、ゲームの重要な展開であること、そしてガソリンが切れると押さなければならないと回答。武器の切り替えについては要望が多く、即座に切り替えられるようにしたそうだ。

2本目のムービーは戦闘シーンを中心に収めたもの。魔法に関しては、過去作のように火の玉が飛んでいってダメージを与えるといったものではなく、実際にそこに炎の現象を出現させ、炎が延焼した結果、敵にダメージを与えるものだという。そのため魔法の数は多くないそうだが、ひとつひとつが環境に作用し、これまで表現できなかったものを表現しているという。

帝国軍のバルカンを奪って戦うシーンについて聞かれると、魔導アーマーは奪うことができないそうだが、敵の兵器を活用して基地を破壊する要素を豊富に盛り込んでいるようだ。敵の拠点を攻略するシーンは、ダイナミックな破壊を楽しめるパートになっているという。

プレイアブルのテックデモを無料で配信する予定になっているが、単に技術に触れてもらうだけではなく、いろんな工夫を凝らしたデモを準備しているという。ステージで公開された画像は、子供時代のノクトが映しだされており、どんなデモになるのかのヒントが隠されているそうだ。

今後については、3月にさまざまな情報を発表するイベントを実施する予定で、そこでさまざまな情報が明らかになると語っていた。