クビにしたい！ダメ社員のおっさんが自作ゲームで勇者になる！？「勇者ヤマダくん」プレイレポート

Onion GamesがiOS/Android向けに配信中の「勇者ヤマダくん」のプレイレポートをお届けします。

大手ゲーム会社勤務だが出社しない主人公が勇者!?
日常からインスピレーション！おもしろ開発で難易度アップ！
自宅待機勇者の本当の闘いはここから！攻略がさらに奥深くなるダンジョン

「勇者ヤマダくん」は、App Store、Google Playにて現在配信中のスマートフォン向けRPG。レトロゲームの雰囲気が漂うドット絵は、現代では逆に新鮮さを感じる作品となっています。

本作を生み出したのは、ゲームクリエイターの木村祥朗氏。1997年に発売され、独特の世界観が話題となった「moon」に携わった人だけに、「勇者ヤマダくん」の世界観はどんなものになっているのでしょうか。

ここでは斬新な設定の主人公とストーリーとともに、「勇者ヤマダくん」がどんなゲームなのか、筆者の感想を交えながらお伝えしていきます。

大手ゲーム会社勤務だが出社しない主人公が勇者!?

主人公は、36歳のヤマダくん。大手ゲーム会社(株)帝国ゲームス勤務の平社員エンジニアです。働き盛りの世代ですが、ヤマダくんは出社拒否社員を自称するダメ人間です。家にこもってインディーゲームを作るのが、彼のライフワークのようです。なんでこんなダメ人間が大手メーカーに入れたんでしょう！　人事さん仕事してください！

ライフワークと言いながら、ヤマダくんの自作ゲームは手つかずです。しかし、さすが大手ゲーム会社に入社できただけあります、すぐさまゲームを作り出しました。

ゲームの開発は自動です。ヤマダくんの開発レベルはゲームを作ることで勝手に上がります。では、私たちプレイヤーが何をするかというと、ヤマダくんが作ったゲームのデバッグプレイして、ゲームの完成を手伝うことのが目的となります。

さっそくデバッグプレイします。ヤマダくんが作ったゲームは、塔にあるダンジョンをヒトフデ書きで制覇するゲームです。ちょっとどこかのゲームで見たようなスライムも配置されていますが、気にせずEXIT扉までのルートを指やスタイラスペンで描きます。

日常からインスピレーション！おもしろ開発で難易度アップ！

ヤマダくんのゲーム開発は、日常で起こったことがもろに影響されます。お隣の503号室にかわいい女子高生のマリアちゃんが引っ越してきたときも、すぐさまPCに向かって開発を始めました。

36歳のヤマダくん、18歳の女子高生にピュアラブです。その恋心はゲーム開発で、マリアちゃんを姫として登場させます。その名も「お姫様の塔」。塔の階数も4Fとなり敵も複数配置されます。

お姫様の塔の3Fでは、マップのほぼすべてに敵の姿が！　ヤマダくんに怒りを覚えそうになりますが、こんなときは新しく実装された「ミナサンダーの巻物」を使えば敵全体に攻撃できます。

4Fではついにボス敵が配置されました。厄介な眠り効果のある攻撃を仕掛けてくるので、HPに注意しつつ起きるのを待ちましょう。HPの回復はアイテムに頼ることになりますが、一度使うと、一定ターンが経過するまで同じものが使えなくなります。同じアイテムをアイテムぶくろの別スロットに装備していない限り、すぐに使用することは難しいので、使用するタイミングを考えて使うことが大切です。

完璧にダンジョンをヒトフデ書きで制することができれば、GOLD TROPHYの評価が得られます。このようにデバッグを進めるていくとヤマダくんの開発EXPも手に入り、ゲームがさらに進化します。

謎の技術で「愛Phone」を実装。ダンジョンをクリアして姫を助け出すことで、現実世界のマリアちゃんとの仲が深まるシステムです。恐るべき開発力です。

開発が進めば戦闘も厳しくなってきます。「お姫様の塔」をクリアすると「装備」機能が実装されますので、しっかりと武器や防具を装備しましょう。また、初めて鉄装備を付けた時には、ノーマル珍コレという演出が発生。ニコニコ動画のようなコメントが流れるなど、「勇者ヤマダくん」ならではのおもしろさが、いろいろなところにちりばめられています。

自宅待機勇者の本当の闘いはここから！攻略がさらに奥深くなるダンジョン

マリアちゃんの登場で、人生バラ色一直線に見えたヤマダくんですが、世の中そんなに甘くありません。ヤマダくんの勤務する会社、帝国グループの会長・綾小路ヒデ丸の登場で一変します。なんと会長直々にヤマダくんに解雇を言い渡しました！　ショックを受けるヤマダくんですが、立ち直りは早かった。すぐにゲームの開発です！　今までのダンジョンは、序章と言っても過言ではありません。ここからが、このゲームの本番なのです。

綾小路ヒデ丸がモデルのボスを配置した「会長討伐の塔」。ここからは、ヒトフデ書きを阻む壁があるなど、一筋縄ではいかないマップが登場し、GOLD TROPHYを取ることが難しくなってきます。さらに、初めて「ゲームオーバー」が実装されたり、勇者の装備を強化する要素が加わったりと、どんどんゲーム性も広がっていきます。