2016年5月27日にスクウェア・エニックスより発売が予定されているPS4/PS3/PS Vita用ソフト「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」のプレミアム体験会が、4月9日に都内某所で開催された。

目次
  1. アクションだけでなく、広大なフィールドを探索する楽しさも
  2. スタッフ出演のミニステージでは「ミナデイン」の実装が決定…!?

「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」は、「ドラゴンクエスト」シリーズとコーエーテクモゲームスの「ω-Force」のタッグによって実現したアクションRPGの最新作。昨年発売された前作「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」では、リアルなグラフィックでの世界観の再現や、爽快で大迫力のバトルシステム、変わらない「ドラゴンクエスト」らしさが好評を博した。

そして続編となる本作では、主人公も新たに壮大な物語が繰り広げられるほか、さらなる歴代シリーズキャラクターが登場。さらに最大4人までのマルチプレイにも対応するということで、早くも期待が集まっている。また先日には、森山未來さんや武井咲さん、山田孝之さんといったキャスト陣も発表され、こちらも大きな話題となった。

今回のプレミアム体験会は4月9日、10日の2日間にわたり開催。会場では先行プレイを楽しめるだけでなく、スタッフが登壇するミニステージ、貴重なグッズの展示なども行われていた。

ユーザー向けのイベントではあったものの、マスコミ向けの時間帯も用意されていたので、まずは実際にプレイしてみてのレポートから紹介しよう。

アクションだけでなく、広大なフィールドを探索する楽しさも

体験会でプレイできたのはシングルプレイとマルチプレイの2種類で、シングルプレイではフィールドを探索し、最終的にボスの「おにこんぼう」を倒すことが目標になっていた。操作をはじめてまず驚かされたのが、広大なフィールドだ。前作と比較してフィールドが広くなっていることは事前の情報で知っていたが、実際に見てみると、やはり開放感は段違い。目の前に広がる景色や、隅々まで探索する楽しさは、かつてPS2で発売された「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」に近いものを感じた。

フィールドを歩いていると晴れから雨へ、天候が変化する場面もあった。
道中にはNPCも点在。会話の中には目的地へのヒントもある。

ゲーム画面にはミニマップが表示され、目的地には旗が立っているため迷うことはない。しかし脇道に逸れたところで宝箱を発見する機会もあったので、製品版が発売されたら、もっとじっくりと探索してみたいと思う。また、本作でも指定した地点まで一瞬でたどり着ける魔法「ルーラ」は健在。ただし、事前に移動先として登録した「いざないの石碑」にしか飛ぶことはできないので、道中で石碑を見つけたら忘れずに調べておきたい。

肝心のバトルだが、今回はオリジナルキャラクターのラゼルとテレシア、そしてハッサンにマリベルと、すべて本作からの新キャラクターで構成されていた。まずラゼルは、相手に反撃の隙を与えない素早い連続攻撃が特徴。テレシアはラゼルほどの連続攻撃はないものの、クセがなく使いやすい印象を受けた。どちらも本作の主人公格だけに、誰もが気軽に扱えるキャラクターに仕上がっていた。

「ドラゴンクエストVI」からの登場となるハッサンは、一撃のダメージが高い代わりに隙も大きめ。攻撃を繰り出すタイミングが重要になりそうだ。そして「ドラゴンクエストVII」からのキャラクター・マリベルは、ブーメランによる遠距離攻撃が得意。ブーメランといえば前作のジュリエッタを思い出すが、マリベルの攻撃はより広範囲で、扱いやすい印象を受けた。

こんな具合で各キャラクターの手触りを確かめながらフィールドを進んでいくと、早速ボスのおにこんぼうが出現。ボスらしくほかのモンスターとは比べ物にならないくらい巨大で、攻撃力も高い。ピンチに陥ることもあったが、ここは本シリーズの特徴である「ハイテンション」を駆使して撃破。ハイテンションとは、ダメージを与えることで溜まるテンションゲージが100%になると発動する必殺技。その強さは折り紙つきで、本作でも多くの場面でプレイヤーを助けてくれるはずだ。

シングルプレイのあとはマルチプレイも続けて体験。マルチプレイでは最大4人が同時に参加し、共に強大なモンスターを倒すことになる。戦闘前のロビーでは、どのキャラクターを使用するか決めることも可能。全員が同じキャラクターを選択することもできるみたいだ。

ちなみに筆者は新キャラクターの1人・ミネアを選択。タロットカードと魔法による遠距離攻撃が強力なキャラクターで、トリッキーに立ち回ることができる。しかしマルチプレイとなると、敵モンスターもより強力になって襲い掛かってくる。筆者たちのチームも助け合いながらなんとかボスまでたどり着いたものの、残念ながら倒すことなく時間切れとなってしまった。

とはいえ、その中でも気づいたことはある。本作のマルチプレイでは戦闘不能になってもそこで終わりではなく、一定時間が経過すると復活できる。そして倒れている間は、応援という形で味方をサポートできるのだ。応援では味方のヒットポイントの回復、テンションゲージの上昇の2種類が存在。全体の状況を見ながら、適切な応援をしていこう。また、世界樹の葉を持っていれば、戦闘不能になった仲間を一瞬で回復させることも可能だ。世界樹の葉は貴重なアイテムなので、どのタイミングで使うかも鍵になりそうだ。

スタッフ出演のミニステージでは「ミナデイン」の実装が決定…!?

体験会同日にはプロデューサーの青海亮太氏、ディレクターの庄知彦氏、さらにMCとして女優の結さんも出演したミニステージが開催された。ステージではファン参加型の挑戦コーナーが設けられたほか、発売に向けた新情報の数々も紹介された。

左から庄知彦氏、青海亮太氏、結さん

まず、本作に登場する仲間モンスターについて、戦闘以外にもさまざまな利用方法があると青海氏が明かす。今回仲間になるモンスターは、その場で効果を発揮するアシストタイプ、使用すると一緒に戦ってくれるサポートタイプのほか、自身で操作できるヘンシンタイプもある。

このヘンシンタイプでは、例えばキメラであれば空を飛んで移動することが可能。つまり、歩いて移動するのが困難な場所にも、楽々到達できる強みもあるわけだ。スタッフ陣が語るには、場所によってはモンスターの力を借りないとかなりの時間がかかってしまうスポットも存在するという。青海氏は「このモンスターがいるということは、利用する場所があるのかな?」と、想像力を働かせるのも大事だと話していた。

次に、本作で新たに加わったPS Vita版について庄氏は、実機を用いて制作の順調ぶりをアピール。ボタンの少なさから来る操作面の変化が気になるところだが、庄氏によると、実に3種類の操作方法を用意し、好きなものを選べるようにしたとのこと。また、他ハードとのクロスプレイにも対応。前作をプレイした人に贈られる特典も受け取れるという。

最後にファンから「ミナデインは実装されますか」という質問も飛び出す。ミナデインはパーティメンバー全員のMPを消費して打ち出す魔法で、強力だが使いづらい一面も持つ。しかし、本作ではマルチプレイも搭載されているので、実装されれば新しい楽しみ方も生まれそうだ。

庄氏はミナデインについて、「必殺技よりもさらに強力にしなければいけない」と、バランス調整の面で難しいことを示唆。それでもファンからの要望が多いことも理解しているようで、「発売後に、アップデートで実装できれば…」と展望を語っていた。もちろんバランスが壊れない形を模索しながらだというが、これからの展開に期待が持てるステージとなった。

ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり

スクウェア・エニックス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2016年5月27日
  • 12歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版

ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり

スクウェア・エニックス

PS3ダウンロード

  • 発売日:2016年5月27日
  • 12歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版

ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり

スクウェア・エニックス

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2016年5月27日
  • 12歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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