スクウェア・エニックスは、「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」の店頭体験会を、5月1日に東京・秋葉原にて開催した。ここでは体験会会場で行われた公開生放送「ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE!@秋葉原出張版」の内容をお伝えしよう。
本ステージには本作のプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの青海亮太氏と、ディレクターのコーエーテクモゲームス 庄知彦氏が登場。両氏より「ドラゴンクエストヒーローズII」のさまざまな発売直前情報が紹介された。
まずはこれまでに発表された情報をおさらい。前作の「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」は「無双シリーズ」などを手がけているコーエーテクモゲームスの制作チーム「ω-Force」とスクウェア・エニックスのコラボレーションによって実現したタイトル。歴代シリーズのキャラクターが多数登場するアクションRPGで、モンスター、音楽、武器、呪文などもシリーズを踏襲しているので、「ドラゴンクエスト」の世界にどっぷりと浸ることができる。
シリーズ第2弾となる「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」は、新主人公たちによる新たなストーリーが展開される完全新作だ。異なる機種間でのクロスセーブが可能になっているので外出先ではPS Vitaでプレイ、帰宅したらそのデータを使ってPS4やPS3でプレイするといったことができる。また、マルチプレイにおける3機種でのクロスプレイも可能になっており、異なる機種のプレイヤー同士で一緒に冒険を楽しめる。
もちろん、アクションやバトルシステムも大幅に進化。最大の特徴はフィールドでの冒険が可能になったことだ。前作はステージをクリアしていくタイプだったが、今回は広大なマップを走り回ってモンスターとエンカウントしていくという、より「ドラクエ」らしいプレイを満喫できる。さらに、主人公の転職システムやモンスターへの変身など、さまざまな新要素や隠し要素が盛り込まれているのだ。
実機でのプレイでフィールドの見どころを紹介
ここからは実機を使って、今作の目玉のひとつであるフィールドの紹介が行われた。庄氏によるとフィールドの開発はもっとも苦労した部分で、会場を訪れていたコーエーテクモゲームスのスタッフたちも笑いながらこれに同意していた。それだけにフィールド部分には自信があるようで「いっぱい見てもらいたいですね」とコメントしていた。
実機デモは教会でデータをロードしたところからスタート。ちなみに、前作では教会で「ホイミストーン」という回復アイテムが購入可能になっていたが、今回はお金を払わなくても入手できるようになっているのだという。詳細は明かされなかったが、町やダンジョンに行くたびに「誰かが補充してくれる」(庄氏)とのことなので、いちいち買いにいく手間が省けそうだ。
また、前作はモンスターがドロップしたアイテムは自分で取りに行く必要があったのだが、今回は近づくだけで自動的に入手できるようになっている。ちょっとした変更だが、「すごく手触りがよくなっています」とのことで、こうした細かい改良も見どころのひとつになっているという。
実機デモでは、まず草原と砂漠のフィールドが紹介。フィールド上には非常に強力なボス級の敵が徘徊していて、そういった敵とのバトルも醍醐味のひとつだという。ただし、強敵とのバトルに突入すると結界に閉じ込められてしまい、倒さないとそこから出ることはできないため、うかつに勝負を仕掛けると全滅する恐れがあると庄氏は説明。もっとも自分から攻撃しない限り戦闘にはならないので、近づかなければ危険はないとも語っていた。
天候が変わっていくのもフィールドの特徴のひとつ。フィールドごとにさまざまな天候が用意されていて、砂漠の場合は砂嵐が起きることもあると青梅氏は述べた。ここで司会の結さんが「夜は?」と質問したのだが、庄氏は「それはちょっと……」と回答を拒否。青海氏も「あるような、ないような」とお茶を濁していた。気になるところだが、ここは自分でプレイして確かめるしかなさそうだ。
次は森林地帯の墓場へ。ここでは「パーティコンボ」の実演が行われた。これはメンバーを次々に入れ替えながら連続攻撃を放つというもので、攻撃しながらキャラクターチェンジをすることができる。自分がまだ習得していない攻撃も出せる場合があるとのことなので、強いモンスターと遭遇したときや大群とのバトルなどで役に立ちそうだ
ここで、ニコ生のコメントで「敵のほうから襲ってくることはないの?」という質問が。今までのプレイで出現したモンスターはまったく攻撃してこなかったのだが、これは操作しているキャラクターよりレベルが低かったからで、相手のほうが高レベルだとガンガン襲ってくると庄氏は説明。その言葉どおり、雪原地帯に突入したとたんモンスターたちが積極的に攻撃してくるようになった。うごくせきぞうがいくつも並んでいるエリアなどもあり、ここはかなり歯応えのあるフィールドと言えそうだ。
さらに荒野、峡谷エリアへと移動。荒野ではキラーパンサーやアンクルホーン、峡谷ではバトルレックスと、どちらも強力なモンスターが続々出現するエリアになっているので、かなりレベルを上げておかないと苦戦は必至だろう。また、荒野では岩でふさがれて通れなくなっている道に遭遇したのだが、こうした謎解きが必要な場所もフィールド内にはいくつかあり、ストーリーを進めたり特定のキャラクターを仲間にしたりすると先に進めるようになると庄氏は語った。
フィールド紹介の次はモンスターへの変身を実演。今回のモンスターコインは「アシスト」「サポート」「ヘンシン」という3つのタイプがあり、「ヘンシン」のコインを使うと、そのモンスターに変身することができる。デモプレイではゴーレムとギズモに変身したのだが、特に面白かったのがギズモで空中から雷を降らせる攻撃で、青海氏いわく「雷に弱いキラーマシンなどのマシン系にオススメ」とのこと。このようにモンスターへの変身は状況に応じたさまざまな使い方ができるので、かなり重宝しそうだ。
マルチプレイができる「時空の迷宮」の説明も行われた。マルチプレイはリッカの宿屋が受付場所になっていてソロでのプレイも可能。当初ソロプレイに対応する予定はなかったそうだが、「ひとりでも遊びたい」という多くの声があり、急きょ入れることにしたのだという。
マルチプレイにおけるコミュニケーションは「こんにちは!」「よろしくお願いします」など、定型のメッセージを使って行う。かなりの種類が用意されており、会話用と戦闘用の2種類をセットすることが可能。さらに、「ガンガンいこうぜ」「ありがとう」「ゴメンね」などのメッセージが入ったホミロンのイラスト入りスタンプも用意されていて、これらを使用するとセリフっぽいサウンドが流れるのだ。
セーブデータ連動特典である前作の主人公アクトとメーアのコスチュームも実機で公開。初回生産特典の「ドラゴンクエストI」の勇者コスチュームもあわせて見ることができた。ここで庄氏が「このコスチュームを着て、アップデートで配信されるであろう“竜なんとか”を倒すとググっとくるものがあるんじゃないかなあ」と気になる発言。何やら戦闘前に面白い仕掛けもあるそうなので期待しておこう。
さまざまなコラボ情報も一挙に公開!
本作のキャラクターの展示やオリジナルグッズがもらえるスタンプラリーなど、さまざまなコラボも実施される。詳細は以下のとおりだ。
イベント第1弾「館内外キャラクタージャック」
開催期間:2016年5月23日(月)~6月19日(日)
会場:アトレ秋葉原1
ラゼルやテレシアをはじめとする冒険の仲間たちがアトレ秋葉原1の館内外いたるところでお出迎え。ホミロンによる館内放送も実施される。
イベント第2弾「スタンプラリーキャンペーン」
開催期間:2016年5月28日(土)~6月19日(日)
冒険の書を持って秋葉原に襲来したモンスターたちを討伐する旅へ。7ヵ所のポイントで討伐スタンプをすべて集めると素敵な報酬がもらえる。スタンプ台はアトレ秋葉原、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba、秋葉原ローソン外神田3丁目店などに設置される予定。
イベント第3弾「ドラゴンクエストグッズキャラバンinアトレ秋葉原」
開催期間:2016年5月23日(月)~6月19日(日)
開催場所:アトレ秋葉原1/2Fイベントスペース
オフィシャルショップ限定グッズなど、さまざまな「ドラゴンクエスト」グッズを販売する「ドラゴンクエスト グッズキャラバン」が期間限定で開催。ホミロンのぬいぐるみやスライムのぬいぐるみをはじめ、さまざまなグッズを購入できる。
さらに「スライムのたいぐんが あらわれた!」と題して、スライムの大群がぎっしりと敷き詰められたぬいぐるみが以下の3か所で展示される。また、前回は新宿駅構内にて大量のスライム型のプチプチを潰していくというコラボ「スライム10万匹があらわれた!」が実施されたが、今回も同じ場所で何かやる予定とのこと。ヒントは「会心の一撃」で、「実際に始まったら分かります」と青海、庄両氏は笑った。
スライムのたいぐんが あらわれた!
展示場所
■5月3日(火)~5月8日(日)
場所:ビックロ ビックカメラ新宿東口店 1F正面入り口前柱付近
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-29-1
■5月10日(火)~5月21日(土)
場所:HMV&BOOKS TOKYO 7F
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ
■5月23日(月)~6月19日(日)
場所:アトレ秋葉原1 1F 電気街口付近
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-17-6
最後に庄氏は「アップデートの時期はまだはっきり決まってはいませんが、発売の1週間後くらいから長い期間行っていきます。まずは製品版をしっかり楽しんでいただいて、それからアップデートのほうも遊んでもらえたらと思います。5月27日を楽しみにしていてください」と挨拶。
青海氏は「生放送という形は今回が最後ですが、Vジャンプチャンネルのほうで動画配信を続々と行っていきます。発売後の追加コンテンツについても配信する予定なので、そちらも楽しんでいただけたらと思います。体験会のほうも梅田、名古屋、川崎での実施が決定しています。スケジュールは公式サイトで確認できるので、ぜひお越しください」と語り、イベントを締めくくった。