角川ゲームスおよびTSK山陰中央テレビは本日5月3日、「√Letter ルートレター 列島最速 PREMIUM EVENT ~ご縁の国“島根”感謝祭~」を島根県の松江テルサ テルサホールにて実施した。
作品の舞台である島根で、ユーザー300名を招待するかたちで行われた本イベント。角川ゲームス 代表取締役社長で、「√Letter ルートレター」製作総指揮/プロデューサーにして、島根県出身の安田善巳氏、本作のヒロイン・文野亜弥役の日髙のり子さん、本作における方言指導を担当、坂田智子役としても出演する麦穂あんなさんらにより、発売を6月16日に控えるゲームの魅力などを紹介していった。
まずは、本イベントの実施およびゲームソフトの開発・販売に携わった関係者として、田部長右衛門氏(TSK山陰中央テレビ 常務取締役)、伊藤宏氏(島根県商工労働部 次長)、江口達雄氏(ソニー・インタラクティブエンタテインメント台湾 プレジデント)、コニー・ローさん(ゲーム好きで有名な台湾のタレント)が順に応援メッセージを寄せる。島根が舞台となることへの喜びや、取材を通した地域密着ならではのコラボレーション、そして台湾での発売に関しても大きな期待が寄せられていた。
ここからは、安田氏、日髙さんが登壇し、完成披露プレゼンテーションとして実機映像を交えてゲーム内容を紹介していくことに。世界観やキャラクターについてはすでに公開されているが、今回は具体的なゲームシステムなどについても触れていくことに。
まずはすでに公開されている、「私は人を殺しました…」という文野亜弥の手紙から始まる物語のあらすじについて振り返っていく。ゲームは同級生から情報収集をしていきながら真実へと向き合っていくが、ストーリーモードではSF、霊などの要素を含む5つの結末が用意されている。
気になるゲームシステムより、まずは「手紙パート」が公開。これは亜弥と15年前の文通をやり直すシステムとなっており、この手紙の返信によって亜弥の反応が変わり、シナリオが分岐していく。その後、公開されたゲーム内の映像では、10通の手紙と10の章が対応していること、そして1周目ではミステリーとしての真相を解き明かすことはできず、クリア後2周目から物語は真実につながっていくことが紹介された。
もう一つの特徴的なゲームシステムとなるのが、「追求パート」だ。これは、同級生たちから証言をもらう際、相手が隠していることを文野亜弥の想いを代わりに級友へと伝えることで、“半落ち”した同級生を“完落ち”させるというパートになっている。言葉を畳み掛けて相手を口説き落としていく、まさにミステリーならではのモードだが、選択肢を間違え続けるとやり直しになるそうなので、気をつけていきたいところ。
さらに、「√Letter ルートレター」のやりこみ要素として、ストーリーモードの5つの結末のほかに、島根ならではの要素を集めたサブストーリーが用意されている。島根のご当地ゆるキャラの“しまねっこ”を見つける、シナリオ担当の藤ダリオ氏をモデルにした“流浪の作家”と出会う、島根県の要所で材料を探して幻のカクテルをつくる、と多彩なサブストーリーをクリアすると、イラストなどを閲覧できるキャラリーへの入館ができる。さらに、日髙さん、皆口裕子さん、井上喜久子さんの3人がそれぞれキャラクターを演じる角川ミステリー女優によるプレミアムトークも楽しめるそうだ。
1年に渡る取材を重ねる中で、40箇所の登場舞台を厳選している本作だが、最後に、松江で実在する8名がゲームに登場することが明らかに。その中から今回は、4名分の出演者、もしくは関係者が登壇して挨拶。「はくちょう号」のキャプテン・上谷雅弘さんをはじめ、全員がぱっと見でわかるほどのビジュアルの再現度になっていた。
続いては、日髙さん、麦穂さんの2人による「声優Liveシアター in島根」のコーナー。その内容は、亜弥をガイド役に、作中に登場する島根のさまざまな名所をめぐっていくというもの。登場するキャラクターたちの特徴が亜弥の目線で語られたり、麦穂さんが動物の声マネを披露、さらに途中からは岡本さんも参加するなど、聴きどころの多い内容となっていた。
そしてここで、本編のシナリオならびにこの生アフレコのシナリオも手がけた藤ダリオ氏が登壇し、挨拶。普段は小説や映画の脚本などを手がけている同氏だが、アドベンチャーゲームのシナリオを手掛けるのは初ということで、分岐する複数のシナリオを書くのは楽しかったと振り返っていた。
続く会場の観客に向けたプレゼントコーナーでは、イベント限定のポストカードや発売前の豪華限定版「PREMIUM EDITION」をプレゼントとして用意し、参加者にもサイン入りのクリアファイルがもらえるなどの大盤振る舞い。そして、特賞として用意された「角川ゲームミステリー」シリーズ次回作への出演権は、会場の希望者と出演者によるじゃんけん形式で行われたが、最後に勝ち残ったのは、地元・松江に在住の女性。「清楚な美少女でお願いします」と安田氏にアピールしていた。
その後は、島根出身の俳優・佐野史郎さんからのビデオメッセージが上映されるとともに、ニコニコ動画で人気を獲得した歌い手・ろんさんが、島根県出身の竹内まりやさんの「純愛ラプソディ」を主題歌としてカバーすること、そして佐々木ありさ役として声優に初挑戦することが明らかに。会場ではろんさんのニコニコ生放送配信につなぎ、本人からの喜びの声も聞くことができた。
最後は出演者が会場を回って島根県名物の餅まきを行いつつ、安田氏から会場に向けたメッセージが寄せられる。プロジェクトのスタートから3年目を迎えている本作だが、重要な役割を担ったシナリオの藤ダリオ氏、キャラクターデザインの箕星太朗氏、日髙さんの3人、そして方言部分の編集をしてくれた麦穂さんにも多大な協力をもらっていると話すなど、このプロジェクトにまつわる想いを語る。そうして作り上げた「ルートレター」、そして日本神話をテーマとして開発中の「 GOD WARS ~時をこえて~」を通して、島根の魅力を伝えていきたいと話した。
人気シンガー「ろん」が声優に本格初挑戦!
今回のイベントで、本作の主題歌「純愛ラプソディ」をカバーするシンガーのろんさんが、「佐々木ありさ」役として、ゲームに登場する声優にも本格初挑戦することが発表されました。
ろんさんは、ニコニコ動画「歌ってみた」カテゴリで唯一1000万再生を記録し、近年はJ-POPカバーや、アニメの主題歌などにも活躍の場を広げている大人気のアーティスト。キュートかつ愛らしい歌声で人気のシンガーが、物語の鍵を握る天才子役少女の役で、声優に本格初挑戦します。
ゲームに登場する、実在の島根のみなさまが登壇!
角川ゲームミステリー第一弾作品「ルートレター」の舞台となるのが、豊かな自然と歴史に恵まれた島根県。角川ゲームスは本作の制作にあたり、1年におよぶ現地取材を行い、約2000点の写真素材の中から著名な史跡から地元の人が集まる飲食店まで、40箇所のスポットをゲーム内に再現しました。
さらに、島根県庁や現地のみなさまのご協力を得て、宍道湖をめぐる遊覧船「はくちょう号」の船長・上谷雅弘さん、大橋川を見下ろす美しい夜景が人気の「中村BAR」のオーナー・中村義昭さん、心地よい音楽の流れる空間でゆったりとした時間を過ごせるカフェ「ウォーターワークス」の店長・安来潔史さん等の実在の方々が、ご本人そっくりのイラストでゲームの中に登場します。