彼との思い出がオーケストラの音色で鮮やかに蘇る「金色のコルダ ステラ・コンサート 2016」

ゲームのBGMをオーケストラの生演奏で堪能

オープニングは「金色のコルダ4」のメインテーマとテーマソング「JOYFUL」の演奏で幕開けし、続いて伊藤健太郎さん、谷山紀章さんが挨拶。さらにアンフィニのユーキさんとKanさん演じる大阪咲栄高校の大槻優真と五十嵐寛斗が曲の見どころを説明しつつ、恋愛対象キャラクターのBGMをメドレーにした「ゲームBGMメドレー 金色のコルダ＆金色のコルダ2」へ。スクリーンには月森 蓮、土浦梁太郎、志水桂一、火原和樹、柚木梓馬、加地 葵、衛藤桐也、金澤紘人、王崎信武、吉羅暁彦の印象的なシーンが映し出される。

「金色のコルダ4」のドラマ「合奏団のメソッド」では、週末合奏団の演奏会に手ごたえを感じた東金と八木沢の2人が登場。MCでさらに観客のハートを掴むためと促され、東金のようなアピールを行う八木沢といった珍しいシチュエーションも。そんな中、3週間前に冥加・律・響也も交えたミーティングで演奏曲について激しくぶつかり合っていたのを思い返す2人。客層や時間を考えて曲の一部をカットしたほうがいい、作曲者やコンサートの意図を重視したいと話は平行線をたどるが、どちらの意見も汲んだメドレーにしようという八木沢の提案でまとまりを取り戻すのだった。

「金色のコルダ3」の各校セレクションでは、少人数のアンサブルでお馴染の演奏曲を披露。至誠館は「ムーアサイド組曲～マーチ」～「組曲『惑星』～「木星」」をトランペット、トロンボーンなどにバイオリンを加えた編成で、迫力のある音色に酔いしれる。天音学園は「悲しみの三重奏曲 第1番」～「スケルツォ・タランテラ」をピアノ、バイオリン、チェロの編成が激しくも繊細な演奏をファンに届ける。それぞれスクリーンには「金色のコルダ3 AnotherSky」の名場面も映し出された。

大阪咲栄高校に滝川麗先生も交えたドラマに続き、週末合奏団セレクションでは「金色のコルダ4」の演奏曲として登場した「歌劇『リナルド』～私を泣かせて下さい」「歌劇『セビリアの理髪師』～序曲」「歌劇『美しきパースの娘』～セレナード」の3曲を演奏。函館天音学園セレクションでは他校と趣向を変え、ピアノ、フルート、チェロのアンサンブルによる「ホシユメメグリ ～星夢循環～」が会場のファンを包み込んだ。

高難易度のバラエティコーナー＆生演奏と共にキャラクターソングを熱唱

バラエティコーナー「おしえて！ 滝川先生」ではMCにアンフィニ、出題者に平林 龍さんを迎え、伊藤さんと谷山さんがちょっと難しいクラシックの問題に挑戦。「『菩提樹』が収録された歌曲集は？」「実在の人物に由来する『アニー・ローリー』の出身国は？」という難問が出題され、非常に悩んだ様子をみせる伊藤さんと谷山さん。ファンは正解だと思う選択肢の色をブレードライトで伝え、手助けしていく。

正解数によって「彩華」「清麗」「愁情」にポイントが入り、最も高いポイントに合わせて室屋光一郎さんが生演奏してくれることになっていたが、結果は彩華と清麗が1ポイントずつ。「アヴェ・マリア」か「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」どちらかのはずだったが、室屋さんがどちらも演奏してくれるという嬉しい展開が待っていた。

キャラソンコーナーでは、オーケストラの演奏をバックに谷山さんが「TEAR」、伊藤さんが「BELIEVE」を歌い上げ、アニメーションの映像も併せファンからはうっとりとしたため息がもれる。「金色のコルダ」シリーズに欠かせない「愛の夢」「愛のあいさつ」に続き、平林さんが奏でるピアノに乗せ、SDキャラによる可愛らしい演出も入った東金・八木沢の愛のメッセージがファンに届けられた。

エンディングは、熱い夏を思わせる「金色のコルダ3」から「BLUE SKY BLUE」。アンコールは指揮に合わせて一緒に手拍子で盛り上がった「ラデツキー行進曲」、出演者が勢ぞろいで歌う「JOYFUL」。ブラボーという歓声と、鳴りやまない拍手の中でコンサートは締めくくられた。

会場の様子