発売まであと3週間に迫った「バイオハザード アンブレラコア」。今回はPS4版の同作のプレイレポートをお届けする。

目次
  1. 一瞬の判断が命取りに。やっかいなのは、対戦相手よりもクリーチャー!?
  2. 「4」や「5」のステージを現代のグラフィックスでプレイ。コアなファンはニヤニヤが止まらない
  3. 予約特典付きプレオーダー

カプコンは2016年6月23日、オンライン対戦シューティング「バイオハザード アンブレラコア」(PS4/PC)を発売する。

これまでにも何度かお伝えしてきた通り、本作は、「バイオハザード」シリーズ最新作でありながらも、オンライン対戦に特化したTPSとなっている。「バイオハザード」の荒廃した世界観をベースにしつつ、eSPORTS的な要素を強く打ち出した対戦シューターなのだ。

6月23日まで1ヶ月を切り、いよいよ発売日が間近に迫ってきた本作だが、さる5月23日、「アンブレラコア」のマルチプレイを体験できるメディア向けハンズオンデモが都内で行われた。

ここでは、完成版ROMを使用して、ワンライフマッチやマルチミッションといったマルチプレイが楽しめたほか、プレイアブルとしては初となるステージも一足先に体験できた。本稿では、そんな「アンブレラコア」の最新プレイポートをお届けしたい。

体験会は、まずキャラクターカスタマイズからスタート。マスク、武器、衣装、カラーなど、あらゆる部分を自由にカスタマイズできることが本作の魅力だが、DLC「エージェントゴーストパック」が実装されたROMでの試遊だったため、マスクで「クリス」「バリー」「レオン」「ウェスカー」など、「バイオハザード」の人気キャラクターのフェイスも選べることに感激。

ちなみに本作のプロデューサーであるジェームズ・バンス氏によると、DLCの実装に加えて、本体験会のバージョンは多数の要素がアンロックされている状態のもの。本来はランクマッチをプレイすると獲得できるポイントを使用して、さまざまな要素をアンロックしていくのだという。

武器や衣装、ワッペン、デカール、カラーリングなど、さまざまな部分をカスタマイズできる
スコープ、サイレンサーなど、銃のカスタマイズも豊富なバリエーション

キャラクターカスタマイズも終わり、いざ戦場へ。射撃、ダッシュ、カバーアクションなど、TPSの基本的なアクションは装備を備えつつも、カバーアクションが微調整可能なアナログ式になっているなど、細かい部分へのこだわりが光る。

ボタンの押し加減でどこまで身体を出すかといった駆け引きの細かさは、本作独特の魅力であり、開発者のこだわりを垣間見ることができる部分だ。

さらに、本作の大きな特徴として見逃せないのが、「ゾンビジャマー」。プレイヤーが背中に背負っている装置のことだが、感染者(ゾンビ)の認識機能を低下させ、こちら側の存在を悟らせないという特徴を持つスペシャルなアイテムだ。

しかし一度ゾンビジャマーを壊されるとゾンビに気づかれてしまう。これは対戦相手も同じ条件なので、ゾンビジャマーが壊れた状態の相手プレイヤーをゾンビのいる方向へおびき寄せるなど、さまざまな駆け引きを行うことができる。ゾンビジャマーがあるとないとでは状況が大きく異なるため、非常にスリリングなプレイが楽しめるのだ。

一瞬の判断が命取りに。やっかいなのは、対戦相手よりもクリーチャー!?

筆者が最初にプレイしたのは、ワンライフマッチ。リスポーンがなく、一度キルされるとその時点で終了となってしまうシンプルながら独自性の高いルールだ。

対戦では、アルファチームとブラヴォーチームに分かれて、合計6名で行うのだが、ステージには対戦相手がいるだけではなく、クリーチャーも徘徊しているので展開を予測しづらい。

本作ではクリーチャーの存在が予測不可能な要素として存在し、普通の対戦TPSにはないスリリングさを加えている。実際、クリーチャーにキルされてしまうことも珍しくないのだ。ゾンビはまだいいが、ケルベロスやガナード、プラーガといった強敵にはかなり手を焼いた。

また体験会では、先日公開された「バイオハザード コード:ベロニカ」の南極基地ステージもプレイできた。このステージは三層になっているのが特徴。上下方向に移動できる穴(?)が開いており、そこを通行することで相手の裏をかくなど、ストレート一辺倒では勝てない奥深さがある。

また、ゾンビジャマーの存在がやはり大きく、ジャマーを壊されたらクリーチャーが一気に襲ってくるので、早急に戦略を転換せざるを得ない。勝利のためには、その切替えが重要だと感じた。ちなみにフレンドリーファイアはないものの、手榴弾ではダメージを食らってしまうので、その当たりも注意したい要素である。

余談だが、筆者は「コード:ベロニカ」シリーズの大ファンで、過去何度もクリアしているほど好きだったりする。やはりファンにとって、好きな作品のステージが登場するのは単純に嬉しい。そう思わせてくれた一時だった。

続いてプレイしたステージは、これまた懐かしい「バイオハザード2」のラクーンシティ。地上と地下があり、地上は一見開けた場所に見えるが、事故にあった車がところ狭しと転がっているなど、思いの外移動できる範囲は広くない。しかし、車をカバーポイントとして使えるなど、戦略上プラスになる部分も多い。

一方、地下はとても閉鎖的な空間になっている。地上とは遊び方を変えなければやっていけない。油断していたらクリーチャーや相手プレイヤーとばったり。何もできずにキル、という展開も考えられるので、一瞬たりとも気は抜けない。

とはいえ、非常に工夫しがいのあるステージであることは間違いないはず。至るところにニヤリとさせられる箇所があるので「バイオハザード2」のファンは、当時の思い出が蘇ること請け合いだ。ぜひプレイしてみてほしい。

「4」や「5」のステージを現代のグラフィックスでプレイ。コアなファンはニヤニヤが止まらない

次にプレイしたのは、マルチミッション。その名の通り、一つのラウンドのなかでミッションごとにルールが変わっていくモードだ。さまざまな遊び方ができる一方で、頭の切り替えが重要になってくるモードでもある。

最初は、オーソドックスなリスポーンマッチを「バイオハザード4」の「発端の村」でプレイ。移動や攻撃部分など、できることが多い「アンブレラコア」のシステムで「バイオハザード4」のステージを遊んだらどうなるのか。

結果を端的に言うと、「懐かしくも新しいプレイ感覚」が味わえた。建物の中に身を潜めたり屋根に登ったりと、「バイオハザード4」で可能だったアクションはもちろん健在だし、村の中央には燃やされる死体など、生々しい描写もあるなど、村の再現度は非常に高い。そして、ガナードは相変わらず不気味過ぎる……。

「バイオハザード5」の序盤ステージとしてもお馴染みの「キジュジュ自治区」もプレイしてみた。本作で一番広いマップであり、とても開放的なステージだ。視界が開けているため、相手を目視しやすい。しかし、それは同時に、相手にも目視されているということなので、もちろん油断は禁物。

地下ステージもあるのだが、ラクーンシティと違い、通路だけで構成されているため、相手と鉢合わせるケースも多々。そのため、十分な準備を持って地下に入っていく必要があるだろう。ただ、筆者的に一番遊びやすいのは、この「キジュジュ自治区」だった。とにかく広く障害物があまりないので、原始的(?)なプレイを思う存分楽しめた。

さて、一通りマルチプレイを遊んでみたわけだが、TPSと「バイオハザード」がうまい具合にマッチしていて、バイオでもあり本格対戦TPSでもあるという本作の魅力の一端を垣間見ることができた。

筆者はTPSをガッツリやり込むほどのプレイヤーではないのだが、「バイオハザード」の世界観をベースにしていることもあり、他のTPSよりも深く没入できた。「クリス」や「レオン」のフェイスが実装されているのも嬉しいし、過去のバイオハザードからステージを再現しているのも、バイオハザードファンには嬉しい要素。

慣れてしまえば、システム自体もそれほど複雑ではない。普段シューターを敬遠している人にこそ、ぜひプレイしてもらいたい一作だ。重ねて言うが、「バイオハザード アンブレラコア」は6月23日発売だ。

バイオハザード アンブレラコア

カプコン

PS4ダウンロード

  • 発売日:2016年6月23日
  • 17歳以上対象

バイオハザード アンブレラコア ダウンロードコード版

カプコン

PCパッケージ

  • 発売日:2016年6月23日
  • 17歳以上対象

バイオハザード アンブレラコア

カプコン

PCダウンロード

  • 発売日:2016年6月23日
  • 17歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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