タカラトミーは本日6月14日、スマートフォン向けアプリ「WAR OF BRAINS(ウォー・オブ・ブレインズ)」のプレス向け発表会を開催した。ここでは商品概要が公開された、第1部の模様をお伝えする。
「WAR OF BRAINS」は、タカラトミーがストーリー原作、世界観の設計・販売を、ホビージャパンがゲームデザインを担当し、「WIXOSS」を創り出した超強力タッグにより誕生したデジタルカードゲーム。プレイヤーは、180種類のカードの中から40枚を選び自分だけのデッキを作る。
カードには「ユニット」、「スペル」、「トラップ」などの種類があり、それぞれに固有の能力が設定されている。カードは別途7枚入りの“パック”の購入などにより、種類・枚数を増やすことができる。アナログカードゲームのように、戦略性と対人戦の駆け引きの面白さ、カードを揃えていくコレクション性の高さが特徴だ。
発表会の司会を担当したのは、ニッポン放送のアナウンサー、吉田尚記さん。当日まで伏せられていたものの、本作がスマートフォン向けのデジタルカードゲームであることに触れつつ、ゲーム内では必要ないものの、この日のために制作されたという非売品カードを紹介した。
まずは主催者を代表して、タカラトミー 取締役 事業統括本部長 鴻巣崇氏が挨拶。タカラトミーといえばホビーメーカーとしては老舗で、50年以上続いている事業もあるが、その中で鴻巣氏は新たな事業に考えていたそう。
そんな折、カード企画部からTCGのスマートフォンアプリゲームを作りたいという話が持ち上がる。スマートフォンアプリゲーム市場は競争が激化していることもあって難しいと思いつつも、企画書を見ると話したところ、チームから出てきたのは実際に動くゲーム。この熱意に鴻巣氏も思わずすごいなと言ったそうで、そのまま企画がスタートすることになった。
どうせ作るのであればいいものを作ってチャレンジしようという考えのもと、お金は出すけど口は出さないというスタンスでいたため、実はゲームを見るのも今日が初めてだということで、ワクワクドキドキしていると話した。
続いては、制作チームを統括する、事業統括本部 カード企画部 部長の佐戸憲一氏が、今作の製作の経緯について紹介。
これまで同社では、小学生から大人に向けた王道のTCG「ディエルマスターズ」、ハイターゲット、かつアニメとの連動で展開した「WIXOSS(ウィクロス)」、そして人気タイトルを題材に、みんなが楽しめるTCGとして制作された「ハイキュー!!バボカ!!」と多彩なジャンルのTCGを展開してきた。
そんな中、新たなチャレンジとして、時間がない、場所がない、相手がいないというTCGにおける3つの課題を解決するべく、アプリ化することでいつでもどこでも誰とでも楽しめるTCGを目指しているのが本作となる。あくまでもリアルTCGを踏襲した、“本物の”デジタルカードゲームを制作するべく、「WIXOSS」に続き、TCG制作に定評のあるホビージャパンをタッグを組む。
そして世界観に関しては、ディレクターを務める石井孝典氏がいちから創りだした、完全オリジナルの近未来SFカードゲームとなっている。その世界観をわかりやすく紹介するべく、石井氏たっての希望もあって、Production I.G.によるPVが公開に。相当に作りこまれた内容となっており、作品に対する思いの強さが感じられる。
そんな本作だが、ほかのタイトルとの差別化について、これまでのアナログカードゲームで培ってきたノウハウを活かしたいと考えているという。まずは店頭イベントのノウハウをデジタルカードゲーム上の運営にも活かすこと、そしてFace to Faceの楽しさを味わえるオフラインイベントにも注力していくという。
また、アプリゲームならではの“耳で楽しむ”要素も盛り込んでいる。BGMはVAIOやPlayStationなどの起動音を手がけているFOX-ONEがプロデュース、テーマ曲はこちらも数々のゲーム楽曲を手掛けるサウンドクリエイターの長沼英樹氏が担当している。
佐倉綾音さん、田村ゆかりさん、内田真礼さん、悠木碧さん、上坂すみれさんなどを声優として起用し、ボイスも収録。もちろん、男性声優も多数参加しているという。
さらに、ホビーメーカーならではの面白いところも出していきたいという考えのもと、ゲスト声優としてつぶやきシローさん、そして本日司会を務める吉田尚記さんの起用が発表。加えて、“日本一かわいいコスプレイヤー”御伽ねこむさんも参加していることが発表されると、本人がナビゲーションキャラクターのSHINOのコスプレ姿で登場した。
発表会に併せて制作したという今回のコスプレ衣装については、その制作過程で御伽さん自らがいくつかお願いをしたのだとか。これには3次元ならではの、生地に対するこだわりがあるそうで、御伽さんはいかに2次元の衣装を越えるかをモットーに活動をしていると話していた。
また、今回は3キャラクターのボイスを担当したそうだが、それぞれに異なる役どころを、それぞれの声質で演じられたと自信を覗かせる。その一方で、地声が低いため、高い声を出すと裏返ってしまうのが大変だったと、収録の苦労も語っていた。
最後に、今後のロードマップも公開。夏にリリースを予定しているということだが、以降も秋に第2弾、冬に第3弾と、定期的に新たなカードが追加されていく。そしてゲーム内でのオンラインイベントは継続的にやっていきつつ、オフラインイベントに関してもリリース記念イベントに始まり、冬には日本一決定戦をやっていきたいと意欲を見せていた。
事前登録は本日6月14日よりスタート。事前登録数に応じて、初回ダウンロード時に全ユーザーへアイテムのプレゼントを予定しているという。下記のキャンペーンサイトより応募できるので、併せてチェックしておこう。
キャンペーンサイト
http://www.takaratomy.co.jp/products/wob_ocg/
ゲームを盛り上げる多数の要素
超美麗なカードイラスト 第一弾は全180種類
カードは希少度の高い順に“GAME CHANGER(ゲームチェンジャー)” “SUPER RARE(スーパーレア)” “RARE(レア)” “COMMON(コモン)”の4種類のレアリティに分かれています。
「耳で楽しむ」カードゲーム
プレイヤーを世界観に惹きこむ臨場感溢れる音楽を多数収録。最高レアリティの“GAME CHANGER(ゲームチェンジャー)”登場時には、BGMが変化し対戦を盛り上げます。
さらに、田村ゆかりさん、佐倉綾音さん、内田真礼さん、上坂すみれさん、悠木碧さんなど、豪華声優陣がカードに登場する「ユニット」に命を吹き込みます。
重厚な世界観・ストーリー
A.D. 2091 インターネット及びコンピュータの発達、及び強国の戦争疲弊により、紛争の勝敗を「国際電子裁判所」による「模擬実験」に委ねる事となった。時を同じくして、謎のIT企業「Godbook Inc.」が誕生。同時に電子カードゲーム「WAR OF BRAINS」を発表する。「国際電子裁判所」が「模擬実験」の要素の一つとして公開していた「The strategy」。これが「WAR OF BRAINS」の成績を参考にしているという噂が世界各国に爆発的に広がった。各国は 「WAR OF BRAINS」での自国存在感を重視。軍事予算は「WAR OF BRAINS」に充てられ、強力なカードは裏社会の国際通貨となった。
戦争はカードゲームに形を変え、もともと軍事力を持たない国に「WAR OF BRAINS」という武器を与えた。