6月14日(現地時間)よりロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催中の「E3 2016」。今回、XSEED GAMESのブースでプレイアブル出展されていたマーベラスのニンテンドー3DS向けゲーム「牧場物語 3つの里の大切な友だち」をプレイすることができたので、そのインプレッションをお届けしよう。

本作は「牧場物語」シリーズ生誕20周年を記念した作品で、カントリースタイルの「ウェスタン」、和風テイストの「つゆくさの里」、南国風の「ルルココの村」という文化やライフスタイルの異なる3つの里との交流や住人たちとのコミュニケーションを楽しむことができる。

今回の試遊では季節が夏で、牧場もある程度発展している状態から始めることができた。プレイしてみてまず驚いたのが、この3つの里の広さだ。いずれも広大でそれぞれの里を回って住人たちと会話するだけでもかなりの時間がかかった。すべてを見て回るだけでもけっこう手間なので、これまで以上にスケジュール管理が重要になるだろう。

もちろん、物語を進めていけば、いろいろな場所をショートカットしたり、馬車が利用可能になったりして楽に行き来できるようになるとのこと。そうしたさまざまな要素の探索や発見の面白さも存分に味わえそうだ。

里によって天候が異なる場合があるのもユニークで楽しい。たとえば「つゆくさの里」は雨が降っているのに、「ルルココの村」は快晴ということがあったりするのだ。このように天候の面でも、それぞれの里が違う国であるのだということを実感することができる。

ちなみに、ゲーム開始時に訪問できるのは「ウェスタン」のみだが、物語を進めてさまざまなイベントをこなしていけば残るふたつの里にも行けるようになるとのこと。どのようにして3つの里との交流が始まるのか、大いに楽しみにしたいところだ。

もうひとつの注目のポイントが隠し結婚候補である「イナリちゃま」だ。従来のシリーズ作では隠し花嫁候補と隠し花婿候補がそれぞれひとりずつ登場していたが、今回はなんと、このイナリちゃまが花嫁候補と花婿候補を兼ねているというのだ。

つまり、男の子主人公でプレイした場合、「イナリちゃま」は花嫁候補になるが、主人公が女の子の場合は花婿候補として登場するというわけだ。言わば性別を超えたキャラクターなのである。恋愛時に発生するイベントもほかの花嫁・花婿候補より豊富で、物語における特別な存在といえるだろう。

主人公の家族の存在も見逃せない。「牧場」シリーズで家族といえば主人公の花嫁もしくは花婿、およびふたりの間にできた子供のことを指していたが、今作では主人公の両親と妹が登場し、物語に大きく関わってくるのだ。例えば今回のプレイでも主人公の母親が訪ねてきて、そのまま主人公の家に一緒に住みつくというイベントを見ることができた。ほかにも家族とのさまざまなイベントが見られるとのことなので期待しておこう。

おなじみの農作業や家畜などについても簡単に紹介しておく。農作業の面で特に大きな変更が「出荷箱」の復活だ。収穫した農作物や酪農品などを入れておくだけで翌日換金されるので、手軽にお金を稼ぐことができる。

また、羊の毛刈りや牛の乳しぼりがゲージ制に変更。Aボタンを押し続けることでゲージがたまっていき、ゲージがフルになるとミルクや羊毛が手に入るので、実際に作業をしている感覚を満喫できるだろう。

さまざまな大きさのペットが登場するのも面白い。主人公の腰くらいまでの高さがある大型犬が登場する一方、小さな犬や猫もペットにできるなど、より多彩な動物たちとのコミュニケーションを楽しむことができる。

今回プレイできたのはほんのさわりだけだが、このようにいろいろ新しくなった部分を実感することができた。もちろん、牧場の施設や畑の位置をさまざまに変更できるエディット機能や自宅の内装や外装のアレンジなどは健在。前作と同じく自分だけの牧場づくりをとことん楽しめるなど「牧場物語」ならではの魅力もしっかり踏襲されている。

シリーズの魅力はそのままに、さらに新しくなった20年目の「牧場物語」。日本での発売は2016年6月23日の予定だ。

牧場物語 3つの里の大切な友だち

マーベラス

3DSダウンロード

  • 発売日:2016年6月23日
  • 全年齢対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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