6月14日(現地時間)より3日間にわたってロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催された「E3 2016」。ここではバンダイナムコエンターテインメントのプレイエリアでプレイアブル出展されていた「ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション―」のプレイレビューをお届けする。

本作は人気ライトノベル「ソードアート・オンライン」を原作とするRPG。プレイヤーは主人公のキリトをはじめとする、おなじみのキャラクターたちを操作して「ソードアート・オリジン」と呼ばれる新たなゲーム世界を舞台に、さまざまな冒険を繰り広げていくことになる。今回の出展版は森の中をパーティーで探索するというもので、メンバーは主人公のキリトのほかアスナ、リーファ、シノンの4人。メンバーのレベルは平均15前後となっていた。

まず画面の構成だが、下部にスキルやアイテムなどのショートカット一覧が表示されていて、これは非表示にすることも可能になっている。その下には操作キャラクターであるキリトの能力を表示。画面右上にはミニマップ、左下にはチャット画面、左にパーティーメンバーの能力とスタンダードなオンラインRPGの画面を模したものになっている。まさに「疑似MMORPG」の世界と言えよう。

敵の位置はミニマップ上で確認することが可能で、一般のモンスターは青のアイコンで表示。強力なモンスターはやや大きめのピンクのアイコンで表示されていたので、まずはザコ敵で腕試し。

戦闘方法はいたってシンプルで、左右への移動やジャンプなどで敵の攻撃をかわし、剣による通常攻撃やスキルなどを使ってダメージを与えていけばいい。各種アクションは□、△、○、×ボタンにそれぞれ割り当てられていて、これらを押すだけで簡単に発動する。

○ボタンにはアクションがふたつ割り当てられていて、通常時は敵の攻撃をはじいて防御するパリイを発動するが、画面下にショートカット一覧を表示しているときは、選択したアイテムを使用したり、スキルを発動したりする。攻撃スキルは強力だが、いずれもクールタイムが設定されていて発動すると一定時間使用できなくなる仕組みだ。また、使用するたびにSPゲージも消費するため、使いどころに注意する必要があるだろう。

ゲームのほうだが、森を進んでいくとミニマップ上に緑色で表示されている箇所を発見。さっそく向かってみたところキリトが毒に冒されてしまった。しかも、アイテムや回復魔法などで毒によるステータス異常を回復することができない。どうやらこれは「クエスト」のひとつで、特定のモンスターと倒さないと解除できないようだ。

仕方ないのである程度体力減ったらアイテムで回復しながら周囲を探索。ミニマップにピンクのアイコンが表示されているところに行ってみると、いかにもな毒々しいモンスターがいたのでバトルを挑むことにした。

最初はけっこう簡単に攻撃が入るので楽勝かなと思ったのだが、ボスモンスターだけあってかなり体力があり、攻撃スキルを連発してもなかなか体力が減らない。逆に強力な毒攻撃を食らってこちらが瀕死の状態になるなど、かなり苦戦させられたが、ここでモノをいったのが「SUKILL ALLIED(スキル・アライド)」だった。

これはパーティーメンバー同士でスキルを繋げていくというもので、成功すると敵に大ダメージを与えることができる。ボスモンスターは攻撃力も抜群で戦いが長引くと不利になる恐れがあるため、積極的に狙っていく必要がありそうだ。

発動の手順はさほど難しいものではなく、ほかの3人のスキルが繋がったら最後にキリトでタイミングよくスキルを叩き込めばいいだけ。さらに、発動のチャンス時にはカットイン映像で仲間から「スキルを繋げろ」という指示が飛ぶ上、タイミングもさほどシビアではないのでアクションが苦手という人でも簡単に発動させることができる。

ただ、筆者は当初スキルを闇雲に連発していたため、ほかの3人がスキルを繋げたにも関わらずクールタイム中で使用することができず、みすみすチャンスを逃すという失敗を何回かしてしまった。かといって通常攻撃だけではボスモンスターにダメージを与えることはほとんどできない。適度にスキルを交えて敵の体力を削っていく必要もあるため、スキル使用のタイミングが勝負を分けるポイントになりそうだ。

かくして、クエスト対象のボスモンスターをどうにか撃破し、毒状態を解除することができた。英語表示だったのでちゃんと確認はできなかったが、何らかの特典も得られたと思われる。ちなみに、クエストが発生する場所はミニマップ上にもう1ヶ所か表示されていたが、残念ながらその地点に到達する前にプレイ終了となったため、内容をチェックすることはできなかった。

恐らくマップ各所にこのようなクエスト発生ポイントのようなものが点在しているのだろうが、これらをクリアすることで物語が進んでいくのか、それともクリアしなくてもOKなサブイベント的なものなのか、詳細は今のところ不明だ。

クエストをクリアした後、森の奥にあるピンクのアイコンのあるポイントに移動したところ、今度はバッファローの姿をした巨大モンスターと戦うことに。このようなボスモンスターが何体もいるのか不明だが、2本の角による攻撃はかなり強力で、体力もある非常にタフな相手だった。この敵を倒したところで今回の出展版は終了となったが、このようなボスモンスターがどれだけ登場してくるのか興味は尽きない。

かなりアクション性が強く、どちらかというとアクションRPGというべき内容になっている本作。とはいえ、操作はまったく複雑ではないので初心者でもサクサク進められるはず。また、主人公たち以外のパーティーがマップ上で活動していて、助けるとお礼を言ってくれたりするなどMMORPGっぽさも随所で感じることができた。

すでに大勢の仲間と協力するレイドボス戦の情報が公開されているだけに、こうした他パーティーとの連携や協力も重要な攻略要素のひとつになることは間違いない。そのとき他のパーティーとどのようにしてコミュニケーションが取れるのか、今後の情報に期待だ。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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