いよいよ7月9日の全国ロードショーが間近に迫った「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」。ニックス・ウリック役の綾野剛さん、ルナフレーナ・ノックス・フルーレ役の忽那汐里さんが登場した同作のワールドプレミアの様子を紹介する。

アニプレックスとスクウェア・エニックスは2016年7月5日、フルCG長編映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」(キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV)の公開を記念して、「『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』WORLD PREMIERE」と題したスペシャルイベントを、六本木ヒルズアリーナで開催した。

オープニングイベントでは、主人公「ニックス」で声優初挑戦となる綾野剛さんと、ヒロイン「ルナフレーナ」役の忽那汐里さんが登場。ディレクターの野末武志氏と共に、作品に参加した感想やエピソードなどを語った。本稿では、その時の模様をレポートしていこう。

綾野さんは、NEW Audi R8の劇中オリジナルカスタム版の車内から、忽那さんをエスコートしながらステージに登壇。
綾野さんは、こういった形で登場できたことを非常に光栄だとコメントしていた。

綾野さん自身も「ファイナルファンタジー」シリーズの大ファンらしく、「III」「IV」「V」「VI」「I」「II」「VII」という順番でプレイしていたとのこと。そして、主人公側と敵側、両方に正義があり、物語の中ではどちらの正義が正しいのかを根本的に突き詰めている作品なのではないか、その精神は昨今の作品でも貫かれており、まったくブレを感じないとかなりガチ気味に語る。そのコメントを聞いた野末氏は、「僕よりも詳しいと思います」と舌を巻いていた。

「ファイナルファンタジー」シリーズに初めて触れたという忽那さんは、「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」の映像を観て、その映像美に感動したとのこと。加えて、初めてだからこそ驚かされるものが多かったと続けていた。

綾野剛さん 忽那汐里さん
野末武志氏

「自分がFFの世界に生きるとしたら、どんなジョブになりたいか」という質問では、綾野さんは、たまねぎ剣士と即答。初めてプレイしたファイナルファンタジーが「III」ということで思い入れもあり、「あらゆる意味で素晴らしいジョブ」と絶賛していた。

また、「忽那さんに合いそうなジョブは?」と訊かれると、野末氏は「写真家(写真師)ですね」とコメント。本来ファイナルファンタジーシリーズに写真家というジョブはないのだが、忽那さんは写真を撮るのが上手いということもあり、ユーモアを込めてそう答えていた。

オープニングトークに続いては、収録時の話題へ。綾野さんは「当初は不安もありました」と、「ファイナルファンタジー」というビッグタイトルに携わることへの責任の重さを強く感じていた当時を振り返る。またアフレコ現場では、プロの声優の凄みを体感し、自分とは圧倒的な差があることを実感したと、正直な気持ちを綴った。

そして、プロの声優の背中を見ながら、自分なりに追いかけていた時期が長く続き、「僕たち役者にできることなんだろう」と、自問自答していたことを明かす。その答えの1つとして、初めてファイナルファンタジーをプレイする人や、久しくプレイしていない人が興味を持ってもらうことが出来たら、それがファイナルファンタジーへの恩返しになるのではと、真剣な面持ちで話していた。

忽那さんは声優の仕事は初めてではないものの、ブランクがあったため不安な気持ちはあったと話す。収録では落ち込むことも多かったが、自分だからこそ表現できるものはなんだろうと気持ちを切り替えて収録に望んだとのこと。そして、ファイナルファンタジーにまだ触れたことがない人に対して、その魅力を伝えることができたら嬉しいとコメントしていた。

「ファイナルファンタジーXV」のモルボルを見た時の衝撃をインタビューで語っていた綾野さんだが、その声を聞いていた野末氏が、なんとモルボルのケーキをサプライズで用意。綾野さんは「かわいいですね」と思わずにんまり。加えて「これ(ケーキ)が、ネオエクスデスだったら大変なことになってましたね」とファンらしいジョークも飛ばしていた。

こちらは野末氏が描いたモルボル。「誰でも書けるモルボルです」と紹介していた
イベントのラストには、ヒットを祈願して、キャスト陣がハンドキャノンを発射。
このハンドキャノンはモルボルのスペシャル仕様で、テープはニックスの魔法をイメージしたメタルブルー。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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