5pb.は、2016年7月3日にベルサール秋葉原にて開催したアドベンチャーゲームの祭典「5pb.祭り2016」にて、「Occultic;Nine –オカルティック・ナイン–」 トークステージを実施した。
「Occultic;Nine –オカルティック・ナイン–」は志倉千代丸氏によるオーバーラップ文庫より発売中のライトノベル。発売中のコミックの他にも、既にTVアニメ・ゲーム化が共に決定しており、今後もさまざまなメディアでの展開が予定されている。
今回のステージには、司会を務めるアメリカザリガニの柳原哲也さん、声優の吉田仁美さん(相川実優羽役)、MAGES.のクリエイティブアドバイザーを務め、本作の企画にも深く関わっている森田と純平氏の2人に加え、原作者の志倉千代丸氏もツイキャスによる中継配信という形で出演。
これまで「CHAOS;HEAD NOAH」「STEINS;GATE」といった、数々の名作アドベンチャーゲームを送り出してきた志倉氏だが、「小説を舐めていました」と初の小説執筆に苦労していることを正直に告白。自分の妄想を形にするということは共通しているものの、他のスタッフがそれを助けてよりよいものにしてくれるゲームやアニメと異なり、小説は基本的に文字だけの力で描写しなければならないメディアの違いに苦戦しているのだという。
「オカルティック・ナイン」は、吉祥寺を舞台に起こるさまざまな都市伝説やオカルトを科学的に解明していくのがテーマとなる作品ということで、ステージもオカルトに関連した話題が中心に。「(原作小説を)夜は恐すぎて昼間しか読めない」というほど恐がりな吉田さんは、実は占いや幽霊だけではなくオカルト全般を信じるタイプで、宇宙人やUMAなどにもいつかは出会えると信じているのだとか。
オカルトを肯定する立場なのは志倉氏も同様で、「人間の目に見えるものが全てだと考えるのは図々しいことで、反省した方がいい」と持論を展開してその存在を断言。本作の物語の中でも、さまざまな科学的な根拠に基づいてそれらが証明されていくことになるという。
ステージでは作中に登場する個性的な登場人物に関しての説明も行われ、アフィリエイトで一攫千金を夢見る高校生の主人公・我聞 悠太(CV:梶裕貴さん)については、「クズニート」と志倉氏自ら手厳しいコメント。オカルトを一切信じないという悠太が、アフィリエイトのアクセス数を増加させるため、オカルトを科学的に否定するブログを開設したことが、本作の物語の始まりとなっていくのだという。
一方、森田と純平氏が「いかにも千代丸さんが大好きそう」と評するヒロイン・成沢 稜歌(CV:佐倉綾音さん)は、抜群のスタイルに恵まれた天然系の女の子。そんな稜歌と「クズニート」である悠太、同じ学校とはいえ学年も性格も異なる二人が何故知り合っているのかという事情にも伏線が張られており、後々に明らかになっていくのだという。
また、吉田さんが演じる人気占い師・相川 実優羽(通称「みゅうぽむ」)は、実際に相手の未来の一場面を視ることができるという能力をもつ女の子。特殊な設定を持ちながらも本作の中では比較的常識人な方で、もっとも感情移入をしやすいキャラクターでもあるという。反面、非常に暗い過去も抱えており、志倉氏からは「まともだけど、とにかく不幸」というストレートな発言も飛び出していた。
その後には、ニコ生でのアンケート結果を予想する「オカルト意識調査・多数派はどっち」のコーナーも行われた。最初の設問となった2択は「占いを信じる」か「信じない」かで、これに迷わず自分と同じ「信じる」を自信満々で選ぶ吉田さん。しかし蓋を開けてみると「信じない」の割合が67%で大きく上回るという結果に。
すかさず次の問題でのリベンジに燃える吉田さんだったが、なんとイベント時間の都合によりアンケートはこの1問のみで終わってしまうというまさかの展開となり、正解時に用意されていたというプレゼントは披露されず、挑戦は失敗に終わってしまっていた。
ステージの最後には、本作のさまざまなメディアミックス展開に関わるさまざまな新情報もポロリと飛び出すことに。
まずアニメに関連した話題では、話せる情報はまだほとんどないと前置きした上で、2016年放送予定ということを意味深に強調。直接の明言こそ避けていたものの、TVアニメの番組編成の時期を考えると、残る2016年の秋頃を目標としていると推測できそうな発言が見え隠れしていた。また、ほぼ確実にゲームよりも先にアニメが先行して放送されるという形になるようで、吉田さんにとっては、アニメで他の制作スタッフやキャスト陣と一緒にキャラクターを固めてから、個別での収録が多いゲームのアフレコへと入れるため、非常にやりやすいという、同時期のメディアミックスを前提とした作品ならではの裏話も語ってくれた。
一方のゲームに関しては、新たなギミックとして「アフィトリガー」、所謂アフィリエイトをトリガーとしたシステムを実装予定としていることが、志倉氏によって明かされた。まだ正式な仕様は決まっていないものの、現状では「主人公の悠太が、自身の運営するアフィブログのアクセス数を稼ぐためにさまざまなキーワードを集めていき、その結果によってストーリーが分岐する」といった方向性のシステムを考えているのだという。
アニメとは異なる展開を描いたマルチエンディングも用意され、これは同じものを何度も見せたくない志倉氏のこだわりでもあるという。9月25日に発売を予定している原作小説の第3巻に関しても、実現できるかはまだ分からないものの、ストーリー展開の異なるもう1つの3巻を出せないかというユニークな施策を検討しているそうで、数々のアドベンチャーゲームを手がけてきたからこそ生まれる奇抜なアイディアに、客席も大いに驚かされていた様子だった。
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※画面は開発中のものです。
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