スクウェア・エニックスから9月12日にリリース予定のiOS/Android向けアプリ「ドラマチックRPG 神つり」は、和風ファンタジーテイストのパズル&RPG。爽快感とパズル性が高いレベルで融合した本作の魅力を紹介しよう。

目次
  1. 大量に繋ぐ爽快感とどう繋ぐかを考えるパズル性が融合したシステム
  2. 軽妙な会話によって描かれるストーリー

スクウェア・エニックスからリリースされるiOS/Android向けアプリ「ドラマチックRPG 神つり」は、日本神話をモチーフにした和風ファンタジーテイストのパズルRPG。パズルRPGというと「パズル&ドラゴンズ」を筆頭に、スマートフォン向けゲームの中で大きな存在感を持つゲームジャンルだ。

そんな中で本作は、「幸魂(さきだま)」と呼ばれるパネルを大量に繋ぐことによる爽快感と、敵を効率よく攻略するためにどう繋ぐのがベストか?というパズル性とが高いレベルで融合。パズルRPGに飽きてきた…というプレイヤーでも思わずハマってしまう魅力を持っている。今回はリリース前のアプリをプレイする機会に恵まれたので、本作の持つ魅力について紹介したい。

本作の基本的な部分は、一般的なパズルRPGの形式を踏襲している。仲間ユニットでパーティーを編成、クエストにチャレンジ。クエストクリアを繰り返すことでストーリーを先に進めつつ育成していく。多くのパズルRPGで採用され、時間をかけて磨かれてきた形式なので安定した満足感が得られるし、スキマ時間でプレイするスマートフォンゲームには最適の形と言える。これまでパズルRPGを一度でもプレイしたことがあればすんなり馴染めるというのも長所と言えるだろう。

では本作の特徴的な部分は…というと、もちろんバトル部分だ。同じ種類のパネルを繋いでマッチングし、それによって敵を攻撃…という大まかなシステムは一般的なパズルRPGと同様。しかし、敵もパネルになっているという要素によって「どう繋ぐか?」を強く意識させられるという点が本作ならではの特徴だ。

大量に繋ぐ爽快感とどう繋ぐかを考えるパズル性が融合したシステム

一般的にパズルRPGでは、倒すべき敵はパネルの外側に表示されており、パネルをマッチングさせることでパネルに応じた仲間ユニットが敵を攻撃する。つまり、マッチングパズル部分は、実はRPGのコマンド入力の代わりなのだ。一方敵がパネルになっている本作は、敵も含めてマッチングすることで攻撃を行う。

本作のマッチングは、「幸魂」をスワイプで繋ぐことで行う。同じ種類の「幸魂」であれば何個でも繋ぐことが可能だ。ただ、「幸魂」を繋ぐだけでは敵に攻撃できず、攻撃したければ敵のパネルも「幸魂」と一緒にスワイプでつなぐ必要がある。このため、「どのパネルを消すべきか」に加えて「パネルをどう繋ぐべきか」も重要なのだ。

実はこのシステム、「パズル&ドラゴンズ」が企画の際に参考にしたと言われるパズルゲーム「Dungeon Raid」が持っていたシステムだ。「Dungeon Raid」も敵がパネルとして登場、剣パネルを敵パネルまで繋ぐことで攻撃を行う。「今どのパネルを消すべきか」にプラスして「どうパネルを繋ぐべきか」を考えるのが楽しい、高いパズル性を持ったゲームだった。

※画面は「Dungeon Raid」のもの。

本作が実際に「Dungeon Raid」のシステムを参考としたかどうかはわからない。しかしベース部分に同作のパズル性に近い楽しさがあることは確かだ。だからといって同程度の楽しさしか味わえないわけではない。「属性」や「スキル」「フィーバー」といった要素が、パズル性をより高いものにしている。

「属性」要素は、一般的なパズルRPGが用意しているものと基本的に同様。仲間ユニットとパネル、敵ユニットそれぞれに「火」「水」「木」「日」「月」といった「属性」が設定されており、敵が苦手とする属性で攻撃すれば大ダメージを与えることができる。そこに加えて本作の場合、敵に繋ぐためのルートも考慮する必要がある。敵が苦手とする属性の「幸魂」だとしても、敵パネルと繋ぐことができなければダメージを与えられないからだ。

…こう書くと難しく感じられるかもしれないが、実際にはそれほどでもない。というのも、「スキル」や「フィーバー」がプレイヤーをサポートしてくれるからだ。スキルはユニットごとの特殊能力で、一般的なパズルRPGに用意されているものとほぼ同様のものだ。ターンが経過することでスキル発動可能となる。またフィーバーゲージが貯まることで発動できる「フィーバー」は、一定時間敵からの攻撃を一切受けなくなるモード。敵を一方的に攻撃することが可能だ。

「スキル」や「フィーバー」と並んでプレイヤーの力になってくれるのが、「虹幸魂」という特殊パネル。「虹幸魂」は、その名の通り虹色の「幸魂」で、異なる種類の「幸魂」を繋げることを可能にしてくれる。複数の「虹幸魂」さえあれば、すべての属性の「幸魂」を繋ぐことも可能だ。「虹幸魂」を使うことで必然的にマッチングさせる「幸魂」の最大数も増加。画面上の「幸魂」を一気に消す爽快感を味わうことができる!

なお、ザコ敵のパネルであれば「幸魂」を繋ぐ途中で含んでもOK。このため、複数の敵をまとめて繋いで一気に倒すことも可能! 「虹幸魂」を上手に活用すれば、異なる属性の敵を一気にまとめて一網打尽にできる。演出的にも爽快だが、「自分がパネルを上手く繋いだ!」という優越感も味わえるので、一般的なパズルRPGをはるかに上回る爽快感だ。

そして、こうしたゲームシステムのもたらす爽快感を支えているのが、ビジュアルと効果音による演出。「神つり」というゲームタイトルが示す通り、本作は主人公である「ナミ」が「幸魂」や敵を釣っているという見せ方。実際にマッチングを行うと、ナミが釣り竿で「幸魂」を釣り上げ、びくの中に次々入っていく。この演出はなんとも気持ちよく、クセになってしまうものだ。

軽妙な会話によって描かれるストーリー

ゲームシステム中心に語ってきたが、「ドラマチックRPG」と銘打たれている通り、本作はストーリーもしっかり作り込まれている。葦原中津国を舞台に、冥界の支配者・エンマにさらわれた妹・ナギを取り戻すため主人公・ナミが旅立つ…とストーリーは、日本神話をモチーフにしながら、おとぎ話のエッセンスも加えたファンタジー要素の強い内容。ギャグやヤマ場もしっかり用意されているし、佐倉綾音や下野紘、内田真礼といった豪華な声優陣がボイスを担当していることもあって、ストーリーを目当てにプレイしたとしても満足できる。既に小学館のコミックアプリ「マンガワン」でコミカライズ作品も連載しているため、ゲームと合わせて楽しむというのもオススメだ。

なお、個人的には会話シーンの適切な長さに驚かされた。通常ストーリー性の高いゲームだと、状況や設定を説明しつつキャラクターの感情も描かなければならないため、どうしても会話シーンが長くなりがちだ。しかし本作の場合、しっかりストーリーも描きつつ、長いと感じさせない会話シーンに仕上がっている。ストーリーに興味を持っていないという人がプレイするとしても、苦痛に感じないレベルだと感じた。

これまでのパズルRPGを上回る深いパズル性とクセになる爽快感を実現した本作は、パズルRPG初心者はもちろん、もうパズルRPGは飽きたというプレイヤーでも満足させる実力を持っている。「パズルRPG」と聞いて「またか」とか「今さら?」とか感じたプレイヤーこそ、是非遊んでほしい。特に、「Dungeon Raid」と聞いて反応してしまうプレイヤーは特にオススメだ。

現在、9月12日の配信に向けて事前登録が実施中だ。9月11日(日)17:59に終了となるので、まだ登録していない人は忘れずにチェックしておこう。

PC版事前登録キャンペーンページ
http://www.jp.square-enix.com/kamitsuri/pre/

SP版事前登録キャンペーンページ
http://www.jp.square-enix.com/kamitsuri/sp/pre/

ドラマチックRPG 神つり

スクウェア・エニックス

iOSアプリiOS

  • 配信日:2016年9月12日
  • 価格:基本無料

    ドラマチックRPG 神つり

    スクウェア・エニックス

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2016年9月12日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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