2016年9月5日、カプコンはiOS/Android向けアプリ「モンスターハンター エクスプロア」の、Ver5.0大型アップデートのメディア体験会を開催した。

目次
  1. 操虫棍は爽快感抜群!MHXR独自のカスタマイズでまったく別の操作感に!
  2. 「冥晶龍ネフ・ガルムド」は、感応結晶の奪い合いが斬新で楽しい!

「モンスターハンター エクスプロア」(以下、MHXR)は、人気ハンティングアクション「モンスターハンター」シリーズのスマートフォン向けアプリ。シリーズの魅力でもある4人協力プレイや本格的なアクション要素を、そのままスマートフォン向けに最適化。シリーズファンを中心に、多くのゲーマーからの支持を集めているタイトルだ。

今回の発表会では、本作のプロデューサーを務める杉浦一徳氏、運営プロデューサーの山本千晶氏、ディレクターの岡野勇樹氏の3名の開発・運営チームが登壇。Ver.5.0大型アップデートに関する詳細が発表された。

杉浦一徳氏 山本千晶氏 岡野勇樹氏

1周年を迎えてから、記念すべき初のアップデートとなるVer.5.0。その内容として発表会で明かされたのは、主に3つの新要素だ。

Ver.5.0メインビジュアル。この1枚のイラストに、今回のアップデートの要素がすべて詰め込まれているという

まず大きな目玉となるのが、新武器種となる「操虫棍」の実装。シリーズをプレイしているハンターにはおなじみかと思うが、「MHXR」ならではのカスタマイズが施されており、オリジナリティ溢れる武器種となっている。

その操虫棍の特徴となるのが、攻撃・見た目・武技の3つのポイントがすべて「ド派手」という点。「MHXR」では、すべての武器において視覚的な爽快感が追求されており、どれもド派手エフェクトによる演出がウリとなっているのだが、操虫棍はそれらすべてを凌駕するような仕上がりになっているという。

複数あるとされる操虫棍の中で今回紹介された武技は、自身の周囲にオーラを発生させるというもの。
オーラに触れるだけでモンスターにダメージを与える性質があり、ド派手かつ超強力だ。

そして続く目玉として、「MHXR」初のオリジナルモンスター「冥晶龍ネフ・ガルムド」が新たに登場する。これは今回のアップデートで追加される新たな群島の主にあたる古龍種で、断裂群島の地下に眠る「感応結晶」と呼ばれるエネルギー群を吸い取ることで、自身を大幅にパワーアップさせるのが特徴。

ネフ・ガルムドが結晶の力を得ている間は尻尾に結晶が付随した状態となるが、その尻尾を攻撃すると結晶を分離させることができる。さらにこのネフ・ガルムドから叩き落とした結晶を拾うと、今後はハンター側がパワーアップするというメリットもあり、この結晶を奪い合ってのハンターとモンスターの攻防がネフ・ガルムドのポイントになるという。

ネフ・ガルムドからは、「ネフェルシリーズ」と呼ばれる新装備を入手できる

そしてそのネフ・ガルムドが登場する新たな狩りの舞台として「タブラティン群島」も追加される。今回公開された群島の全景図によると、群島の手前がまだ緑が多く残っているのに対し、奥に行くにつれ砂漠が広がっているという、明らかに異質な光景が広がっている。

これは最奥部にいるネフ・ガルムドが「感応結晶」と呼ばれる結晶を吸収しすぎたことで、島の荒廃が進んでしまった結果なのだそうで、ハンター達はその荒廃の原因の調査を請け負う形で、群島を訪れることになる。

さらに「タブラティン群島」では、「アメノマ」(CV:巽悠衣子)、「イーサン」(CV:河西健吾)という、物語を彩る個性的な2人の新キャラクターが登場することも明らかにされた。

アメノマ(CV:巽悠衣子)

新装備を作り出すことを夢見る、ちょっとお金にがめつい鍛冶師の女性。青い結晶を求め、入手した手帳を頼りにタブラティン群島へとたどり着いた。

イーサン(CV:河西健吾)

アメノマに雇われて断裂群島へとやってきた、柔らかい物腰のハンター。断裂群島に渡る理由があるようだが、明かされていない。物語の鍵を握る人物。

また9月12日より、Ver.5.0大型アップデート特設サイトの公開が始まっており、アップデートにあわせた事前登録を受け付けている。新規プレイヤーだけではなく、既に「MHXR」をプレイしている人も登録できるようになっており、登録数に応じて、装備やオトモアイルーがプレゼントされる。

気になるプレゼントの目玉は、シリーズファンからの根強い人気を誇る装備「★4ユクモ剣士装備一式(ユクモノシリーズ)」が予定されているとのことなので、忘れずに登録しておこう。

操虫棍は爽快感抜群!MHXR独自のカスタマイズでまったく別の操作感に!

その後に行われた体験会では、Ver.5.0大型アップデートの目玉となる「操虫棍」と「冥晶龍ネフ・ガルムド」の狩猟に挑戦することができた。

まず新武器種である操虫棍を体験して感じたこととしては、とにかく使い勝手がよく、爽快感抜群の武器だということ。

大まかに説明すると、まず「MHXRの操虫棍」には猟虫と武器に関連した2種類のゲージが存在している。この内、通常攻撃をヒットさせていくことで溜まっていく猟虫ゲージ(虫のアイコン)は、ゲージを消費することで正面に向かって猟虫を飛ばす、強力な遠距離攻撃を繰り出すために使用される。

この猟虫の攻撃をヒットさせることで溜まっていくのが、もう一つの武器のレベルに関連したゲージ。こちらのゲージが溜まるにつれ操虫棍の武器レベルが成長していき、さまざまなメリットを得られるようになる。武器レベルは最大で5まで設定されており、クエストが終了すると元のLv0へと戻る。

最大のLv5に到達させるには相当な数の攻撃を当てなくてはならないのだが、その分最高レベルに到達した時の強さは絶大。今回確認できた範囲では、耳栓の付与や攻撃リーチの向上、攻撃モーションの高速化など、使い勝手の変化を実感できる非常に強力なものが多かった。

また、クエスト中は一度上昇した武器レベルが下がることはないため、コツコツと攻撃を積み重ねれば誰でもLv5まで上昇させることができるのは嬉しいポイントだろう。「MH4」の操虫棍は、エキスを採取することで回復や自己強化などのメリットを得ていたが、「MHXR」では猟虫を飛ばすことで武器を成長させていくという、シンプルで分かりやすい仕様となった。

また個人的に使い勝手が良いと感じられたのが、操虫棍を使った攻撃の最中に回避を入力すると、そこまで繰り出した攻撃をキャンセルして、回避行動に移ることができるという特徴。しかもこの回避モーションの間にも攻撃が発生するため、攻撃と防御を両立した立ち回りが非常にお手軽に行えるようになっている。

もともと操虫棍の攻撃モーションは、片手剣や双剣に近い攻撃速度の早いタイプなので、初心者でも扱いやすい。周囲にダメージ判定のあるオーラを展開する武技とあわせれば、攻撃を回避しながら凄まじい手数でダメージを与えていくという、従来になかった新しい爽快感を味わうことも可能になっている。

一方で、慣れが必要で使い込み甲斐があると感じられたのが、猟虫の使い方。猟虫はハンターの正面に向かって一定距離を進んでいき、その進路上に存在するモンスターすべてにダメージを与える性質がある。この時、命中した箇所が多いほど多段ヒットするようになっており、例えば「ウラガンキン」のように縦幅が長いモンスターの場合、その正面や背後から猟虫を当てることができれば、猟虫がモンスターの身体を貫通する形で攻撃が継続するため、かなりのダメージと武器レベルの上昇を期待できる。

しかも猟虫には、飛ばしてから戻ってくる時にも攻撃判定が存在しているため、飛ばした猟虫の位置と自分自身でモンスターを挟むような位置取りを意識することで、さらに大きなダメージを期待できる。

ただし猟虫を飛ばす隙は大きめで、特にモンスターの正面に位置取る場合はかなりの危険を伴う。ゲージをなるべく余らせないように管理しつつ、安全な位置取りで使用タイミングを見極めることが重要になってくるという、ややプレイヤーにとって忙しい武器だ。

しかし総括すると、個人的な予想として今後操虫棍を愛用するハンターが爆発的に増えるだろうと断言できるほど、とにかく使っていて楽しく、もっともっと使いこんでみたいと思えるような仕上がりとなっていた。アップデートが行われた際には、是非ともその爽快感を体験してみて欲しい。

「冥晶龍ネフ・ガルムド」は、感応結晶の奪い合いが斬新で楽しい!

その後は、オリジナルモンスターである「冥晶龍ネフ・ガルムド」の迎撃戦クエストにも挑戦。ネフ・ガルムドは、現時点では最強クラスのモンスターという位置づけがされているだけあり、そこから繰り出される攻撃はどれも範囲が広いものばかりでかつ強力。

特に厄介なのが自身の周囲にいくつもの渦を発生させ、そこにハンターを引き寄せてダメージを与える攻撃で、移動が大きく制限されるのに加えて視覚的にも大きな障害となるため、思う以上に普段通りの動きができなくなってしまう。

今回の迎撃戦クエストで用意されていた装備は大剣だったのだが、溜め攻撃を当てようとした瞬間に渦巻に引き寄せられて攻撃が外れるというケースもあり、特に位置取りが重要な武器はやや不向きなように感じられた。

自身の周囲に、遺跡の一部と思わしきオブジェクトを出現させるというインパクト抜群の攻撃も。
とにかくド派手な演出が満載だ

また発表会でも触れられていた通り、ネフ・ガルムドはHPが減少すると、地面に尻尾を突き出し、地下に埋まっている感応結晶を引き出し、自身をパワーアップさせてくる。この青く発光している時のネフ・ガルムドは特に手ごわく、まともに対峙しては太刀打ちできない。

そこで重要になってくるのが尻尾に攻撃を集中させ、感応結晶をネフ・ガルムドの身体から叩き落とすこと。一定以上のダメージを与えると結晶が地面へと落ち、それを回収することで、今度はそのハンターを中心に青いエフェクトが掛かるようになり、範囲内にいるすべてのハンターの攻撃力が大幅に上昇する。

ただしこの状態で拾ったハンターがダメージを受けると、結晶が再び地面に落ち、パワーアップの効果も失われてしまう。マルチプレイの場合、一斉に攻撃する時にメリットを受けやすい近接か、ダメージを受ける機会の少ないガンナーか、誰が結晶を回収するかの戦略性も、非常に重要になってきそうだ。

ネフ・ガルムドはかなり大型のモンスターのため、身体全体が画面に入らず、結晶のついた尻尾を見失ってしまうことも。しかしそんな場合でも、フィールド上に結晶が出現すると、画面右上に対応したアイコンが出現するので、それをタップすることでロックオンが可能になっているのもありがたい。

筆者がクエスト中にもっとも印象に残ったのは、やはり従来のシリーズ作になかった要素である結晶を巡っての攻防だ。今回の体験会では、見ず知らずのハンター4人が集まってネフ・ガルムドに挑んだのだが、結晶が落ちる度に「今結晶落ちました!」と声を出してお互いに知らせあい、その行方に一喜一憂するなど、初対面同士とは思えない盛り上がりとなっていた。

結晶を拾ったハンターを他の3人が自然とフォローするように動くなど、他のクエストではあまり体験できない連携を意識するようになるのも新鮮で、「手強い相手でありながら、狩っていて非常に楽しい」というのが、ネフ・ガルムドの特徴とも言えるだろう。

なお今回体験することができた迎撃戦クエストでは、一定以上ダメージを与えると、ネフ・ガルムドは撤退していった。まだまだ秘めたる強さが隠されているのかもしれない。

「MHXR」における史上最高のアップデートを目指すという意気込みの元開発されたという、Ver.5.0大型アップデートにより、さらなる進化を遂げる「モンスターハンター エクスプロア」。手軽に遊べる「モンスターハンター」でありながら、従来にはない新たな爽快感と共闘感を、是非この機会に体験してみてはいかがだろうか。

※本記事で体験したゲームバージョンは、「Ver.5.0大型アップデートメディア体験会」用に調整されており、アップデート実施後の配信時と異なる場合がございます。記載の情報とゲーム内で表記されている情報とで差異がある場合は、ゲーム内の情報が正しいものとなります。

モンスターハンター エクスプロア

カプコン

iOSアプリiOS

  • 配信日:2015年9月29日
  • 価格:基本無料

    モンスターハンター エクスプロア

    カプコン

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2015年9月3日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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