9月15日より幕張メッセにて開催されている東京ゲームショウ2016。ここでは、本日9月15日に行われたブシロードの新作TCGタイトル「ラストグノウシア」のステージをレポートする。
東京ゲームショウ2016の初日を迎えたこの日、ブシロードのリアルタイムカードバトル「ラストグノウシア」が発表された。
iOS/Android用アプリとして開発されている本作は、カードゲームの戦略性と瞬間の判断で勝敗が決まるデジタルならではのゲーム性が融合されている。「ロードス島戦記」「魔法戦士リウイ」を執筆した水野良氏が世界観設定を担う、本格派ダークファンタジー作品だ。
本日行われたステージでは、水野良氏と声優・青木志貴さん、そしてブシロード取締役の広瀬和彦氏が登壇し、本作のイントロダクションを行った。
まずはゲームの概要から説明しよう。本作はリアルタイムカードバトルと銘打たれている通り、常に状況が変わり続けるカードゲームだ。一般のTCGのようなターン制ではなく、プレイ感もかなり異なる。
また、重厚なファンタジーを表現するべく、先述のとおり水野氏が参画。その水野氏が声優・青木志貴さんと登壇し、本作の世界観を説明した。
本作の舞台は「真世界グノウシア」。霊的なものと物質的なものの双方向的なものとして、水野氏によってデザインされている世界だ。また水野氏はカード(ユニット)にも設定を入れている。
4人のプレイヤーキャラクターを紹介
ここからは、プレイヤーの分身となる4人のキャラクターを紹介していこう。
この世界には人間が長らく暮らしていたが、ある時代に人間がさまざまなものに変化した。その中でエルフに変化した一人がアルテミア。退屈な森を飛び出し、世界を楽しくしたいという思いを持つキャラクターだ。
このアルテミアを演じるのが青木さんだ。人間ではないキャラクターを演じるのは初めてと話す青木さんは、田舎から飛び出してきた自分とアルテミアを重ねていた。
2人目はエブラール。元騎士とあるが、イラストを見た水野氏は騎士ではなく生粋の戦士にしようと設定の変更を明言。このようにイラストや声優の演技を受けて、よりキャラクターを活かす設定に変更していくこともあるという。
シャンティは世界を救う強い意志を持っている聖職者。混乱している時代を自分が正して“あげよう”と、自らを救世主と考える高慢な人物だ。
最後はニンジャのソウマ。もうこの世界は滅ぶに違いないという無常観を抱きつつ、人として最後まで抵抗しようとしている。無口だが、過激なセリフが多いそうだ。
リアルタイムバトルを実演!
本作はオンラインで気軽に対戦を楽しめる作品として開発が進められている。シングルプレイのみならず、対戦や動画配信、オンライン大会、さらにはe-Sportsを見据えた作品になっているようだ。また、対戦動画を見て楽しめるゲームに仕上がっているとのこと。
ということで、このステージでMCを務めた声優・森嶋秀太さんと、青木さんが実際に対戦することに。使用するのはTGS体験版で、2人はあらかじめ組まれたファイターデッキとエルフデッキで戦った。
バトルが始まると、画面下でエネルギーが自動的に溜まっていく。プレイヤーはこれを使い、場に3枚までユニットを出すことができる。
場に出たユニットのアイコン下部には黄色いゲージが。これがいっぱいになると、目の前の敵に攻撃する(ダメージはお互いに与え合う)。敵がいない場合はプレイヤーキャラクターに攻撃。相手のプレイヤーキャラクターのHPをゼロにした方が勝ちだ。
各ユニットアイコンには青と赤のマークと数字が書かれているが、これはそれぞれユニットの攻撃力と体力を表す。またユニットによってはスキルや特殊能力が備わっており、相手の攻撃をガードしたり、目の前にいる敵ユニットを突き抜けてプレイヤーキャラクターにダメージを与えたりするものもいる。
白熱のバトルは青木さんの勝利に終わった。森嶋さんは、思考をかなり早く巡らせないといけないと、リアルタイムでのバトルを存分に味わった様子。また青木さんは、スキルがわかっているとかなり違うと、早くもコツを掴んだようだ。
プレイヤーとともに戦う「英霊」
プレイヤーキャラクターが使うユニットを、本作では「英霊」と呼ぶ。英霊にも種類が色々あり、英雄や精霊、魔獣、霊獣などが存在する。
ステージでは英霊の一例として「赤砂の女王 マハスティ」が紹介された。水野氏はヒッタイトの女王をモデルにしていると話していたが、このように歴史上の人物などを積極的に設定として盛り込んでいるそうだ。その理由も、ゲームをプレイしていくと明らかになるという。
今回紹介されたのは人間たちだが、ドラゴンなどの生き物たちも登場する。また同じキャラクターでも、違うカードが存在するとのことだ。
クローズドβテストの参加募集がスタート!
本日のステージで初めて発表された「ラストグノウシア」。今後は、視聴者やプレイヤーと実際に対戦する生放送を展開し、ゆくゆくはe-Sportsにつなげていく展望だ。
また、全国5ヶ所で試遊体験会が開催されることが決定。もちろん東京ゲームショウ2016でも試遊出展されている。9月17日のパブリックデイでも、青木さんと声優の明坂聡美さんが登場するステージイベントが実施予定だ。
カードを知れば知るほどおもしろい、e-Sports的な楽しみ方ができると水野氏も太鼓判を押す「ラストグノウシア」。本日よりクローズドβテストの参加者募集がスタートした。興味を持った人は、ぜひ応募してみてはいかがだろう。