千葉・幕張メッセにて9月15日より開催中の「東京ゲームショウ2016」。ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアのプレイステーションブースに試遊出展されたPS VR向けタイトルについてレポートする。

目次
  1. 7年ぶりの新作がまさかのPS VR専用タイトルに!「V!勇者のくせになまいきだR」
  2. 専用コントローラーを使った迫力のガンシューティング「Farpoint(仮)」
  3. 映像コンテンツもまとめてチェック

7年ぶりの新作がまさかのPS VR専用タイトルに!「V!勇者のくせになまいきだR」

食物連鎖の仕組みを利用して魔物を繁殖させ、勇者を撃退するという一風変わった世界観で人気を集めた「勇者のくせになまいきだ」シリーズ。その7年ぶりとなる最新作がPS VR専用タイトル「V!勇者のくせになまいきだR」として登場するとは、驚いたファンも多いことだろう。

PS VRを装着すると、そこに広がるのは箱庭のような世界。破壊神となったプレイヤーは魔王のアドバイスを受けながらコントローラーを操作し、魔物を繁殖させながら勇者を撃退していくこととなる。顔を左側へ向ければ、画面内に細かな操作方法が常に表示されているのでご安心を。

さっそくフィールド内の紫色に表示されている部分へ「魔物の巣」を設置。すると魔物が誕生し、紫色の部分も広がる。設置する場所はコントローラーをうまく傾けながら調整し、どの巣を置くかは十字キーで選択可能。巣の設置にはコストが必要だが、ひとまずここではあまり深く考えず、指示された通りツルのようなものが生えているポイントの周囲を狙って置いていくだけでも問題ないはずだ。

フィールドは回転させたり、見る高さを切り替えたりできるので、魔物の成長や絵本のような雰囲気の世界を色々な角度から眺めてみるだけでもかなり面白い。そんなことをしている間に時間が夜へと移り、この時間帯ではボタンを押すと魔物たちを一気に進軍さられるようになる。逆に昼の時間帯になると魔物たちは紫色のエリアに戻り、勇者たちの行動が活発化。昼は繁殖、夜は進軍という行動を繰り返していこう。

今回設置できた魔物の巣は、全部で3種類。画面の右側にヒントが描かれているが、本作の魔物はエサを食べることで成長する。幼虫のような魔物が緑色のコケのような魔物を食べると蛾のように空を飛ぶようになり、さらにトカゲのような魔物がそれを食べると武器を手にし始めるという具合だ。エサの魔物を切らさず、かといって多くなりすぎないようなバランスを模索するのが非常に面白く、つい時間を忘れてのめり込んでしまった。

そのため筆者は紫色のエリアこそほぼ全土に広がったものの、肝心の進軍をおろそかにしてしまったのであと一歩の所で拠点を制圧しきれなかった。今後試遊を検討しているユーザーは、きちんと勇者の拠点の制圧も頭に入れておいてほしい。

もう1つの敗因は、3DCG化して異様な存在感を放つようになった魔王に気を取られてしまった点だ。プレイ紹介トレーラーからも分かる通り、さまざまな小ネタの仕込まれているシリーズらしさは今回も例外ではなく、スタート時から東京ゲームショウならではのセリフを喋ってくれる。ついつい聞かずにはいられなかったので、余裕のあるプレイヤーはこうした小ネタ探しも楽しんでみては。

専用コントローラーを使った迫力のガンシューティング「Farpoint(仮)」

ガン型コントローラー「PlayStation VR Aim Controller」を使った操作が特徴的なシューティング「Farpoint(仮)」では、砂や岩だらけの不毛な世界でクモのような敵を倒しながらエリアを進んでいく。片手でアナログスティックを操作しながら前後左右に進み、片手でトリガーを握るというスタイルで、銃の向きと視界を別に動かせるのもポイントだ。

クモにもさまざまな種類が存在し、動きの素早い小型からこちらへボール状の弾を撃ってくるタイプ、装甲の堅いタイプなどが登場。小型のものは耐久力は低いものの、接近されると避けにくいので早めに対処できないと地味に厳しい。ボール状の弾は遠距離から飛んでくるので、距離を調整しながら撃ち落としてダメージを回避していこう。最初は連射しやすいマシンガンだが道すがらショットガンも手に入る。威力や連射数などが変化するので手に入れたら少し試し撃ちをするといい。武器は画面に表示されたコントローラーと、自分の持っている武器を重ねれば手に入る。できるだけぴったりと寄ったほうが交換しやすいだろう。

敵を倒し、ある程度進むとエリアが切り替わっていく。敵のものと思われる卵がびっしりと張り付いた場所をはじめ、左右に大きく空間の空いた細い道や、崖っぷちをゆっくりと進むようなことも。当然、そんな状況でも敵はおかまいなしに襲ってくるので冷静に対応しよう。ちなみに筆者は絶壁の下を覗き込もうとして見事に落下したので、スリルを味わうのはほどほどにしておいたほうが良さそうだ。なお、歩くスピードは大分ゆっくりなので、画面酔いが心配なプレイヤーも安心してほしい。

日本での発売は未定だが、高い没入感や敵を撃ち払う爽快感は格別。今後の展開に期待が高まる内容なのは間違いないので、シューティング好きならぜひプレイしてみてほしい。

映像コンテンツもまとめてチェック

「Don't be Afraid -Biohazard × L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR-」は、今年で20周年を迎えた「バイオハザード」と、バンド結成25周年を迎えた「L'Arc-en-Ciel」のコラボレーション企画。最新楽曲「Don't be Afraid」のミュージックビデオを360度のVR映像で楽しめるというもので、3DCG化されたL'Arc-en-Cielのメンバーが「バイオハザード」シリーズの世界を舞台に、ゾンビたちと生き残りをかけて戦うという。11月中旬に配信を予定している本作の先行体験では楽曲の視聴と、CG化されたhyde氏のモデルやボイスを楽しめる。

映画「シン・ゴジラ」とコラボレーションした「『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation VR」では、フルCGゴジラが目の前に迫るという緊迫の状況が展開。ゴジラのサイズにも圧倒されるが、飛んでくるミサイルにも思わず体が縮みこんでしまう。今まさに自分自身が映画のような状況に直面しているような、そんな錯覚を体感できる。

「JOYSOUND.TV Plus」では、自分の好きな曲と映像をセッティングしてカラオケを楽しめる。さすがに会場内で歌いだす勇気はなかったが、PS VRを装着していれば人目は気にならないので自信のある人は試してみてもいいだろう。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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