9月15日より、千葉・幕張メッセにて開催中の「東京ゲームショウ2016」。そのディースリー・パブリッシャーブースにて、「地球防衛軍5 メディアブリーフィング」が開催された。
今回のステージでは、プロデューサーの岡島信幸氏が登壇。発表されたばかりの最新作である「地球防衛軍5」の最新情報が一挙公開されることになった。
これまで、「1・2」「3・4」と連作形式の物語で地球と地球外生命体の戦いを描いてきた地球防衛軍シリーズだが、「5」では再びストーリーラインを一新。地球と侵略者が戦うという大筋はそのまま、従来登場してきたものとは別の地球が受ける、初めての侵略が描かれることになる。
プレイヤーにとってもっとも気になる情報である、操作キャラクターの兵科としては、新たにデザインが一新されたお馴染みの「レンジャー」と「ウイングダイバー」の2種類が公開。「4」では他にも複数の兵科が存在していただけに、それ以外の兵科も登場するのか気になるところだが、今回はその存在は明らかにされず。ただし岡島氏の口からは「きっと何かいるんでしょうね」という意味深な発言が飛び出す一幕も。
さらにシリーズにとってもう一つの主役とも言える、地球にとっての憎い敵である地球外生命体についての情報も判明。まず今回地球を侵略してくるのは「異星文明 イミグラント」と呼ばれる新たな敵。イミグラントは移民という意味で、これまでに登場した敵とはまた違う背景をもっているようだが、その侵略兵器は巨大アリや巨大クモといった、シリーズファンにとってはすっかりお馴染みのラインナップ。ただしこれらのお馴染みの敵達も、地球側からの呼称が「侵略生物α」「侵略生物β」などに変更されており、舞台が変わったことを意識させるような作りになっていた。
当然のことながら、新たな侵略兵器も複数登場する。敵性宇宙人の使う輸送船で、空中から巨大な敵を降下させる「ランディングシップ」や、巨大な杭のようなものを打ち込み、中から大量の侵略兵器を出現させてくる「テレポーテーション・アンカー」といった、EDFを苦しめることになる兵器の存在が明かされていた。
さらに会場に衝撃を与えたのは、巨大なカエルにも見える「異星生命体 コロニスト」。これはなんと、シリーズで初めて地球へとやってきた侵略兵器ではない敵性宇宙人そのもので、地球でコロニーを形成しようとしていることから名付けられたもの。これまでの侵略兵器とは知性をもっているのが大きな違いで、従来のシリーズにはなかった武器を活用する形でEDFを苦しめてくるという。
また、本作のテーマに関わる重要な敵だという「コスモノーツ」も公開。実はこの敵、ステージの脇に巨大フィギュアとして展示されており、圧倒的な存在感で周囲からの注目を集めていたのだが、ヘルメットにあたる部分には何やらヒモのようなものが。岡島氏がそのヒモをひっぱると、中にはいわゆる「グレイ型」と呼ばれる、実にわかりやすい風貌の宇宙人が入っていたことが判明。このコスモノーツ達はコロニスト以上に高度な頭脳をもっており、チームでの連携や戦術も駆使してくるとのこと。言葉でのコミュニケーションも取れるということで、ステージ脇に岡島氏が「地球への侵略をやめてくれませんか」とお願いすると、宇宙人のものらしき言語で怒りをあらわにしているような様子だった。
その後には岡島氏によって、今回のTGSで体験可能な試遊台と同じバージョンの実機プレイも披露。今回使用したのはレンジャーだったのだが、レンジャーは本作からの新アクションとして「ダッシュ」が行えるようになるという。従来では、本来回避のために使うローリングを連打して移動するのがセオリーだったが、「転がる時代は終わりましたね」との岡島氏のコメントに、会場からは自然と笑いが起きていた。
巨大アリやドローンといったお馴染みの敵たちを倒していくと、さっそく本作からの敵となるコロニストが登場。今回は解説を加えながら操作するのは難しいという理由から、簡単なイージー難易度でミッションに挑戦していたのだが、出現したコロニスト達は、到底イージーとは思えないほど熾烈な弾幕を張り巡らせてくる。この巨大な敵であるコロニストには破壊可能な部位が設定されており、足に攻撃を集中させることで、その場に転ばせて動きを封じることができるようになっていた。
ただし厄介なことに、コロニストは足を破壊され動けなくなっても、腰だけを起こして攻撃を継続してくる。しかもそのまま一定時間放置していると、破壊したはずの足が修復され元通りになってしまう。部位破壊を行ったコロニストは、すみやかにトドメを刺しておくことが重要になるようだ。
そうしてコロニスト達を倒していくと、今度はいよいよコスモノーツが出現。このコスモノーツは、コロニスト以上の戦闘力をもつ強敵……なのだそうなのだが、残念ながらステージの時間が来てしまったため、デモプレイはここまでに。
最後は岡島氏が「大変お待たせしました、地球防衛軍5は2017年に発売します!今後は気になる兵科の情報など続々公開していきますので、どうかご注目下さい」と、発売を待つファンに向けたメッセージを送り、ステージを締めくくった。