ネクソンからの配信を予定しているiOS/Android向けガンシューティングゲーム「HIDE AND FIRE」のメディア向け説明会・試遊会が開催された。

「HIDE AND FIRE」は全世界累計1億ダウンロードを突破しているスマートフォンガンシューティングゲーム。日本では8月3日から事前登録がスタートし、すでに10万件を突破しているという。

今回行われた説明会では、ネクソン モバイル事業本部本部長の金起漢氏から本作の紹介と新情報の発表が行われた。まず本作のコンセプトが、モバイル向けに最適化されたカジュアルな大戦シューティングであると話す。シューティングはコンシューマで人気のあるジャンルだが、時間をかけなければ面白味がないためモバイルではこれといった作品がなかった。それを打開するのが「HIDE AND FIRE」であると金氏は期待を込めた。

金起漢氏

カジュアルを実現するために、本作では簡単・シンプルな操作を導入。移動は横方向だけにしてエイムに集中できるようにしたという。またソロプレイに加え日本で人気の共闘モード、シューティングゲームでは定番の対戦など多彩な遊び方も用意している。

このようなコンセプトやゲームシステムは海外版と同じだが、その一方で日本向けのカルチャライズも怠っていない。ビジュアル、ロゴを変更して誰でも遊べるゲームであることをアピール。さらにキャラクターボイスには諏訪部順一さん、伊藤かな恵さん、内田彩さんといった声優陣を起用。ゲーム実況で人気の兄者弟者も声優として出演している。また日本上陸に当たってストーリーも追加。海外版では表立ったストーリーはなかったが、これも日本のユーザーの嗜好に合わせた変更点だ。

今後のスケジュールは、2016年9月中に配信がスタート。その後は最初の大型アップデートで4vs4対戦を追加することも明らかにした。金氏によると大型アップデートは「早い段階で追加したい」とのことで、10月末ごろの実装を示唆していた。

続いては「HIDE AND FIRE」の運用を担当する須貝信一氏から、ゲームの遊び方に関する説明が行われた。金氏も話していたとおり、本作は非常にシンプルな操作を採用しており、「隠れる」「避ける」「撃つ」の3種類のみがプレイヤーに要求される。須貝氏は本作のプレイ感覚を「ゲームセンターにあるガンシューティングと同じ」と話しており、初心者でもすぐに楽しめることをアピールした。

須貝信一氏

ゲームには現状ミッションモード、対戦モード、無限モード、共闘モードの4種類が搭載。ソロで楽しめるミッションモードが本作の基本となり、ここで操作の基本を学べるほか、キャラクターごとのシナリオも楽しめる。そして共闘モードは大型ボスを倒す、いわゆるレイドバトルになっている。須貝氏によると共闘モードにも世界観設定が用意されており、敵の組織が大型生物を作り、味方部隊がそれを殲滅するストーリーラインになっているそうだ。

武器は大きく分けて突撃銃、狙撃銃、散弾銃、機関銃の4種類。ローンチでは20弱のバリエーションがあり、アップデートのたびに追加していく計画だという。さらに銃には照準器や銃身、弾倉など各部品に分かれており、これを強化するカスタマイズ要素も存在する。

攻略のカギは武器の使い分け―ミッション&共闘モードを実際にプレイ

ここからは本作を実際に体験してのプレイレポートをお届けする。今回筆者が挑戦したのはミッションモードと共闘モードの2種類。まずミッションモードは、基本的な操作方法を教えてくれるチュートリアルからはじまる。オンラインプレイが魅力の作品ではあるが、誰であっても最初はここからプレイしたほうがいいだろう。

ミッションのひとつひとつは短めで、少なくとも序盤は5分もあればクリアできるものばかり。その中でも強力なボスクラスの敵や装甲車、ヘリコプターなども登場するため、単調な遊びの繰り返しということもない。それぞれで違った楽しみが待っているのも魅力だろう。

プレイしてみて真っ先に感じたのは、やはり操作の手軽さだ。プレイヤーが操作するのは銃の発砲と遮蔽物に隠れるアクション、弾の装填くらい。敵の位置や攻撃によって別の遮蔽物へ移動することもあるが、それは画面の両端を軽くタップするだけ。キャラクターの動きやタッチ操作のレスポンスも非常によく、ストレスを感じる場面はなかった。

敵が手榴弾を投げてくると、周囲が赤い円で囲まれる。撃つことに夢中にならず、避けるときはしっかり避けよう。

ちなみに敵を狙う際のエイムは、ボタン外の画面をスワイプすることで可能。右手は発砲などのアクションで忙しいと思うので、左手で細かい位置調整を行うようにしたい。アイコンは画面の隅にまとまられているので、自分の指で画面が隠れてしまうこともない。

また銃は2種類を携帯することが可能で、この使い分けも重要に感じた。使い勝手のいい突撃銃や連射力の高い機関銃はぜひひとつ所持しておきたい。遠方の敵を仕留める狙撃銃もミッションによっては有効だ。逆に近接戦に強い散弾銃はなかなか使う機会がなかった。このあたりは今後のアップデートでの調整に期待したい。

ヘリコプターを破壊するためのバズーカなど特殊な武器も存在する。

続いて共闘モードだが、こちらはミッションモードを30分ほどプレイすると開放される。ソロでのミッションとは比較にならないほど強力な敵が次々に現れるため、仲間がいるからと油断せず、事前にしっかりと準備をすることが大切だ。

本モードは複数のステージを同じメンバーで攻略していく。敵は一体ごとの強さもさることながら、数も膨大。さらに上空から攻めてきたり、卵から無尽蔵に出現したりとあの手この手でプレイヤーを焦らせてくる。必然的に弾を装填する時間も限られるので、余裕があるときはかならず残弾数を確認したい。この点で言えば、弾数が豊富な機関銃は非常に有効と言えるだろう。

時にはピンチに陥りながらもなんとか最後のステージに到達すると、そこには「グール変異体」という巨大なモンスターの姿が。このモンスターは攻撃力がとても高く、スピードも速いため回避が難しい。ある程度のダメージはどうしても受けるため、武器だけでなく防具のレベル上げも怠らないようにしよう。また協力プレイであることを活かし、誰かが攻撃を受けている間に、別のメンバーで総攻撃を仕掛けるなどの連携も必要だ。

以上が先行体験会でプレイできた範囲となる。スマートフォンながらガンシューティングの質は高く、毎日少しずつ、長く楽しめそうな作品というのが第一の感想だ。レベル上げや装備品の変更で強化できるのは、このジャンルが苦手な人にとっても嬉しいことだ。日本ではまだ成功例の少ないスマートフォン×シューティングという組み合わせだが、本作は海外と同様のヒットを生み出すのか。配信後もじっくりと見守っていきたい。

HIDE AND FIRE

ネクソン

iOSアプリiOS

  • 配信日:2016年9月26日
  • 価格:基本無料

    HIDE AND FIRE

    ネクソン

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2016年9月26日
    • 価格:基本無料

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