フロントウイングは、PCゲームソフト「グリザイア ファントムトリガー」を2017年春に発売すると発表した。
「グリザイア」シリーズは、PCゲーム・コンシューマー併せてこれまでに30万本を売り上げており、アニメ放映終了後もいまだに人気の衰えないフロントウイングの人気タイトルだ。
今作もアニメ業界の第一線で活躍する渡辺明夫氏(代表作:化物語、神のみぞ知るセカイ等多数)を原画家として迎え、魅力的な声優陣を起用することにより、多方面のファンが楽しめる作品になっているという。
また、ライトノベルと同等の発行ペースで作品を展開していくことも現状決定しており、1話毎に魅力的なストーリーとキャラクターの活躍が楽しめる。
他にも新しい試みとして、国内パッケージと並行して「Steam」にて全世界同時発売、クラウドファンディングプロジェクトなど多方面の展開を予定している。
日本のファンと世界中のファンが同じタイミングでゲームソフトをプレイできる楽しみを味わってもらうことは、今後のPCゲーム業界に革新をもたらす試みとなる。今後の情報に注目だ。
仕様
発売日
第1・2巻:2017年 春発売予定 (海外&国内同時発売)
第3巻:2017年 夏季発売予定
(以降シリーズ続巻を、順次リリース予定)
価格
各巻1,980円(税別)(予価)
レーティング
全年齢
※仕様は変更になる場合が有ります。予めご了承ください。
ストーリー
好きで始めた仕事じゃないけれど、やるからには誰かの役に立ってみたい。
もし私達が死んでも誰も泣かない。
仲間はきっと、みんな笑って送り出す。
明日が来る保証なんて、どこにもないのだから。
ニンジャと呼ばれた少女は、目の前の光景に嘆息を漏らす。標的として追いかけていた男の後頭部にはピンポン玉大の大穴が開き、叩きつけられたトマトのように潰れていた。
「‥どんな弾を使ったの? 逃走者の頭、グチャグチャだ‥」
「距離が距離でしょ!? 弾が横向いたのよ! 私のせいじゃないわ!」
「レナさん、聞こえますか? そっちで1人、生け捕りに出来ないでしょうか?」
薄暗い雑居ビルの一室。窓から差し込むクリスマスのネオンで浮かぶ、学生服姿の少女。少女は大の男の上に跨り、マウントスタイルで襟首をつかみ、振り上げた拳を男の顔面に叩き込んでいた。無感情に何度も何度も、少女の顔は、返り血と窓から差し込むネオンの光で不気味な色をしていた。
「‥レナさん? 聞こえてますか? 聞こえていたら返事をしてください」
「え? なに? よく聞こえなかった。? もう一度お願いします」
「すみません、こちらで確保する予定だった逃走者の確保に失敗しました。誰でもいいですから一人、そちらで生け捕りに出来ませんか?」
「あー‥ごめんなさい‥いま、最後の一人を殺しちゃって‥」
そうインカムに声を吹き込んだ時、大和の背後で物音がした。大和の背後、這いずって逃げようとする敵の気配を感じた瞬間、反射的に腰の銃を抜いていた。
約0.4秒。脳が判断するよりも早く銃を抜き、セイフティーダウン。フロントサイト越しに標的を捉え、反射的にトリガーに指を乗せた瞬間に「あ、殺しちゃダメだ」と気づくも極限まで軽く設定された引き金は、触れた瞬間にハンマーが落ちてしまった。
「‥今の音なに!? 何を撃ったの!?」
「ごめんなさい‥一人生きてたっぽいんだけど‥反射的に撃っちゃった‥」
「誰が狂犬じゃないって?」
「ごめんなさい‥つい‥」
「バカぁーーーー!!」
登場キャラクター
レナ(深見玲奈/ふかみれな) CV:内田真礼
7歳の時に主人公に買われた。海外のユニバーサルソルジャー計画で生まれた失敗作。その後、与えられた拳銃で猛練習を重ね、1.67秒で5発発射する技能を身に着ける。
使用する銃は、ナインティーンイレブン系のハイキャパシティガバメントのカスタム。左手には410番(ヨントー)のバードショットが発射可能なトーラス・ジャッジ。ホルスターは銃に合わせてレースタイプ。サファリランドかゴーストタイプ。
いつもスカートに目玉クリップをしている。彼女なりのおまじないである。ハイキャパシティな1911を使うのは、一度のドロウで5発撃つ癖がついているため。あまりにも銃を乱射するので、味方に被害が出ないようフランジブル弾が支給されることが多い。
いつも主人公と一緒に居ることが多いが、あまりずっと一緒に居ると主人公が嫌がるので、時々別行動をする。
「ごめんなさい‥一人生きてたっぽいんだけど‥反射的に撃っちゃった‥」
トーカ(獅子ヶ谷桐花/ししがやとうか) CV:佐倉綾音
基本的に、とりあえず何でも嫌ってみるタイプだけど、意外と面倒見はいい方。施設育ちに起因する世間知らずであったり、馬鹿っぽい発言も多い。不遇のハンドガン、シグマを愛し、グロックを毛嫌いしている。
狙撃はトラッピング(待ち伏せ撃ち)が得意。トラッキング(追従撃ち)は苦手。アメリカンイーグルかPMCのファクトリーロード弾を好み、リロード弾は滅多に使わないし、支給されると機嫌が悪くなる。
海外のホテルの朝食に出るピンク色のドーナツみないなお菓子を作る。トリチウムのような色をしたケーキとか、しかも鬼甘!
「お金で買える物を、タダで手に入るまで口開けて待ってる奴の方が馬鹿でしょう?」
クリス(鯨瀬・クリスティナ・桜子/くじらせ・さくらこ) CV:名塚佳織
会計・事務・雑用担当。上海系中国人のハーフ。主計科の学生で、年間40回の調理実習を経て「料理士」の資格を取得している。美浜学園初等部の厨房で調理実習を受けたため、ハンバーグやスパゲッティーなどの子供っぽい料理が意外と得意。中でも「ナポリタン」が絶品。
とにかく“失敗”がない完璧主義者。先手を打つのが得意。滅多に怒らないが、怒るとメッチャ恐い。機械やコンピュータに強く、電子情報戦に長けていて、爆発物の甲種資格取得者でもある。
車の運転免許を持っているので、戦闘指揮車の運転をすることもあるが、運転はあまり得意ではないので滅多にハンドルは握らない。
「殺しちゃダメですよ? 1人は生け捕りにして来いって命令なんですから‥」
ムラサキ(狗駒邑沙季/いこまむらさき) CV:種﨑敦美
通称・ニンジャ。鍵開けと建造物侵入が得意。特技はフリークライミング。何処にでも潜入可能。なにか大きな目的の為に給金の大半を貯金してしまうため、常にビンボー。
主人公を見かけるたびにジュースや食事を奢らせようとする。そして、その度に奢ってしまう主人公は、何か彼女に弱みを握られているのではないか、との噂がある。
主人公にとって必要である為なら、何でもやるし誰でも殺す。
使用武器はスローイングナイフとプッシュダガーとスライドロック化でサイレントカスタムされた銃。
「じゃあ、私が悪いってことで良いよ‥」
蒼井ハルト(主人公)
よくいえば落ち着きがある。悪くいえば老獪。ボケ・ツッコミ両刀。使用武器は日本刀(傘立てに突っ込んである)。車の運転免許アリ。プライベートでは学園長の車を借りることがある(SR311)。
過去の経歴は謎の部分が多い。子供のころ、市ヶ谷の担当研究医に引き取られて成長、現在に至る。