ガンホー・オンライン・エンターテイメントからリリースされたiOS/Android向けアプリ「セブンス・リバース」は、数々の人気作に関わったスタッフによる話題作。オンラインRPGの楽しさが詰まったその魅力を紹介したい。
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ガンホー・オンライン・エンターテイメントがリリースするiOS/Android向けアプリ「セブンス・リバース」は、荒廃した村の村長として村を復興させていくというオンラインRPG。
プロデューサーは田中弘道氏(代表作「ファイナルファンタジーI~III、XI」「聖剣伝説2~3」)、シナリオは井上信行氏(代表作「MOTHER3」「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」)、音楽は光田康典氏(代表作「クロノ・トリガー」「ゼノギアス」)、背景デザインを津田幸治氏(代表作「聖剣伝説3」「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」)…と、これまでコンシューマーゲームを楽しんできたプレイヤーなら思わず注目してしまうスタッフが集結して制作されている。
さらに、全体を統括するエグゼクティブ・プロデューサーを「パズル&ドラゴンズ」「パズドラクロス」の森下一喜氏、ディレクターを「ラグナロクオンライン」の廣瀬髙志氏が担当していることからスマートフォン向けのオンラインRPGとしても強い期待を抱かずにいられない! 今回は、そんな目玉タイトルを先行プレイできるという機会に恵まれたので、その魅力についてじっくりと紹介していこう。
村を復興させていく…と書いた通り、本作の中で「村づくり」という要素が大きな存在感を持っている。とはいえ、箱庭系シミュレーションのように施設の建設のみを繰り返していく…という内容ではない。基本的なゲームの流れは、ダンジョンを冒険してバトルを繰り返すというオンラインRPGの王道的な流れ。ダンジョンでゲットした素材によって村づくりを楽しみ、村づくりをすることで戦力の強化を行う…というサイクルになっている。
村が大きくなることで、冒険に役立つ機能が充実していく!
村づくりとして行うことは、施設の建設と施設の拡張。村は一般的なスマートフォン向けRPGのホーム画面のような役割を持っており、ガチャや武器の強化、パーティーの編成などの機能を利用可能だが、こうした機能もすべて村の施設として表現されているため、施設を建設することでどんどん利用可能な機能が増えていく。施設の中には、キャラクターの能力を底上げしてくれるものも存在しており、施設の建設・拡張がダイレクトに戦力増強することも可能だ。
施設を建設するためには、その施設に応じた許可証と素材が必要。また、施設を拡張するためには素材が必要で、許可証や素材を求めてダンジョンに挑み、ストーリーを進行させていく。ストーリーが進行して新たな施設が建設・拡張されることでより強大なダンジョンにチャレンジできるようになる…という流れだ。
また、村には施設だけでなく村人も存在するが、村人は他プレイヤーが作ったキャラクターとなっている。プレイヤーの作ったキャラクターは自分のゲーム内では村長だが、他プレイヤーのゲーム内では村人として登場するというわけだ。そして、ダンジョンに挑む際のパーティは、この村人たちから編成することになる。
新たな場所に向かうワクワク感が味わえるワールドマップ
スマートフォン向けゲームでは、ダンジョンやクエストがリストメニュー化された画面から選択する形でダンジョンに挑む…という形が一般的。しかし本作はワールドマップを用意しており、村から出て、ワールドマップを移動してダンジョンに向かう。
といっても、ダンジョンと村との距離は数秒程度で行ける距離。また敵が出現することもないので、スマートフォンでスキマの時間を使ってプレイしていても移動が面倒に感じることはなかった。むしろ、本作の世界「ソラス」がしっかりと存在し、自分はそこで冒険するのだな…という臨場感がある。このあたりは、スマートフォン向けゲームというより、コンシューマーゲームの興奮に近い。
また、ワールドマップには未知のものを発見する楽しさが存在している。ゲーム開始してすぐの状態だと、ワールドマップには自分の村しかない状態。これがストーリー進行に伴って行ける場所が増えていく。ワールドマップ上に行ける場所がどんどん追加されていくのは、未知の場所を探索しているようなワクワク感を煽ってくれる!
さらに、ワールドマップ上でアイテムや貴重な素材を発見することもあるとのことなので、ワールドマップでは探索のおもしろさをしっかり味わうことができそうだ。
オンラインRPGの冒険感が楽しめるダンジョン
ワールドマップ上からチャレンジするダンジョンを選ぶと、ダンジョン内のパートへ移行。一般的なスマートフォンRPGだと、ダンジョンと言ってもマップがなくバトルだけが連続する形式が一般的だが、本作はキッチリとダンジョン内を移動して進んでいく。
といっても迷路のような複雑なルートになっているわけではなく、ところどころ落ちているアイテムを見逃さないようゲットしたり、移動中にパーティーメンバーがセリフを話したりなどの要素によって、ただバトルからバトルへの移動を行っているのではなく、冒険しているという感覚を味わうことができた。この感覚はオンラインRPGなどで、フレンドと話しながらダンジョンを移動している感覚に近い。
パーティーメンバーである村人は他プレイヤーが作ったキャラクターだが、他プレイヤーが操作しているわけではない。あくまで動かしているのはAIだ。ではセリフもAIが勝手に話しているのかというとそうではない。あらかじめ状況に応じたセリフを各プレイヤーが入力しておける…という仕組みになっている。
AIが作り出すセリフだとどうしても状況を端的に表した「報告」的なものになりがちだが、本作のように各プレイヤーが入力する仕組みだと、各プレイヤーの個性が反映され、思いもよらぬセリフに遭遇する。このため、ただセリフを見ているだけでもゆるーくコミュニケーションしている感覚があって面白い。
スキルチェインシステムによって協力プレイ感を味わえるバトル
ダンジョン内で敵と遭遇すると、バトルに移行する。バトルでは、基本的に全キャラクターオートで行動してくれる。プレイヤーはスキルの使用を指示する形式だ。
ファイター・プリースト・ウィザードなどの職業ごとに異なるスキルが存在。さらに自分の攻撃の属性と敵の属性によって有利/不利の相性があるため、「どのスキルを使用するか」というのがバトルの1つめのポイントとなる。「いつのタイミングでスキルを使用するか」がバトルの2つめのポイントで、本作のバトルの特徴ともいえるシステム「スキルチェイン」に関わってくるポイントだ。
「スキルチェイン」とは、スキル攻撃を行ってから一定時間以内に次のスキル攻撃を行うと、チェイン数が増えていく、というもの。チェイン数が増えることで、こちらの攻撃力がアップしていく。もちろん、パーティメンバーによるスキル攻撃でもチェイン数にカウント。このため、効率よくチェイン数アップを狙うとパーティメンバーのスキル使用タイミングをうかがうことになり、自然と他のプレイヤーと足並みをそろえてプレイしているような感覚が味わえる。リアルタイムにマルチプレイしているわけではないのに、協力プレイの感覚がしっかり味わえるというのには正直驚かされた。
オンラインRPGの醍醐味を味わえるスマートフォン向けオンラインRPG
最後に本作のストーリーについて触れたい。本作は村づくりというのどかな要素を中核に据えてはいるものの、ストーリーや世界観は王道のファンタジーRPGだ。
主人公は“アバラボーンズ”と呼ばれるドクロの鎧の集団に襲われた村の若者。村が襲われた後、祖父でから村長の座を引き継ぎ新米村長となった主人公は、村を襲った“アバラボーンズ”を追う冒険の中で、さまざまな出会いを経験しつつ世界の謎と歴史を紐解いていくことに…。やがて、人類に滅亡の危機が迫っていることを知る、というのが本作の背景ストーリーだ。
つまり、プレイヤーは最初こそ荒廃した村の新米村長だが、最終的には世界の根幹を揺るがすような出来事に立ち会うことになるわけだ。どんなイベントが巻き起こるのか、ファンタジーRPGファンとしては思わず興奮して先が気になってしまう。
コンシューマーの人気タイトルを手掛けてきたスタッフと、スマートフォン向けゲームやPCオンラインゲームの人気タイトルを手掛けてきたスタッフとがコラボレーションして作った本作は、いつでもどこでもプレイ可能なスマートフォン向けゲームの快適さを持ちながら、冒険や探索の楽しさや他プレイヤーの世界観といった「オンラインRPG」の醍醐味をしっかりと味わえる、まさにコンシューマー・スマートフォン向けゲーム・オンラインゲームとが融合したような作品だ。
コンシューマーRPGのようなおもしろいファンタジーRPGを求めている人にも、気軽に楽しめる新たな娯楽を求めている人にも、そして新しいタイプのコミュニケーションツールを求めている人にもオススメできる。いずれかに興味があれば、是非手に取ってほしい。
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