スクウェア・エニックスが2016年に配信を予定しているiOS/Android向けアプリ「スターオーシャン:アナムネシス」。Android端末限定で11月25日から28日に渡って実施された、クローズドβテストのプレイインプレッションをお届けする。
「スターオーシャン:アナムネシス」は、「スターオーシャン」シリーズの最新作にして、初のスマートフォン向けタイトルとして開発が進められているハイエンドアクションRPG。そのジャンル名が示す通り、美麗なHDグラフィックによるキャラクターたちを操作し、爽快なアクションバトルが楽しめる。
すでに事前登録者数が40万人を突破するなど注目を集める本作だが、11月25日よりAndroid端末を対象に行われたクローズドβテストでは、冒頭の物語やアクションの操作性などをいち早く確認することができた。ここでは実際に本作をプレイして感じた印象を紹介していこう。
シリーズ最速のバトルはシンプルかつ操作性の高いものに
本作では、惑星ごとに用意されたエピソードをミッション形式で進めていくことになる。ミッションはキャラクター同士の会話を通して進行していくストーリー、そして謎の紋章術を用いて召喚した歴代のシリーズキャラクターたちで敵に挑むバトルの2種類が用意されており、バトルに関してはスタミナを消費して進める仕組みとなっている。
バトルに関しては、基本はプレイヤー自身が編成した3人のパーティに、ほかのプレイヤーのキャラクターを加えた4人で挑む。デフォルトでは先頭に置いたキャラクターをバトル開始時に操作することになるが、左下のアイコンをタップすることで戦闘中は自由に変更可能なので、状況に応じてキャラクターを切り替えていく。
キャラクターにはロールが設定されており、ロール毎にそれぞれに得意なレンジが異なったり、使えるバトルスキルの特性にも違いがある。シリーズキャラクターがオリジナルタイトルで使っていた技を用いて攻撃を繰り出してくれるのは嬉しいところ。ステージごとに全ての敵を倒し、用意された全てのステージをクリアすると無事にクリアとなる。
ゲーム中の基本操作はタップで攻撃、スワイプでフィールド上を自由に移動、フリックで回避とわかりやすい設定に。また敵を長押しすることでターゲットできるほか、画面右中段のTARGETボタンを押すことで簡単に切り替えることができる。もちろん繰り出すバトルスキルも右下のバトルスキルボタンを押すだけだ。
このようにシンプルな操作性を持つ一方、攻撃中に別の攻撃やバトルスキルを発動することで的に与えるダメージがアップする「キャンセルボーナス」、バトルスキルボタンを長押ししてから発動すると超スピードで移動し攻撃を繰り出す「チャージアサルト」など、テクニカルな要素も用意されている。
加えて、バトル中の行動に応じてゲージをためて発動させる超必殺技「ラッシュコンボ」は、特別な演出が用意されている上に、最大4人で連携することでダメージが300%アップする。今回のプレイでは先にキャラクターのレベルを上げすぎたため活用する機会は少なかったが、ボスなどの強力な敵に対してはきっと切り札として機能してくれることだろう。
ちなみに筆者がプレイしていて地味に助かったのがオートバトル機能。ゲームを進める上でキャラクターを育て上げた結果、実力差がついてしまうと、その後の戦闘が億劫になってしまうところ。ここでオートバトル機能を活用することで弱い敵はサクサクとオートで進め、強力なボスには腰を据えて挑むといったようなメリハリのあるバトルが楽しめるのではないかと感じた。
そしてこれは言わずもがなだが、全てのキャラクターがスマートフォンアプリとしては非常にクオリティの高い3Dグラフィックで表現されており、過去作では操作できなかったサブキャラクターも多数登場するのも注目。最新作「スターオーシャン5」のキャラクターはもちろんのこと、初めて3Dで表現された歴代の人気キャラクターたちも多く、シリーズファンはぜひ全てのキャラクターを見てみたいと思うのではないだろうか。
オリジナルキャラクターとともに繰り広げるストーリーにも注目
今回はバトルを中心にプレイしてみたのだが、オリジナルキャラクターであるイヴリーシュ(CV:上坂すみれ)、コロ(CV:中尾隆聖)とともに、探査戦闘艦の艦長として進めていくストーリーも非常に楽しく読み進めることができた。イヴリーシュ自身は出会ったときから記憶喪失で、戦士召喚などの紋章術を操るなど謎の多いキャラクターではあるが、艦のオペレーション全てを担うAIロボットであるコロと繰り広げる軽快なトークは、その背景の重さを和らげる上で非常にマッチしているように思える。
またストーリーをざっくりと把握したいという人はログ機能で後からテキストを追ったり、惑星でのストーリークリア後にあらすじを読んだりと、プレイヤーのスタイルに合ったストーリーの受け止め方ができるのも嬉しいポイントだ。
今回は要点を絞って紹介したが、このほかにも4人同時によるマルチプレイ機能、武器やアクセサリーの強化、レアリティを上げることのできる進化、時間限定で挑戦できるイベントミッションなど、そのほかにも楽しめる要素は十分に用意されていた。
今回はユーザーの動作環境および負荷検証を目的に、Android端末限定で実施されたということもあり、iOSユーザーをはじめ、プレイできなかったという人も少なくないだろう。公式サイトでも伝えている通り、よりよりサービスが提供されることに期待しつつ、新たな星の物語をプレイできる日を楽しみにしていよう。