「Code:Realize」シリーズほかオトメイト人気タイトル曲を収録―対話をテーマとしたニューアルバム「dialog」maoさんインタビュー

「Code:Realize」シリーズほかオトメイト人気タイトル曲を収録―対話をテーマとしたニューアルバム「dialog」maoさんインタビュー

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12月7日に4枚目のニューアルバム「dialog」を発売する実力派シンガー「mao(まお)」さんのインタビューをお届けする。

女性向けゲームブランド「オトメイト」の「Code:Realize」シリーズをはじめ、数多くのアニメやゲーム主題歌を担当しているmaoさん。今回はPS Vita用ソフト「7'scarlet」をはじめとしたタイアップ曲でのレコーディングの思い出や、作詞も手掛けた新曲「dialog」までアルバムの魅力をたっぷりと語っていただいた。

「対話」をテーマとした3年半ぶり、4枚目のニューアルバム

――ニューアルバム「dialog」発売を迎えた率直なご感想をお聞かせください。

maoさん:去年に「キミが恋する物語」というコンセプトアルバムは出していたんですが、オリジナルアルバムは3年半ぶりになります。改めて、色々と充実した日々を送らせていただいているんだなと思いつつ、4枚目のアルバムを出せるなんて思ってもみなかったので素直に嬉しいですね。

――「dialog」というタイトルには、どのような想いが込められているのでしょうか?

maoさん:「dialog」は「対話」という意味になるんですけど、人が生きていく中で、関わっていく人、自分、事柄、仕事……私でいえば音楽とか、色々な対話の中で生きているんじゃないかなと思うところがあって、今回は対話をテーマにしたいなと思いました。

――ジャケットはかなりシンプルな印象を受けますね。

maoさん:今お話ししたように「対話」には色々なものがあると思うので、特別な固定観念をつけたくなかったんです。人によって大切にしている物や人、事柄は違うと思うので、自由に対話を楽しんでいただけたらなと思ってシンプルにしました。

「Code:Realize」シリーズのテーマソングを網羅

――アルバムには11月24日に発売されたばかりのPS Vita用ソフト「Code:Realize ~祝福の未来~」の曲も収録されていますね。まずはオープニングテーマ「Brightness~eternal pure white~」についてお聞かせください。

maoさん:「Code:Realize ~創世の姫君~」の続編のオープニングテーマをというお話をいただいて、1番最初にデモを聞かせていただいた時はまだ「祝福の未来」という副題は決まっていなかったんです。でも、イントロから世界が広がっていくような、幸せの足音が聞こえてくるようなイメージを感じて、これを聞いたときに「カルディアちゃんが幸せになるんだ!本当に良かったね!」と、まるでお母さんのような気持ちになれました。

前作を通して彼女がどれだけ苦しんだのかを知っていますから、これまで抱えてきた色々な想いが昇華されるんだなという喜びをすごく感じて、幸せいっぱいなものにしたかったので「開かれた幸せ」を自分の中でテーマとしました。扉が開かれたんだと感じさせるような、希望にあふれた歌にしたいなとレコーディングに臨みました。

――まさにその通りのイメージがとても伝わってくる歌になっていると思います。個人的には愛し合う2人の門出を祝福するウェディングソングのような印象も受けました。

maoさん:タイトルが「eternal pure white」ですからね、ぜひ結婚式にも使ってほしいです! 私も結婚式で歌いたいくらいですよ。磯谷さんの歌詞も本当に素晴らしいです。

――開かれたイメージのするオープニングとは対照的に、エンディングテーマ「my dearest」はぐっと距離が近づいたといいますか、2人だけの世界のような印象を受けました。

maoさん:オープニングが開かれた幸せだとしたら、エンディングはその幸せがやっと実感になって、ふとした瞬間に「ああ、私すごく幸せなんだな」としみじみ思うというのをテーマにしています。

どちらも幸せを歌っているんですけれど、幸せの表現にも色々ありますよね。自分の隣に一番愛している人がいる……眩い光の中ではなく、ぽかぽかとした柔らかな日の光の中で幸せを噛みしめるようなイメージで歌わせていただきました。ゲームをプレイした方がエンディングで聞いたとき、内容を思い出しながらじんわり終わっていくような、いい余韻になれたらいいなと思います。

――およそ2年前に発売となった「Code:Realize ~創世の姫君~」のオープニングテーマ「floatable」も収録されていますが、今改めて振り返ってみていかがですか?

maoさん:霧がかっているような……未来への不安というか、絶望とは違うんですけど……立ち止まってうまく動けないというようなイメージがあります。淡々と孤独を受け入れているような感じというか。あまりニュアンスは入れずに歌うことで、希望が持てないぼんやりとした表現ができたらいいなとレコーディングしたのを覚えています。

色んなことを願うことさえも諦めてしまっているようなんですけど、すべての負の感情を自分の中に閉じ込めてしまっているのは、むしろとても強いと思うんです。孤独などを淡々と歌いつつも、筋が通ったというか、強さというものは持っていないといけないなと思いました。

――ゲーム序盤の主人公の状況がとてもよく表れていますね。フルバージョンで聞くとストーリーと歌詞がとてもリンクしているのが分かるので、過去にプレイした方にも改めて聞いていただきたいですね。

maoさん:この曲を1番最初に聞いたとき、少し難解な曲という印象があったんです。でも聞けば聞くほど味わいが深くなるスルメソングだと思っていて、1回目に聞くのと10回目に聞くのでは印象が全然違うんですよ。

プレイした方にしてみればゲームの世界観やストーリーが乗ってくるので、フルサイズではより深く聞いていただけるんじゃないかなと思います。ぜひフルサイズ聞いてからゲームをプレイして、そこから「Code:Realize ~祝福の未来~」を遊んでいただけたらいいですね。

――エンディングテーマ「花冠 -love brought me some eternal petals-」はストーリーの結末を迎えてから聞くと、さらに心に染み入る歌ですね。

maoさん:この曲も1つの幸せではあると思うんです。ただ、その幸せをオープンに表現できないというか、まだ若干の戸惑いがあるというか。歌詞の中で、幸せって思うことに対して「ありがとう」と言っていますけれど、この言葉に集約されてますよね。

孤独や困難から救い出してくれたことへの「ありがとう」、「ありがとう」という気持ちを抱けることに対しての「ありがとう」、それを伝えられることへの「ありがとう」のような。まだ「Code:Realize ~祝福の未来~」の幸せの手前で「きっとこれから、私はあなたと幸せになれる」「幸せになりたい」「そうした未来を歩みたい」という気持ち、そういうものすべてに「ありがとう」と言っていると思います。

カルディアちゃんの性格というか、本質が詰まっている曲なんじゃないかな。大地や海のように広く、柔らかく包み込むような無償の愛を想像しながら歌わせていただきました。

――9月に「オトメイト シンフォニックコンサートが開催された際に「Code:Realize ~創世の姫君~」の曲を披露されましたね。オーケストラとの共演はいかがでしたか?

maoさん:オーケストラで歌うなんて、このご時世になかなか機会がないじゃないですか。まずは「なんて贅沢な時間なんだろう!」って思いました。

原曲をバンドアレンジしようとなったとき、個々の楽器の音をより明確に感じることはあったんですけど、オーケストラってさらに細かいじゃないですか。たくさんの楽器があって、パート分けもすごく細かくされていて「この曲はこうやって成り立っているんだな」という音の粒を、より色濃く鮮やかに感じられた瞬間でした。「これはすごい経験だな」って思いましたし、歌を歌わせていただく仕事をしていて、曲を改めて理解できるってすごく幸せなことだなと感じました。

――コンサートでは「薄桜鬼」「AMNESIA」のテーマソングを吉岡亜衣加さん、織田かおりさんが歌われていましたが、振り返ってみていかがですか?

maoさん:特に変わらず亜衣加は亜衣加だし、かおりはかおりでしたね。楽屋を使わず外でずっと3人で他愛のない会話をしてると、かおりが「そろそろ袖に行かないとダメだよ!」「メイクさんに髪を直してもらってきて!」とか言ってくれて。亜衣加ちゃんはほわほわとした末っ子、私がしっかりしてない不真面目な長女、かおりはすごくしっかりした次女っていう感じで、3人ともキャラが全然違っていてバランスが取れていて楽しいです。歌も三者三様で違うので、一緒にいてとても刺激になります。

2013年~2016年まで数々の「オトメイト」タイアップ曲を収録

――「dialog」は2013年発売の「白華の檻 ~緋色の欠片4~ 四季の詩」から2016年発売の「Code:Realize ~祝福の未来~」まで、幅広いタイアップ曲を収録したアルバムとなっていますね。まずは「7'scarlet」の「目の前の微笑み」ですが、ヒノ/イソラのエンディングによく似合う優しい曲ですね。

maoさん:オープニングテーマが鋭くて格好いい印象で、作品そのものが持つイメージと比べても随分ほんわかしていますよね。イラストもエッジの効いた色合いでしたし、最初にデモを聞いたときはちょっと意外な感じもしたのですけれど、歌詞の内容を大事にしながら自分の中で世界を作っていきました。

――「ゆのはなSpRING! ~Cherishing Time~」の「Humming Days」は、収録曲の中では現代的な歌詞なのが印象深いですね。

maoさん:「Humming Days」というタイトル通り、お天気が良い日にオシャレをしてハミングしながらお出掛けするみたいな、こうしたウキウキ・ワクワクした感じが詰まった曲になっています。「今日一日が始まるぞ!いってきます!」みたいな時に聞くとすごくテンションが上がるんじゃないかなと思います。

「greenery」(キャラクターCD「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Grace note Vol.3」英 央 イメージソング)は、作曲をしていただいた松本慎一郎さんとはイベントなどでご一緒させていただく機会があって、2010年くらいから「いつか一緒にできたらいいね」という話をしてたんです。そうした経緯もあって、やっと叶った曲なのですごく嬉しかったですね。

この曲を歌った後に作詞の紺野比奈子さんともTwitterで少しだけお話させていただけて、すごく嬉しいと伝えたら「私もです」と言っていただけたのが自分の中の宝物になっています。そうしたこともあってすごく思い入れのある曲ですね。

――「PsychicEmotion6」オープニングテーマである「starlight fantasy」はかなりエフェクトが効いていて、収録曲の中でもかなりテイストの異なる曲ですね。

maoさん:ここまでエフェクトをかけて歌ったのは初めてだと思います。最初からゴリゴリにエフェクトをかけるというお話だったんですが、「PsychicEmotion6」がすごくファンタジーでキラキラしているので、この世界観がすべてなんだろうなと思いました。

音の素材といった感じで歌ったのでレコーディングはかなり早く終わりましたね。出来上がったものを聞いた時は「こんな風になるんだ!」ってとても新鮮だったんですけど、ファンの皆さんはどう思うのかなって気になったんですが「可愛くて好きです!」ってお声をいただけたので、新しい経験になってすごく楽しかったです。

「白華の檻 ~緋色の欠片4~ 四季の詩」ではエンディングの春夏秋冬のうち、夏の「夢が降る」を歌わせていただいてるんですが、夏の持つキラキラしたイメージとか、夏の良い所がすごく詰まった曲ですよね。

私自身は冬生まれで暑いのはちょっと苦手なんですが、この曲を聞くと夏が恋しくなります。浴衣とか、夏祭りとか、花火とか、屋台とか、雨上がりとか、そういった記憶の香りというか、夏の香りを思い出させられるような……レコーディングの時も、こうした情景や匂いを思い浮かべながら歌わせていただきました。

オトメイトレコード「七怪家族」の主題歌である「日常(トキ)の輝き」は、事務所の先輩であるrinoさんに作詞・作曲でご一緒していただいてます。rinoさんの曲にはrino節ともいうようなメロディラインがあって、rinoさんの歌声が聞こえてきそうになるくらいなんです。楽しい気持ちとかワクワク感は「Humming Days」に近いものがあるんですけど、「Humming Days」が日常の風景を表しているんだとしたら、「日常(トキ)の輝き」は日常の風景を見て、どう感じているのかという心情を表しているような気がしました。

「PsychicEmotion6」のエンディングテーマである「forever & ever」は、上から下までのレンジがすごく広くて大変でした。作曲の小野貴光さんと、ディレクションしてくれた長谷川雄介さんが導いてくださったので、それに乗りながら自分なりのニュアンスを出したという感じです。大変だったけど楽しく歌わせていただきました。映画音楽っぽいというか、クライマックスに向かってワッと盛り上がりがあるので、カラオケに入ったらぜひ両手を広げて歌っていただきたいですね(笑)。

自分、他人、事柄――さまざまな「対話」を歌詞に込めた「dialog」

――新録曲の「dialog」ではご自身が作詞を行ったそうですが、この曲はどのように生まれたのでしょうか?

maoさん:今回、アルバムを制作する過程でタイアップではない新録の曲を1曲入れようという話になりました。歌詞は私が書きたいですとお願いして、まずはアルバムのタイトルでもある「dialog」、この対話というテーマを掘り下げて歌詞にしたくて、新録曲は「dialog」というタイトルにしたいなと考えました。

作曲はぜひmyuさんにお願いしたいと思っていました。myuさんはメロディラインに良い意味での毒気があるんです。自分とでも、誰かとでも、物事でも、対話ってすごく苦しい作業ですし、そんなに簡単なものではないじゃないですか。そうした一筋縄ではいかない感じをメロディで表現してくれるのは誰だろうと考えた時に、絶対にmyuさんが良いなと思ったので、会議中にすぐ電話でお願いしてその場で決めてもらいました。

後日、私から曲のイメージを送ったんですけど、自由に作曲してほしかったので「テンポはミディアムぐらい」「歌詞のテーマは対話」「あまり明るくなく、心の芯の部分を描きたい」というものだけお渡ししたんですが、最初に聞いたときに「絶対これだ!」って思いました。シンプルな曲なんですけど、まさにギター、歌、リズムのループ、メロディの対話だなって思って、歌詞はすんなり書くことができました。

3年半ぶりのアルバムになりますが、その間に良いことも悪いこともたくさん経験しました。歌を一番応援してくれていた父が亡くなって、死についてたくさん考えましたが、それと同じくらい生きることについても考えたんです。人は色々な物事や人との交わりの中で成り立っているんだなと感じて、こうした生きていく上での対話を歌詞にできたらいいなと思いました。

悲しい出来事もありましたが、音楽が好き、歌うことが好きなんだなと感じることも多くて、自分が誰よりも音楽に救われました。こうした歌う場を与えてくださっているファンの方に、恩返しといったらちょっと大げさなのかもしれませんけど、辛い時や悲しい時に肩に手を添えるような、どこか背中を押してあげられる、後ろから抱きしめてあげられるような歌詞にできないかなというのも裏テーマとして取り入れています。

今の私のありのまま、等身大の私のすべてがこの曲に詰まっているので、アルバムの最後の締めに聞いていただいて「明日からまた頑張ろう」と思ってもらえたら嬉しいですね。

――アルバム発売を記念したミニライブ&サイン会が開催されますが、イベントへの意気込みをお聞かせください。

アルバムのリリースがすごく久しぶりなので、リリースイベントもすごく久しぶりなんですよね。ライブとリリースイベントって、ステージがあって、お客様がいて、歌うということは一緒なんですけど、自分の中では心持ちとか空間が違う気がします。アルバムの人気曲や新曲の「dialog」とか、なるべくたくさんお聴かせできるようにしたいと思っているので、ぜひ遊びにきてください。

――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

久しぶりのアルバムとなりますが、長く間が空いた分、ベストアルバム的な要素も含んだ1枚になっています。オトメイトさんの色々なタイトルと共に、今の私が詰まった新録曲も楽しんでいただきたいです。良いアルバムだなとしみじみ思えた自信作になっていますので、ぜひぜひ聴いてください!

――ありがとうございました。

maoニューアルバム「dialog」発売記念ミニライブ&サイン会決定!

「mao」ニューアルバム「dialog」の発売を記念して、ミニライブを開催します。会場にてCDを購入された方を対象にサイン会を開催いたします。観覧は無料ですので是非お越しください。

12/17(土)13:00~

会場:東京池袋・新星堂サンシャインシティアルタ店
http://shinseido-eventnavi.com/eventpage/12405

12/18(日)(日)12:00~

会場:HMVエソラ池袋
http://www.hmv.co.jp/st/event/26859/

12/25(日)114時~、216時~※2回公演

会場:埼玉・エルミこうのす
http://www.elumikonosu.com/
内容:ミニライブ&CDジャケットサイン会

2017/1/7(土)13:00~、15:00~

※2回公演

会場:埼玉・熊谷ニットーモール
http://www.nittohmall.com/index.html

2017/1/15(日)13:00~

会場:タワーレコード 横浜ビブレ店

2017/1/29(日)14時~、16時~

※2回公演

会場:千葉・イオンタウンおゆみ野
http://www.aeontown.co.jp/oyumino/

詳細は公式サイトをご覧ください
http://www.team-e.co.jp/sp/archive/mao.html

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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