デジタルTCGにボードゲームの要素を盛り込んだ新感覚ストラテジー「Duelyst」の魅力を紹介

0コメント ヨッシー

Counterplay Gamesがサービスを提供するPC用ストラテジーTCG「Duelyst」。奥深い戦略が楽しめる本作の魅力を紹介する。

昨今、デジタルTCGが爆発的な広がりをみせている。その背景には、スマートデバイスなどを用いて、「気軽に」「奥深い戦略性」を楽しめるといった理由があるだろう。しかし、その一方で「気軽に」という点とトレードオフにならざるを得ない、「戦略性」という部分をもっと楽しみたい!思考したい!というユーザーも少なくないはず。

そんな思いを燻らせている人に、ぜひ一度手にとって貰いたいのが、今回紹介する「Duelyst」だ。ここでは本作の魅力を、ルールなどを交えながら紹介していく。

ちなみに、配信はSteam上でおこなわれている。また、それとは別にGoogle Chromeに限りブラウザで遊ぶことも可能だ。

Steam:http://store.steampowered.com/app/291410/?l=japanese
ブラウザ:https://beta.duelyst.com/

「Duelyst」とは?

「Duelyst」は、6クラス12人の個性豊かなリーダーキャラクター(本作では「ジェネラル」と呼ぶ)から1人を選び、場に出て戦闘を行う「ミニオン」、様々な即時効果を持つ「スペル」、ジェネラルに装備する「アーティファクト」という、4種類のカードで編成された40枚のデッキで戦い、先に相手のジェネラルの体力を0にしたプレイヤーが勝利となる。

本作はジェネラルにもAttack値が存在し、攻撃を行うことができる。さらにジェネラル毎にカードを消費せずに使える固有のスペル「Bloodborn Spell」を持つ。

これだけならよくあるデジタルTCGと変わらないのだが、本作が異彩を放っているのは、対戦カードゲームという土俵に、ボードゲームの要素を盛り込んだ点にある。5×9マスに区切られたボード上に、ミニオンを配置・移動を行い、相手のジェネラルを追い詰めていく。

通常のTCGで考えなければならないカード同士のシナジーや、アドバンテージの取り合いといった戦略にプラスして、将棋やチェスのような「詰め」の戦略が加わるわけだ。この部分が本当に難しくも楽しく、自分の一手が最適解なのかわからない感覚は一度ハマるとやみつきになる。

一見すると絶望的な状況だが、ここから逆転することだって可能だ。

さらに、ボードゲームの要素が追加されたことにより、カードの効果にも本作特有のものが多い。初めてプレイする内は「そんな効果ありかよ!」と思わず叫んでしまうことだろう。

自分のジェネラルと隣接しているときにバフを受ける「Zeal」 相手の背後から攻撃することでバフを受け、反撃も受けない「Backstab」
攻撃が貫通し、直線状の敵全てにアタックすることができる「Blast」 将棋の成駒のように敵陣地に踏み込むことでバフを受ける「Infiltrate」

難しいゲームではあるのだが、1試合に掛かる時間は10~15分と思いの外短く、テンポ良く遊ぶことができるのも本作の特徴だろう。

ゲームテンポに関わるところでは、毎ターンのカード・ドローを自ターン終了時に行うことで相手ターン中に次の手を考えることができたり、使えるマナがそのターン中のみ増えるアイテムをボード中央に配置しミニオン同士の衝突機会を増やしたりと、随所に工夫がみえる。

マップ中央付近にある青い球を取ることで使えるマナが1増える。
基本的には、前に出ることが有利になるようデザインをされていると感じた。
また、後攻側がこのアイテムを取り易いため先行・後攻の有意差の緩和にも一役買っている。

クラス毎に異なる特性を活かして勝利を掴め!

本作には、それぞれ特性の異なる6つのクラスが存在し、クラス毎にバトル中の特徴や、使用できるカードに違いがある。以下にクラス毎の特徴を簡単にまとめたので参考にして欲しい。

※ゲーム内設定ではクラスではなく、国や種族という扱いになっている。
※1つのクラスに対して2人のジェネラルが存在する。使えるカードに違いはないが「Bloodborn Spell」の効果が変わる。
※クラス毎の専用カードとは別に、どのクラスでも使える「NEUTRAL」という勢力のカードも存在する。

LYONAR

比較的使いやすいカードが多く、初心者にもおすすめできるクラス。自分のミニオンにバフをかけて強化したり、体力を回復するカードが多く存在し、トレードを優位に進めることができるだろう。

LYONARクラスのミニオンが持つ特性「Zeal」は、自分のジェネラルに隣接しているときにAttack値が強化される。要塞のような攻めで相手を打ち砕こう。

Bloodborn Spell I

自分のジェネラルに隣接しているミニオン一体のAttackを「+2」する。

Bloodborn Spell II

ミニオン一体のHEALTHを3回復する。

SONGHAI

「Backstab」という、相手の背後から攻撃することで反撃を受けず、攻撃にボーナスが乗る特性を操るクラス。また行動済みミニオンを再度動かすことができるスペルなど、コンボ要素を含むカードを多数持つ。

正面からの殴り合いには弱いが、特性とスペルを絡めた必殺の一撃は、それだけで試合を決定づける爆発力がある。

Bloodborn Spell I

自分のミニオン一体を最大2マスまでワープさせる。

Bloodborn Spell II

特性「Ranged(隣接していない的にも攻撃可能)」をもつ1/1ミニオン一体を召喚する。

VETRUVIAN

ステータスは低いが、特殊なアビリティを持つミニオンを多数保有するクラス。毎ターン2/2のトークンを召喚するミニオンなどが存在し、ジワジワとアドバンテージを取っていくことが可能だ。

VETRUVIANクラスの特性は「Blast」。自身の直線状にいる敵全てを焼き払うことが可能という、豪快な特性だ。

Bloodborn Spell I

2/2ミニオン一体を召喚する。

Bloodborn Spell II

このターン、自分のジェネラルが敵のミニオンに与えるダメージが2倍になる。

ABYSSIAN

小型のミニオンを大量に並べることが得意なクラス。召喚した大量のミニオンは攻撃に使ってもいいが、自分のミニオンの破壊を条件にしたコストパフォーマンスに優れている呪文を唱える場面でも役立つ。

このクラスが持つ、フィールド上のミニオンが倒されるときに効果を発動する特性「Deathwatch」との相性も抜群だ。

Bloodborn Spell I

1/1ミニオンを2体召喚する。

Bloodborn Spell II

ミニオン1体に1ダメージを与える。このターンに対象のミニオンが破壊された場合、そのマスに「ShadowCreep(設置されたマス上の敵にダメージを与える罠)」を設置する。

MAGMAR

「Grow」と「Rebirth」という2つの特性を持つクラス。「Grow」は自分のターン開始時にミニオンが強化されていく特性。「Rebirth」は倒されたミニオンが0/1の卵となり次の自ターン開始時に、ヘルスを全回復して孵化するという強力な特性だ。

総じてコントロール寄りのデッキになることが多く、盤面が育ちきった時の怒涛のラッシュは、ジェネラルの見た目通り怪獣映画を見ているような迫力がある。

Bloodborn Spell I

自分のジェネラルのAttackを「+1」する。

Bloodborn Spell II

お互いのプレイヤーはカードを1枚ドローする。

VANAR

このクラスの特性は「Infiltrate」。これはフィールド上、中央より相手側にいる間、効果を発動する特性で、序盤からガシガシ相手陣地に踏み込む、アグロ寄りのデッキで真価を発揮するだろう。

相手をスタン(移動不可)させるスペルや、ディスペル(相手の特殊能力を消す)を持つカードが多く、相手に何もさせずに勝ちたいという人にはうってつけのクラスだ。

Bloodborn Spell I

敵ジェネラルの縦列にいる敵全てに2ダメージを与える。

Bloodborn Spell II

このターン中に召喚されたミニオンは全てAttackとHEALTHに「+1」のバフを受ける。

ゲームシステムを紹介!

本作には、様々なゲームシステムが搭載されている。ここではそんなゲームシステムを簡単に紹介していこう。

PRACTICE

CPUと戦闘を楽しむことができるモード。まずはここでゲームの基本を理解しよう。新しいデッキを組んだ時の、試運転にも最適だ。

SEASON LADDER

実力の近いプレイヤーと対戦するランクマッチモード。勝利することで自身のランクを上げることが可能で、シーズン終了時にはその時点のランクに合わせた報酬を獲得できる。シーズンは1ヶ月単位で集計される。

SOLO CHALLENGES

用意された盤面、決まった手札で相手のジェネラルを1ターン以内に倒す「詰将棋」のような感覚で遊ぶことができるモード。クリアする毎にゲーム内マネーを獲得することができる。

THE GAUNTLET

自分のカード資産とは関係ない、ランダムなカードで即席のデッキを作成し対戦するモード。12勝するか3敗すると終了となり、勝利数に応じた報酬を獲得することが可能だ。入場するには課金か、ゲーム内マネー150Goldが必要となる。

FRIENDS

フレンド登録したプレイヤーとチャットやプライベートマッチを楽しむことができる。フレンド同士の試合観戦も可能だ。

試合の流れを紹介

百聞は一見にしかず。最後に筆者の対戦動画を紹介する。画面右側、SONGHAIを使用しているのが筆者だ。基本的なルールを以下にまとめるので参考にして欲しい。

「Duelyst」のルール

  • オープンハンドの枚数は5枚。マリガン枚数は2枚まで。
  • 自ターン終了時に1枚ドロー。自ターン中に1度だけマリガンが可能(手札左の「REPLACE」にカードをドラッグ)。
  • 試合開始時、先行が2マナ、後攻が3マナでスタート。以降、毎ターン1つずつマナが増える。
  • ミニオンを召喚できるのは、自ジェネラルor自ミニオンの周囲8マス(特性「Airdrop」を持つミニオンはどこにでも召喚可能)。
  • ミニオンは召喚したターンは行動不能(特性「Rush」を持つミニオンは召喚したターンに行動可能)。
  • ミニオンは1ターンに1度、移動・攻撃ができる。移動は2マスまで可能。
  • スペルは指定が無ければ、盤面の自由な場所にキャスト可能。
  • ジェネラルが持つ固有の「Bloodborn Spell」は、先行が4・6・8ターン目に、後攻が5・7・9ターン目に使用可能。先行8ターン目、後攻9ターン目以降は毎ターン使用可能。

最後に、ここまで読んでくれた人は薄々感づいているのではないかとは思うが、本作は現時点で日本語のサポートは行われていない。そのため若干の敷居の高さを感じるてしまうかもしれないが、そこまで難しい英語は使われていないため、安心して貰いたい。ゲームを遊んでいる内に徐々に覚えていくことができるハズだ。

高校生の頃、英語で赤点を取って留年しかけた筆者でも楽しく遊ぶことが出来ている。

また、本作はFree to Playとなっているが、課金で購入できるパックはゲームを遊ぶことで貰えるゲーム内マネーで購入することもできる。まずは気軽に遊んでみるといいだろう。

あくまで体感の話だが、本作は最高レアリティである「Legendary」のカードが的中しやすいように感じる。今のところ、5パックを開ければ大体1枚は「Legendary」のカードが手に入っている。
(白:Common、青:Rare、紫:Epip、黄:Legendary)

ゲームの難易度や、日本語化されていないことなど、とっつきにくい要素が目につく本作だが、刺さる人には本当に面白いゲームになっている。少しでも気になったら、まずは気軽に手にとって遊んでもらいたい。そして、いずれ日本ユーザーが増えたことで日本語がサポートされたらいいなぁ……と個人的な感想をもって本レポートを締めさせてもらおう。

※画面は開発中のものです。

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