本日12月17日より幕張メッセにて開催中の「ジャンプフェスタ2017」で実施された、「ドラゴンクエストXI スペシャルステージ」をレポートする。
2015年7月にお披露目され、同年8月に一部ゲーム画面が公開された以外の情報はベールに包まれていた「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」。この日「ジャンプフェスタ2017」で行われたスペシャルステージにて、約1年半ぶりに続報が発表された。
このステージでは、本作のゲームデザインとシナリオディレクションを務める堀井雄二氏のほか、プロデューサーの齊藤陽介氏、ディレクターの内川毅氏が登壇。椿姫彩菜さんの進行で、オープニング映像や新たな仲間など、さまざまな新情報を披露した。
3Dも2Dも楽しめるゲームデザインで製作中
シリーズ第1作「ドラゴンクエスト」のものと左右対称になっているロゴや、同作のバージョンを彷彿とさせる「序曲」、そして深い意味がありそうなサブタイトルと、色々と考えてしまいたくなる「ドラゴンクエストXI」だが、まずはこれまでに発表されている情報を振り返ろう。
より多くの人がプレイできるよう、本作の対応ハードはPS4とニンテンドー3DSとなっている。が、3DSは3D版と2D版の2つが用意されているので、実質3つのゲームデザインで作っているようなものだという。1本で「ドラゴンクエスト」の歴史を感じることができる作品だ。
イベントシーンも、3Dではモノを使って演出できるが、2Dではそうはいかないので、メッセージでフォロー。また表現が変わると同じセリフでもテンポが変わるので、細かく調整しているそうだ。内山氏は、誰もやったことがないことに挑戦していると、やりがいを感じている様子だった。
新たな仲間「カミュ」
続いては登場キャラクターだ。本作の主人公はイシの村で育った勇者で、この世界で成人とされる16歳の誕生日から彼の冒険が始まる。PS4版と3DS版それぞれで再現された、鳥山明氏のデザインにも注目だ。
「ドラゴンクエスト」といえばキャラクター性豊かな仲間の存在も気になるところだが、このステージでは頼れる相棒「カミュ」の存在が明らかになった。
盗賊の彼だが、セリフからして「勇者」の存在を知っている様子。ある予言を受けたというカミュは、どんな形で物語に登場するのだろうか。
主人公たちが旅する世界「ロトゼタシア」
本作の冒険の舞台は「ロトゼタシア」という世界。誰もが聞いたことのある名前が入っているのが気になるところだ。
ステージでは、このロトゼタシアの地図が披露された。真ん中に大樹があり、右上にはそのモチーフが記されている。また内海と外海に分かれており、島も浮かんでいる。船で行き来できるのか、どんなルートで旅していくのか、想像は尽きない。
また今回、実際にフィールドを進むゲーム画面も披露された。
PS4版
次世代機であるPS4向けの本作では、草木や水の表現の美しさが目に留まる。馬に乗って駆けるシーンや、見たことのないモンスターの姿も明らかに。シンボルエンカウント方式のようだが、馬で敵モンスターのシンボルを弾き飛ばす場面もあった。
3DS版
アナログキーで上画面が、十字キーでは下画面が操作できる3DS版では、城下町の様子がお披露目。3D版と2D版がきちんと同じ場所を進むよう、距離感も見事に調整されている。
3DS版はすれちがい通信に対応!ぱふぱふは…?
「ドラゴンクエスト」といえば、豊富なお楽しみ要素も魅力のひとつ。本作でもカジノで遊ぶことが可能で、スロット、ポーカーの2つは収録されているという。PS4版と3DS版では内容が少々異なるとのことで、上記2つの遊技機以外にも、色々とありそうだ。
3DS版はすれちがい通信に対応することも発表された。「ドラゴンクエストIX」で一世を風靡した「たからのちず」とはまた毛色が違うが、3DSを持って外に行きたくなると堀井氏。なおPS4版では、代わりに別の魅力が楽しめるコンテンツが投入される。
「ドラゴンクエスト」の隠れた(?)お楽しみ要素の「ぱふぱふ」はどうなるのだろうか? 生配信の視聴者も気になっていた様子だったが、これについて堀井氏は「スゴいです!」と力強く答えていた。
オープニング映像が初公開!
最後に、本邦初公開となるオープニング映像が披露された。仲間と思われる新たなキャラクターや、ロトのつるぎを振るう姿など、さまざまな情報がギュッと詰まったオープニング映像だ。何度も見直して、想像を膨らませよう。
ステージの最後に内山氏は、開発はラストスパートに入っているとコメント。また齊藤氏は、30周年の期間内に出したいと意気込んでいた。発売日の発表、そしてプレイできる日を、楽しみに待っていよう。