本日2月10日に千葉・幕張メッセにて開催された「ジャパンアミューズメントエキスポ 2016」。ここでは、タイトーが、2017年夏に稼働を予定している「NESiCAxLive2」のスペシャルステージの模様を紹介する。
「NESiCAxLive」とは、タイトーが運営する業務用ビデオゲーム筐体のダウンロードコンテンツシステムとなり、ゲームセンターの店舗に配置された「NESiCAサーバー」を介して、配信が行われている様々なタイトルをユーザーが選択して遊ぶことができる。
現在も様々なタイトルが配信されている「NESiCAxLive」に続いて、新たに「NESiCAxLive2」を2017年夏に稼働することが明らかになった。本ステージでは、「NESiCAxLive2」が従来のシステムと比較して何が変わったのか、プロデューサーを務める菊池正行氏が紹介。また、「NESiCAxLive2」配信タイトルの最新情報も公開された。
まずは「NESiCAxLive2」の3つの特長を説明。店舗内で対戦する人がいない、対戦相手との腕前が違いすぎる、といった問題点を解決するため、ネットワークを介して、同じ力量の相手をマッチングしてくれるのが特徴だ。また、フルHDのタイトルが増えてきたことを受けて「NESiCAxLive2」もフルHDに対応する。
「NESiCAxLive」からの変更点も挙げられたが、この中でもプレイヤーが特に気になるのが配信タイトルだろう。
「NESiCAxLive」は配信タイトルとして対戦格闘からパズルなど幅広いタイトルを配信してきた。しかし「NESiCAxLive2」では、先程の説明にもあった“店舗間対戦”を活かすため、対戦というジャンルに絞って配信を行うという。当分は対戦格闘ゲームが配信されるが、パズルゲームなどでも対戦機能を活かせるタイトルであれば、今後配信が行われることもあるとのことだった。
また、「NESiCAxLive2」が稼働することによって「NESiCAxLive」の運営が終わるわけではなく、「NESiCAxLive」では今まで通り幅広いタイトルが、「NESiCAxLive2」では対戦に特化したタイトルが配信されるので、上手く住み分けて欲しいとのことだった。
次に「NESiCAxLive2」の配信タイトル第一弾として「THE KING OF FIGHTERS XIV Arcade Ver.」がローンチされることが発表された。スペシャルゲストとして「THE KING OF FIGHTERS XIV」のプロデューサーを務めるSNK 小田泰之氏が登壇し、タイトルの紹介が行われた。
「THE KING OF FIGHTERS」はSNKの代表的なタイトルで、3対3でチームを組んで戦うのが特徴だ。「THE KING OF FIGHTERS」シリーズの14番目の作品として、PS4向けに発売されている「THE KING OF FIGHTERS XIV」のアーケード版が本作となる。PS4版では様々なアップデートが行われているが、アーケード版ではそれらの内容も盛り込んでローンチされる。
また、アーケード版の稼働に合わせてモバイルサイトにも対応するという。従来のような自分の戦績が確認できるようなシステムも搭載しているが、さらに一歩踏み込んでプレイヤー同士で“ギルド”を作成できるようにし、ギルドメンバーとの対戦が可能になる。また、フレンドに登録しているプレイヤーが遊んでいるゲームセンターを教えてくれるようなシステムも考えているという。モバイルサイトを通してコミュニティを広げるようなものを作りたいという想いがあるとのことだ。
トーク内容が稼働日の話に及ぶと、「THE KING OF FIGHTERS」といえば夏にリリースされるタイトルということもあり、夏休みを賑わす時期として2017年夏に配信を予定していることが明かされた。
続いて、「NESiCAxLive2」の配信タイトル第二弾として、新作タイトル「ミリオンアーサー アルカナブラッド」が配信されることが発表された。こちらもスペシャルゲストとして、「ミリオンアーサー アルカナブラッド」のプロデューサーを務めるスクウェア・エニックス 琢磨尚文氏が登壇し、タイトルの紹介が行われた。
「ミリオンアーサー アルカナブラッド」は先日行われたイベント「御祭性ミリオンアーサー」にて発表された新作タイトルとなっている。ミリオンアーサーシリーズとしては初となるアーケード向け作品だ。
ミリオンアーサーといえば個性的なキャラクターが多数登場するストーリーが特徴の1つだが、本作もシリーズの1つとして他の作品と繋がっているという。本作専用のストーリーも新たに書き起こされたそうで、鎌池和馬氏による監修も行われているとのことだ。
登場キャラクターとしては新しく二刀アーサーと居合アーサーが主人公ポジションのキャラクターとして登場する他、既存のアーサーたちの姿も確認できた。そして、過去に開発中止となったタイトル「デッキメイクミリオンアーサー」の主人公もプレイアブルキャラクターとして登場することが明らかとなった。
今回は、本作の特徴の1つである「サポート騎士」が紹介された。これは既存の格闘ゲームにもシステムとして存在する“アシスト”のようなものになるのだが、「ミリオンアーサー アルカナブラッド」では、サポート騎士を3人選び、デッキとして対戦に持ち込むことができるそうだ。カードゲームのようにコストが存在していたり、属性があったりとプレイヤーの色を出すことができるシステムになっている。
また、「ミリオンアーサー アルカナブラッド」の稼働は2017年秋を予定しているとのことだが、それに先駆けてプライズ景品化も発表された。
事前に告知されていた配信タイトルは以上の2タイトルだったのだが、この2つのタイトルの仲間に入れてほしいと前置きをしたうえで、第三弾の配信タイトルとして「ブレイブルー セントラルフィクション」がサプライズで発表された。
「ブレイブルー セントラルフィクション」は、「NESiCAxLive」にて稼働中のブレイブルーシリーズ最新作だ。このタイトルが「NESiCAxLive2」にも配信され、店舗間対戦にも対応するという。こちらの配信は2017年夏を予定している。
最後に菊池氏は、「『NESiCAxLive2』が稼働しますが、『NESiCAxLive』とは切り分けてお互いに盛り上げていこうと思います。1と2を今後共よろしくお願いします。」とコメントしステージを締めくくった。
なお、「ジャパンアミューズメントエキスポ 2016」ではスクウェア・エニックス/タイトーブースにて、この3タイトルの試遊が可能だ。明日明後日に「ジャパンアミューズメントエキスポ 2016」に足を運ぶ際には、是非一度配信タイトルに触れてみてほしい。