2月15日に7枚目のニューアルバム「虹をつないで」を発売するシンガーソングライター・吉岡亜衣加さんのインタビューをお届けする。
目次
女性向けゲームブランド「オトメイト」の「薄桜鬼」シリーズから「瑠璃ノ空へ」「嵐の中で咲く華」をはじめ、数々の楽曲を収録。さらに自身が作詞・作曲を手掛けた新曲への想いや、11月よりスタートした47都道府県をまわる全国ツアーへの意気込みまで語っていただいた。
“虹”がキーワードのニューアルバム「虹をつないで」
――ニューアルバム「虹をつないで」発売への率直なご感想をお聞かせください。
吉岡さん:7枚目のアルバムということで、格好良い曲やしっとりした曲、踊りたくなるような明るい曲もあって、すごく盛りだくさんな内容になっています。皆と一緒に歌えるような曲もあり、本当にぎゅっと詰め込んだ1枚に仕上がっていると思います。
――アルバムのタイトル「虹をつないで」は、どのように名づけられたのでしょうか?
吉岡さん:虹は落ち着いた色や明るい色、さまざまな色で成り立っているのが浮かんで、それと今回の楽曲たちが似ているような気がしたんです。しっとりした曲、明るい曲などがなんとなく虹と重なりあって、このアルバムには絶対に“虹”という言葉を入れたいなと思いました。
そして、このアルバムを手に取ってくださった人と私が、アルバムから心も通じ合えたら素敵だなというところから「虹をつないで」というタイトルに決めました。
――アルバムジャケットはどのように撮影されたのでしょうか?
吉岡さん:撮影は11月ごろで、少し肌寒い時期だったんです。でも寒さを見せないようにカイロを貼って、タイトルにピッタリ合うような笑顔で撮影に臨みました。この日は天気が曇り空でかなり暗くて、たまにみえる晴れ間に「今だ!」と撮らなきゃいけなくて。雲が出たら待ちに入って、晴れ渡る空になったらまた「今だ!」という感じで、お天気との勝負でした。でも、だからこそスタッフさんたちと一致団結できて、良いものが撮れたんじゃないかなと思います。
衣装は私に合わせて、一から作ってもらいました。寸法を測ってもらって、生地や細かいアクセサリーもこんな感じがいいかもしれないとか、いろんな案を出させてもらいながらスタイリストさんたちと作り上げました。一から思いのままに完成させたのは初めてだったので、すごく思い出に残っています。
よく見ると、この窓には虹が写っているんですよ。こういう部分にもファンの皆さんが気づいてくれたらうれしいですね。ぜひじっくり見てほしいです。
――収録の曲順にもこだわられたそうですね。
吉岡さん:アルバムなどでもライブのセットリストを決めていくように並べることが多いんですけど、今回もそんな感じです。最初に決めたのは、最後の曲は「デイジー」にするという部分です。この曲は47都道府県を巡るツアーのことを考えながら作詞した楽曲で、皆さんと一緒に掛け合いをしたり歌ったりしたらすごく素敵だなと思って、作曲の霜月はるかさんにお願いして出来上がった曲です。イメージとしては本編が終わった後、アンコールでの「どうもありがとう」という気持ちを込めている楽曲なので、ラストにもっていきたいと思いました。
あとは「格好良く聞かせたい!」と1曲目に「瑠璃ノ空」をもってきて、ゆったりした新曲やバンドサウンドの曲と、段々盛り上がっていくような流れで最後のアンコールまで楽しんでもらいたいという構成になっています。
「薄桜鬼」最新作をはじめ数々のタイアップ曲を収録
――レコーディングでの思い出について、まずはタイアップ曲からお願いします。
吉岡さん:「瑠璃ノ空へ」(PS Vitaソフト「薄桜鬼 真改 風ノ章」オープニングテーマ)は、前に前に進んでいくような楽曲です。綺麗なメロディの中で大切な人を想いながら、その人の進む道を一緒に応援して進んでいくというような気持ちが込められている一曲になっています。
「常盤火」(PS Vitaソフト「薄桜鬼 真改 風ノ章」エンディングテーマ)は力強い、女性目線の楽曲に仕上がっています。歌詞にも、まさに火をテーマにしたような「明々(あかあか)と燃ゆる松明(たいまつ)よりも」とか、自分の中で燃えているあなたへの気持ちをずっと持ち続けて、大切な人と人生を歩んでいくという強い想いが描かれているなと思います。
「静かなる奔流」(ブラウザゲーム「薄桜鬼 士道演戯」エンディングテーマ)は川をテーマにしているんですが、人生に例えられているような、そんな曲じゃないかなと思います。苦しい時や激しい時、飲まれそうな時もあって、どこかで流れが出会う運命のようなイメージもあって、そうしたところも描かれている素敵な曲です。
――初回生産限定盤に撮りおろしのミュージッククリップが収録されている「薫り語り」も“和”の印象が強い曲ですね。
吉岡さん:「薫り語り」(オトメイトレコード「和奇伝愛」主題歌)では、作品の主人公である女の子が、大切だと思える人と出会い、その人の生き方や気持ちを通じて、自分の中に今までなかったような気持ちが芽生えるといったような部分を描いています。自分自身も知らなかった自分が大切な人によってどんどんあふれ出てくるような、そんなイメージがある楽曲です。
「薄氷祈り」(ドラマCD 和奇伝愛「巫ノ物語」主題歌)は、「和奇伝愛」に登場するキャラクターの1人「巫(カンナギ)」の過去に触れる作品の主題歌です。この楽曲をいただいた時、昔話が始まるようなイメージがあって、この作品にすごくピッタリだなと思いました。曲の始まりが少し昔に遡っていくような感じなので、この曲と一緒に聞けばスッと物語に入っていけるんじゃないかなと思います。
――PS Vitaソフト「薄桜鬼 遊戯録 隊士達の大宴会」の曲は、これまでと雰囲気が一転しますね。
吉岡さん:明るい曲が続きますね。オープニングテーマの「アコガレ玉手箱」は、まさしく玉手箱の中に夢や希望、愛しさがいっぱい詰まっていて、これを開けたらキラキラしたものがわっとあふれ出るような、そんなイメージの楽曲だと思います。
挿入歌の「逆転のウヱーブ」は、最初は不思議な曲だなと思いました。Aメロのあたりの「どういうメロディになるの!?」というちょっと不安定なイメージが耳に残って、すごく好きです。それが終わるとサビにかけてわーっと盛り上がるんですが、人生に波がある中で、乗りに乗っている時の引きつける力はすごく強いんじゃないかなと、そんなイメージを歌っています。
歌詞にも「ドンマイ 愛が踊り出す」とか「チャンス巻き起こすの」といった、励みになるような言葉がいろんなところに散りばめられています。聞くと元気や勇気がわいてきて、落ち込んだ時とかうまくいかない時にすごく励まされる曲になっていると思います。
エンディングテーマの「くす玉ハート」は、くす玉を割ったら愛があふれ出したような、すごく可愛い楽曲だと思います。大切な人、大好きな人と一緒にいる幸せがぎゅっと詰められているようなイメージですね。後半の「パ パヤ ティアララ ダディダ」という部分もすごく好きで、ノリノリになれるような、歌いながら踊りたくなるような曲です。
――PS Vitaソフト「薄桜鬼 真改 華ノ章」のオープニングテーマ「嵐の中で咲く華」は、主人公の気持ちに重なる歌詞が印象的ですね。
吉岡さん:「嵐の中で咲く華」は、嵐の中でもひたすらに突き進んでいくあなたを、私は信じています、応援していますという心が強く表れています。切ないところもあるんですけど、それでも立ち止まれない。私が歌ってきた「薄桜鬼」シリーズの作品の中でも、とくに強さの表れた曲だと思います。
エンディングテーマの「命ノ相聞歌」は、とても胸がキュンとなる楽曲です。特に歌詞なんですけど、最初のAメロから女の子のシチュエーションが目に浮かぶなって思うんですよね。ここには書いてないんですけど、きっと「あの人のことが好きだな」とつぶやいてしまって、それを彼が聞いていた、みたいな。それに気づいて恥ずかしいと逃げてしまったところを抱きしめられるという、なんて可愛らしい、胸がキュンキュンするような歌詞だなと思います。
そこからサビのあたりには、命を懸けて戦っている人を好きになって、この人の進む道を私は応援したい、一緒に歩んでいきたいという気持ちが出ているなと思います。「薄桜鬼」の楽曲は遠回しな言葉や、そっと見守っているというイメージが強いんですけど、ここでは珍しく「愛しています」と言っているんですよね。一生に一度、命をかけた恋をずっと大切に思っていくという意味が込められているような、こんなに強い一言なんだなと改めて感じました。「あなたを愛します」という、強いメッセージのこめられた一曲になっていると思います。
全国ツアー2016~2017「心で出逢う47都道府県の旅」への想いも込められた新曲
――アルバムには作詞・作曲を手掛けられた新曲「旅立ちの時~未来へと~」「YELL」が収録されていますね。
吉岡さん:アルバムの発売日が2月15日ということを考えた時、私が中学生~高校生のころ、皆の進路が決まっていって、これまで一緒に歩んできた友達と離れてしまうのがすごく寂しいなと感じた時期だと思い出したんです。「旅立ちの時~未来へと~」は、そのころの私の気持ちをテーマに歌詞を書いてみました。
寂しさや心細さはありつつも、それぞれの道や夢に向かってしっかり歩いていく。そんな希望も含めて曲にしたので、この時期にぜひ聞いていただきたい一曲になっています。
「YELL」は私の通っていた高校の、野球部の思い出が詰まっています。私自身は演劇部で、結構遅くまで活動していたんですけど、野球部はそれよりも遅くまで練習していて、朝も早くから走り込みをしていて、暑い日でも泥だらけになりながらずっと頑張っていました。学生の頃は夏になると応援しに行ったんですけれど、一回戦、頑張っても二回戦までしか進めずにいたんですが、この前ついにあと一勝したら甲子園というところまでいったんです。街中の人が快挙だと喜びました。
自分たちの代ではなかったんですけど、手探りながら後輩に受け継いでいったものが形になっていったんだなとすごくうれしくて。その時に感じた、皆で頑張っていた野球部を応援したいという気持ちをこの曲に込めました。仲間で支え合いながら頑張っている姿を見て私自身も励まされたので、逆に励ましたい、応援したいという気持ちで書いています。
――先ほどもお話に出ましたが、作詞は吉岡さん、作曲は霜月はるかさんが手掛けた「デイジー」についても改めてお聞かせください。
吉岡さん:このアルバムを作るときに、47都道府県を巡るツアーにぴったりの一曲を入れたいと思ったんです。「皆と一緒に歌える曲があったらすごく楽しいだろうな」と思って、霜月はるかさんにお願いして、皆と一緒に歌えて、笑顔で聞いてもらえるような曲を頂きました。
47都道府県全部の地域を回るのは初めての試みだったんですけど、待ってくれている人が各地にいて、会場の中で地元の人って聞くと大体半分くらいが手を挙げてくれるんです。「来てくれてすごくうれしいです」と言ってもらえて、私は皆の元に会いに行けているんだなとすごくうれしい気持ちになりました。この気持ちを太陽に向かって咲くイメージのデイジーという花に例えて歌詞にしたら素敵だなと思って、私が皆の元に会いに行くよという気持ちも込めて書きました。
――ツアーではこれまで北陸や九州・沖縄を巡られていますが、振り返ってみていかがですか?
吉岡さん:初めて行く場所が多いんですが、各地で皆さんが温かく迎えてくださいます。ライブも会場によって雰囲気が違いますし、面白いところがたくさんありました。地元の人には「おすすめの食べ物や場所を教えて」とお願いしているんですけど、宮崎ではチキン南蛮とか有名なもののほかに「なんじゃこら大福」を教えてもらったんです。あまりにも気になって、教えてもらったお店に行ったんですよ。大きな大福に餡子とクリームチーズとイチゴと栗が入っていて、持ったらずっしりしていました。午前中に行ったら朝ご飯の代わりになるくらいで、これはまさに「なんじゃこら?!」でした(笑)。
――ちょっと調べたらすぐに出てくる、というような名物ではなさそうですね(笑)。
吉岡さん:ぱっとでてこないですよね。私の知らない、地元の人しか知らないようなことをいっぱい教えてもらって楽しい旅になっています。一人ひとりの顔がよく見える会場で開催しているので、歌っている時もお顔を見ながら歌えますし、直接お話も聞けるし、すごく幸せです。
――これからのツアーへの意気込みについてお聞かせください。
吉岡さん:5月までツアーが続きますので、この後も元気に回っていきたいと思います。途中で「虹をつないで」のリリースもありますから、この中からもたくさん楽曲をお届けしたいですし、このツアーのために書き下ろした「デイジー」も皆と一緒に歌いたいです。長い期間ですが各地でどんな出会いがあるか楽しみですし、お会いできる皆さんと一緒に楽しい時間にしたいと思うので、ぜひツアーと「虹をつないで」の楽曲で私とお会いしてくれたらうれしいです。
――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。
吉岡さん:7枚目のアルバムとなる2月15日発売の「虹をつないで」は、本当に盛りだくさんな内容になっています。皆さんと一緒に歌えるような楽曲もあるので、ぜひ覚えて一緒に歌ってほしいですし、ライブもイベントもいろいろありますので、お会いできたらうれしいです。
――ありがとうございました。
吉岡亜衣加ニューアルバム「虹をつないで」発売記念イベント
吉岡亜衣加ニューアルバム「虹をつないで」の発売を記念してイベントを開催します。
イベント日程・会場
2017年2月18日(土)13:00~、15:00~※2回公演
【会場】大阪・三井アウトレットパーク 大阪鶴見 3Fプラザステージ
【内容】ミニライブ&サイン会※観覧フリー
2017年3月4日(土)13:00~、15:00~※2回公演
【会場】埼玉・ベニバナウォーク桶川 1F センターコート
【内容】ミニライブ&サイン会※観覧フリー
2017年3月5日(日)13:00~
【会場】タワーレコードららぽーと立川立飛店イベントスペース
【内容】ミニライブ&サイン会※観覧フリー
2017年3月11日(土)13:00~、15:00~※2回公演
【会場】埼玉・イトーヨーカドー錦町店 正面入口イベントスペース
【内容】ミニライブ&サイン会※観覧フリー
2017年3月18日(土)14:00~
【会場】大阪・アニメイト大阪日本橋5Fイベントホール
【内容】ミニライブ&サイン会※購入者イベント
2017年3月19日(日)12:00~
【会場】兵庫・アニメイト三宮店
【内容】CDジャケットサイン会※購入者イベント
詳細は吉岡亜衣加アーティストサイトをご覧ください
http://www.team-e.co.jp/sp/yoshioka_aika/
ライブ情報
吉岡亜衣加全国ツアー2016~2017「心で出逢う47都道府県の旅」開催中!
高知公演
【日時】2017年02月11日(土)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】高知 Sha.La.La-BOURBON&LIVE BAR※ライブ&トーク
徳島公演
【日時】2017年02月12日(日)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】徳島 ライブハウス 寅家※ライブ&トーク
香川公演
【日時】2017年02月13日(月)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】高松 SPEAK LOW※ライブ&トーク
愛媛公演
【日時】2017年02月14日(火)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】松山 juke jointつる※ライブ&トーク
山口公演
【日時】2017年02月15日(水)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】周南 ライブハウスGumbo※ライブ&トーク
広島公演
【日時】2017年02月16日(木)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】広島 LIVE cafe Jive※ライブ&トーク
岡山公演
【日時】2017年02月17日(金)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】岡山 MO:GLA
和歌山公演
【日時】2017年03月14日(火)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】Vintage※ライブ&トーク
奈良公演
【日時】2017年03月15日(水)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】香芝 Cafe Pop-inn※ライブ&トーク
滋賀公演
【日時】2017年03月16日(木)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】守山 LIVE BAR CROSS ROAD※ライブ&トーク
京都公演
【日時】2017年03月17日(金)【開場】18:30【開演】19:00
【会場】SOLE CAFE※ライブ&トーク
大阪公演
【日時】2017年03月18日(土)【開場】18:30【開演】19:00
【会場】ヒルズパン工場ライブハウス
兵庫公演
【日時】2017年03月19日(日)【開場】15:00【開演】15:30
【会場】カフェ萬屋宗兵衛※ライブ&トーク
鳥取公演
【日時】2017年03月20日(月)【開場】12:30【開演】13:00
【会場】TSUTAYA 角盤町店 3F 多目的ホール※ライブ&トーク
島根公演
【日時】2017年03月21日(火・祝)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】松江 Music Bar Birthday※ライブ&トーク
福島公演
【日時】2017年04月15日(土)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】Live&Coffee Bar Re-Acoustic※ライブ&トーク
宮城公演
【日時】2017年04月16日(日)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】Cafe de Lucille
山形公演
【日時】2017年04月17日(月)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】蔵オビハチ※ライブ&トーク
秋田公演
【日時】2017年04月18日(火)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】カフェ・ブルージュ※ライブ&トーク
岩手公演
【日時】2017年04月19日(水)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】すぺいん倶楽部※ライブ&トーク
青森公演
【日時】2017年04月20日(木)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】BAR SPACE 1/3※ライブ&トーク
北海道公演
【日時】2017年04月22日(土)【開場】18:00【開演】18:30
【会場】musica hall cafe※ライブ&トーク
5月スケジュール(関東・甲信)
東京、埼玉、千葉、神奈川、栃木、群馬、茨城、長野、山梨