4月11日、東京・新宿バルト9にて、「Tokyo 7th シスターズ」初となる短編アニメーションMV作品「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」の発売記念上映会&トークショーが開催された。
これまでスマートフォン向けゲームを基点として、さまざまな展開を行っている「Tokyo 7th シスターズ」。同作にとって初のアニメーションMV「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」(以下、アニメMV)の発売を記念して行われた今回のイベントでは、ボイスキャストとして出演する水瀬いのりさん(涼原カホル役)、篠田みなみさん(鳴海アカネ役)、そして監督・脚本・絵コンテを手がける茂木伸太郎氏(「Tokyo 7th シスターズ」総監督)が登壇し、制作にまつわるさまざまなエピソードが語られた。
なお、今回は最初にアニメMVに関する見どころを登壇者が語ったところで映像を上映、その後にトークショーという流れになったため、アニメMVの内容を踏まえたトークが繰り広げられている。会場に足を運べなかった人はまだ未見ということもあるため、直接的な表現は避けてのレポートとなる点、予めご了承いただければと思う。
上映前に茂木氏が口にしたのは“感じてほしい”というキーワード。その言葉には、紆余曲折を経てアニメMVとして制作するに至った経緯や、新たな登場人物を用意したことなどからも分かる、“ナナシスとは何か”をアニメという媒体で表現するという今回のコンセプトが感じられる。
キャストの2人も、六咲コニー/七咲ニコル、春日部ハルというそれぞれが元々演じるキャラクターとは違う、別のキャラクターをゼロから演じるという話を聞いた時は驚いたそうだが、その一方で茂木氏からは“ナナシスとは何か”を表現するには2人しかいなかったと太鼓判を押す。
そして作中に流れる777☆SISTERSの「ハルカゼ~You were here~」を客観的に受け止めた水瀬さんから「777☆SISTERSの成長を感じた」というコメントが寄せられると、篠田さんが「コニーさんみたいな視線で嬉しい」と喜びを見せる場面も。また茂木氏は全員が違うスタンスでの収録だったと話す中で、“歌うと感情が入った曲になる”と評していた。
その後はモニター上に映し出された、初回限定メモリアルボックスの封入特典に関するトークに。当初は書く予定ではなかったという、アニメMVには描かれない彼女たちの関係を補完する書き下ろし小説「Some say love,it is flower -ユキカゼ-」、ゲームと同様にMKS氏がデザインしたというキャラクター原案などを収録した「t7s Harukaze-公式記録集-」が順に紹介されていく。
そんな中、「t7s Harukaze-公式記録集-」にもデザインが収録され、アニメMV内でも見ることのできる777☆SISTERSの新衣装に関する話題が及ぶと、MCから「3rdライブ当日にこの衣装は着るのか」という質問が。茂木氏自身は直接の明言は避けていたものの、支配人としてはぜひとも当日に期待したいところだろう。
最後に茂木氏から、アニメのラストカットでカホルが口にするセリフを、実は水瀬さんが2ndライブ終了後のブログで書いていたというエピソードが語られる。ブログ更新時点ではすでに脚本は完成していたものの、まだ水瀬さん自身は読んでいなかったということで、本人が言う通りまさに“奇跡”と言えるだろう。これ以上はあえてここでは触れないが、茂木氏自身が伝えたかったことだというその言葉はぜひ映像を通じて確認してもらえればと思う。
そして、3人から来週末に控えた「Tokyo 7th シスターズ 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」への期待や意気込みが語られ、あっという間にトークショーは幕引き。その余韻を惜しむかのように、再度アニメMVが上映された。