グッドラックスリーのスマートフォンタワーオフェンスRPG「エアリアルレジェンズ」。爽快さを感じるド派手な「アーツ」や資源をコントロールする深い戦略性といった、本作ならではの魅力を紹介する。

目次
  1. 特殊能力「アーツ」が生み出す!深い戦略性を持った資源コントロール
  2. 爽快感と戦略性にハマれる!ソロプレイタワーオフェンスの良作

グッドラックスリーのiOS/Android向け新作「エアリアルレジェンズ」は、アーツと呼ばれる特殊能力を駆使したド派手でカッコいい演出と、ディフェンス系ゲームならではの戦略性が楽しめるタワーオフェンスRPG。ポップなアニメ塗りのグラフィックは人を選ばない魅力を持ち合わせており、王国を守り、ドラゴンと戦うという王道ファンタジーをストレートに描いた世界観と合わせて、誰もが楽しめる作品に仕上がっている。

この記事では、本作をプレイした上で、他のディフェンス系ゲームでは味わえない本作ならではの魅力について紹介したい。

「エアリアルレジェンズ」は、タワーオフェンスRPGと銘打たれている。資源を消費してタワーを建設、拠点を防衛する「タワーディフェンス」に対し、敵拠点を破壊する…つまり攻撃(=オフェンス)を目的としたものがタワーオフェンスだ。その他、直線(=ライン)上にユニットを召喚するため「ラインディフェンス」と呼ばれたり、或いは単にRTS(=リアルタイムストラテジー)と呼ばれることもある。「タワーオフェンス」という呼称になじみがないという人も、ここに書いたいずれかの呼称には見覚えがあるのではないだろうか?

特殊能力「アーツ」が生み出す!深い戦略性を持った資源コントロール

タワーオフェンスと言っても、たいていの場合「タワー」を建設するのではなく、ユニットを召喚して敵ユニットを攻撃するという形になる。たとえば、スマートフォン向けのタワーオフェンスゲームで有名な「にゃんこ大戦争」ではさまざまな「にゃんこ」を召喚して戦う。

本作の場合、「レジェンズ」と呼ばれるキャラクター達だ。「レジェンズ」には「クラスタイプ」というRPGにおける職業のようなものが設定されており、敵を足止めする「ストッパー」、近距離攻撃を得意とする「アタッカー」、遠距離攻撃を得意とし、空中の敵も攻撃可能な「シューター」、魔法によって範囲攻撃や回復などが行える「キャスター」、大砲によって空中に射出できる「エアリアル」という5つが存在。状況に応じて適切な「クラスタイプ」のレジェンドを投入することがポイントとなる。

「クラスタイプ」の内、高い独自性を持っているのが「エアリアル」。本作は「大砲船」と呼ばれる大砲のついた船が拠点となっているのだが、この拠点はステージ上を自由に移動でき、「エアリアル」を射出可能。射出時は、撃ち出す方向と逆にスワイプして、ガイドラインを見つつ軌道を決め、指を離すというもの。敵ユニットには「弱点」が設定されているものがおり、「弱点」に「エアリアル」を直撃させることで大ダメージを与えることが可能だ。

基本的なシステムは一般的なタワーオフェンスと同様…に見えるが、実は本作、資源が貯まり次第どんどんユニットを投入していく…というシステムではない。たとえば「にゃんこ大戦争」の場合、同じタイプの「にゃんこ」を何体でも召喚することができるため、戦況的に遠距離攻撃キャラが有利…というのであれば、遠距離攻撃キャラを優先的に投入していく…といったプレイスタイルになる。

一方本作では、同じ「レジェンズ」を2体以上投入することはできない。キャラクターが敵に倒された場合に再度召喚し直すことということは可能だが、そうでない限りは、投入したキャラクターの行動を見守る形となる。ではプレイヤーは一旦レジェンズを召喚した後、レジェンズが倒されない限り何もしなくていいのか…というと、そうではない。プレイヤーは特殊能力「アーツ」の使用タイミングを指示するのだ。

「アーツ」というのは、各ユニット固有の強力な特殊能力を発揮できる…というスキル攻撃のようなもの。「アーツ」使用のためには、「クラスタイプ」のアイコンを象った資源が必要となる。

たとえば、クラスタイプが「エアリアル」のレジェンズ「アトラス」のアーツ「クロス・テンペスト」は、使用するために「エアリアル」を示す「翼」のアイコンが2つ必要となる。クラスタイプのアイコンは時間とともに貯まっていくが、どのクラスアイプのアイコンが出現するかはランダムなので運が悪いとなかなか目的の「アーツ」が出せないということも起こりうる。

本作のユニークな点が、この「アーツ」を使用するための資源と、「レジェンズ」を召喚するための資源「エアー」が二重構造になっている点。「アーツ」を使用するための資源は、「レジェンズ」を召喚するための資源に変換可能なのだ。この「変換」がどうゲームに関わってくるのかというとステージのプレイ開始直後と劣勢の時だ。

ステージのプレイ開始直後はまだ「レジェンズ」を全員召喚しておらず、「エアー」も少ない状態。なので、「アーツ」を使用するための資源を「エアー」に変換してしまい「レジェンズ」の召喚を急ぐか、早めに「アーツ」を繰り出してしまうかという判断に迫られる。序盤から、戦況に応じた資源コントロールが要求されるわけだ。

一方、劣勢の時は、強力な「アーツ」で戦況を打破したい誘惑にかられる。ところが、劣勢ということは「レジェンズ」が敵に倒されてしまう可能性が高く、敵に倒されてしまえば「エアー」を消費して再度召喚しなければならなくなる。

重要なのが、敵に倒された直後の「レジェンズ」は、再召喚に二倍以上の「エアー」を必要とする点。再召喚に必要な「エアー」は時間経過とともに減少し、最終的には本来の召喚に必要な数になってくれるが、当然、劣勢の時にそんな余裕はない。結果としてなるべく早く再召喚するため、場合によっては「アーツ」を「エアー」へと変換する必要が出てきてしまう。

劣勢を打開するために「アーツ」を繰り出すのか? それとも「レジェンズ」が倒されるという事態に備えて資源を確保しておくか…ここでも判断が重要となってくる。

本作の1章のステージはチュートリアルも兼ねているためか、とりあえず「レジェンズ」を投入していれば勝てる…という程度に難易度が抑えられている。しかし2章のステージから難易度がアップ、上記のような判断を求められるようになってくる。なので、ただコマンドを選んでいるだけではなく、思考や戦略性が求められる作品がプレイしたい! という人は、是非2章までプレイしてほしい。

逆に、「深い戦略性は苦手…」という人には、「育成要素」が救いとなっている。タワーオフェンス「RPG」という通り、本作にはRPGの定番要素である「育成要素」が用意されている。ステージで手に入れた育成用の素材と、コインを消費した育成が可能だ。育成することで「レジェンズ」達のパラメーターが上昇するため、プレイ中にちょっと判断ミスがあったとしてもカバーが可能になる。

爽快感と戦略性にハマれる!ソロプレイタワーオフェンスの良作

ここまで書いた通り、本作のタワーオフェンスパートは、本作ならではのユニークな戦略性が楽しめるようしっかり調整されている。さらに、「アーツ」を使ったときのド派手なエフェクトも魅力だ。基本的に資源が貯まり次第「アーツ」を出して押していく…というプレイが中心になるのだが、ド派手なエフェクトによって敵をガンガン倒していく気持ちよさが味わえるので、プレイしていて気持ちイイ。自分の考えた戦略がバッチリハマった時、ド派手な「アーツ」で勝利すると、自分に酔うことができるだろう。

最近のスマホゲームでは対戦型ゲームが増えており、タワーオフェンス系のゲームも「城とドラゴン」や「クラッシュ・ロワイヤル」のようなリアルタイム対人対戦が存在感を増している。

本作にはリアルタイム対戦要素はないものの、ソロプレイゲームとしてしっかり作り込まれた魅力がある。戦略系のゲームが好きという人は確実にハマれるだろう。筆者もハマったので、本作を継続プレイする予定だ。興味を持った人は是非一度プレイしてみてほしい。

エアリアルレジェンズ

グッドラックスリー

iOSアプリiOS

  • 配信日:2017年5月23日
  • 価格:基本無料

    エアリアルレジェンズ

    グッドラックスリー

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2017年5月23日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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