2018年初頭の発売が発表されているPS4/Xbox One用ソフト「ドラゴンボール ファイターズ」。本作のデモプレイを、E3 2017会場で体験した。
「ドラゴンボール ファイターズ」は、先日行われた「Xbox E3 ブリーフィング」でベールを脱いだ、「ドラゴンボール」の新たな対戦格闘ゲームだ。
国内外で人気のアニメ「ドラゴンボール」が、開発を担うアークシステムワークスよって本格格闘ゲームへと仕立てあげられた本作。今回、E3の会場に出展されていたデモ版に触れた。
本作では、プレイヤーは3人1チームで戦い、相手チームのキャラクターを全員倒せば勝利だ。デモ版では、孫悟空、孫悟飯、ベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウの6人を選ぶことができた。ちなみにカラーチェンジも可能であった。
今回はXbox One版でプレイした。攻撃は弱、中、強、スペシャルアタックの4種類が、それぞれX、Y、B、Aボタンに割り当てられている。また、A+B(強攻撃+スペシャルアタック)で「スーパーダッシュ」、X+Y(弱攻撃+中攻撃)で「ドラゴンラッシュ」と、ボタンの同時押しで出るアクションもある。
ただし、スーパーダッシュとドラゴンラッシュは、RTボタン、RBボタンに割り当てられており、ボタンの組み合わせを覚えなくても大丈夫。パッドでも操作しやすいよう、配慮されているのが伺えた。
試合中は基本的に1対1で戦うのだが、チームメイトを呼び出して援護攻撃をさせる「Zアシスト」が使用可能。また「Zチェンジ」でメンバーを代えることもできる。どちらも、パッドではLBないしLTボタンで発動した。
このほか、ゲージを溜める「気合溜め」(英語ではKi Charge)、一時的に攻撃力を増加させ、体力を回復させる「スパーキングブラスト」、相手の背後に瞬間移動して攻撃を叩き込む「バニッシュ」、チームメイトと合体攻撃を行う「アルティメットZチェンジ」といったシステムが用意されていた。ちなみにスパーキングブラストは1試合に1回のみ使用可能、バニッシュとアルティメットZチェンジにはゲージを1本消費する。
バンダイナムコエンターテインメントヨーロッパが公開したプレイ動画を見ても分かるとおり、対戦のスピード感はそこそこある。かといって速すぎることはなく、テンポ感と爽快感が楽しめるバランスに調整されていると感じた。
また、デモ版では必殺技、超必殺技すべてを、いわゆる“波動拳コマンド”で出すことができた。基本的な攻撃システムを含めて全体的に操作がシンプルで、対戦ゲームの醍醐味である「駆け引きの楽しさ」が気軽に味わえるようになっている。パッドでの操作性も相まって、格闘ゲーム初心者でもとっつきやすいタイトルだ。
操作のしやすさもさることながら、一番驚いたのは演出面だ。あるキャラクターがダウンし、次のキャラクターが登場する際には専用のアニメーションが挿入されるなど、アニメ表現と立体表現を組み合わせた、スピーディかつ迫力ある演出が堪能できる。要所要所でグリグリと動くカメラアングルには「おおっ」とうなってしまったほど。
また、「敵を吹き飛ばす→オーラをまといながら追撃」や、「吹き飛ばした敵の後ろに瞬間移動で回り込んで追撃」「高速で激しく拳を撃ち合う」といった、アニメ版「ドラゴンボール」シリーズを見て育った人たちなら何度も見たであろう“ドラゴンボールのお作法”が、ゲームで追求されている。小さい頃に「ドラゴンボール」を見て憧れたあの戦いを、自らの手で表現できるのだ。
“ドラゴンボールファイティング”と銘打たれているとおり、「ドラゴンボール」ファンが好きなものがいっぱいに詰め込まれた格闘ゲームだ。対戦格闘に馴染みがない人も、ぜひプレイしてみてほしい。